薬剤師と就職・転職活動

スギ薬局を辞めたい薬剤師が今の不満を脱却できる環境を選ぶには?

スギ薬局で働く薬剤師で、もう転職を考えている。どんな会社であっても、自分に合う合わないという事は生じてしまいますよね。

特に新卒から入社した場合だと、理想と現実のギャップで「やっぱり他のところで働けばよかった」と思ってしまう事は、しょうがない事実です。

少し前、私が面接した「薬剤師国試落ちでスギ薬局に事務入社した人」からこう聞きました。「働いていて先輩が大変そうだったので、薬剤師になったらやっぱり別の会社にしたい」と。

一般的に、大手の調剤併設ドラッグストアは福利厚生が整っている会社が多い一方で、「仕事がキツい、体力的にしんどい」事を理由に転職する人が多いです。

そこで本記事では「スギ薬局を辞めたいなと悩んでる薬剤師」向けに、転職すべきかどうか。それをメリットとデメリットを比較し、働き続けるかどうかのヒントにしてもらえればなと思います。

スギ薬局で働くメリット・デメリット

「スギ薬局で働く事」のメリット・デメリットですが、まずこれは店舗単位の話ではありません。例えば「人間関係の悪い職場」というものは、運が悪いとどうしても遭遇してしまいます。

しかしながら、そうした不満による「異動希望」も簡単なものではありません。みんなの希望を聞いていたら収集がつかなくなるためです。

ドラッグストアは「異動が多すぎる」事が原因で転職してしまう薬剤師が多い傾向にあるものの、スギ薬局ではむしろ逆のケースで「異動したくても出来ない」薬剤師が多いです。どうしても今の職場に不満が強かったり、将来働き続ける事を考えたりすると、転職も検討の一つとなりますね。

スギ薬局で働くメリット

まずスギ薬局に関しては、福利厚生などが比較的充実していて、制度自体は整っている会社です。そのため、特に30代、40代の働き盛りの薬剤師にとっては、職場環境さえ良ければ働きやすい会社と言えます。

「40代でお金が掛かるし、他の大手ドラッグストアの方が年収が上がりそうで働くメリットが大きいかも」と考えているのなら、安易な転職はしない方がいいです。

もちろん年収面では他社のほうが良いかもしれません。ただし、勤続年数による有給休暇付与数増(取得出来なければ意味がありませんが)などを考えると、少し年収が上がるからと言っての転職はおすすめできないところです。

「会社の制度がいまいち」などと思って転職を考えるのであれば、「隣の芝生は青く見えているだけ」と思った方がよいと言えますね。

スギ薬局働くデメリット

スギ薬局は制度などが比較的恵まれていますが、働くのはあくまで「自分」。合う合わないという事はどうしても生じてしまいます。

これから将来に渡り長く働いて行く上で大切なのは「働きやすさ」です。そのため今の職場で「自分の10年後の将来」が描けそうもないのであれば、その理由を考えてみましょう。

  • 通勤時間が掛かりすぎているが異動希望が通らない
  • 今のスタッフとどうしても反りが合わず人間関係が良くない
  • まだ経験が浅いのに一人薬剤師させられていている
  • 体力的にドラッグストアはきつくて辞めたい

また、薬剤師として経験を積んできたのに年収が上がらない30代の管理薬剤師やマネージェー職であれば、年収面を理由に他社でどれほど「年収提示」してもらえるか試算してもらう事も選択肢の一つです。

例えばマイナビなどで1,2ヶ月程度求人紹介を受けてみて、「自分の希望条件に合う会社があれば転職する」というような形で、働きつつ転職活動をする事も良いでしょう。

スギ薬局は子育て世代には手厚い制度である「プラチナくるみん」認定されているので、企業としての責務を十分果たしている企業です。

ただその一方で薬剤師の場合「時短で働く薬剤師の穴埋め」「一人薬剤師」で疲弊してしまうケースも多いので(また期間も長い)、そうした場合、周りのスタッフのフォローが無いと感じてしまう店舗であれば、働きやすさ重視という側面からは離れてしまいます。

これは決して「スギ薬局の取り組みが悪い」のではなく、女性の割合が多い薬剤師特有の働き方・人員構成の課題です。

もちろん男性であっても時短の取得促進とは言われていますが、現状ではなかなかすすんでいません。

薬剤師が充足していれば問題は全くありませんが、制度を利用しない薬剤師にとってはその負担が掛かってしまいます。

スギ薬局という会社自体に働く上での大きなデメリットはありません。しかし「店舗」に限って言えば、働きづらくつらい状況が生まれてしまった場合、転職を検討してみましょう。

「スギ薬局を辞めたい」と思ってしまう状況ならば、会社より職場自体に課題があるケースが多く、その解決法も「店舗異動」でしか難しいと言えます。

スギ薬局を辞めたい理由から転職を検討する

スギ薬局で働くデメリットの所で触れましたが、基本的に薬剤師の場合は「今の配属先の店舗に不満がある」場合に転職を考えると良いです。

繰り返しですが、働き方や人間関係、一人薬剤師、ドラッグストアだと体力的にこの先きついかなという場合ですね。

これは大手チェーン薬局・ドラッグストアに共通する事なんですが、いくら「いい会社」であっても店舗ではブラック化するケースがあります。

スギ薬局は新入社員も多く入社するため、学生には魅力的にうつる制度などがあるものの、やはり「一人の薬剤師」として働いてれば、「運が悪い」と働き続ける事が難しくなってきます。

もちろん店舗異動が出来れば解決する事ですが、あなたが異動すれば誰か他の薬剤師も異動する事になるのでなかなか上手くはいきません。

一般的な話として、どのドラッグストアでも、スタッフ間のコミュニケーションが上手にとれている、薬剤師が充足して働きやすい店舗は、人が辞めません。

そのため特に若いうちから一人薬剤師などをするケースの場合では離職率も割合高くなり、それが繰り返されて悪い環境が続いてしまいます。

スギ薬局を辞めて転職するならDgs他社か調剤薬局か?

奨学金があるから調剤併設ドラッグストアで収入面を重視している、面処方などの将来性から薬剤師としてスギ薬局を選んだ、色んな理由があるはずです。

繰り返しですが、スギ薬局という会社自体は良い制度を取り入れているものの、どうしても自分自身には合わない職場にあたるという事はあり(特に店舗数が多いため)、スギ薬局を辞めたい薬剤師も当然出てきます。

※以下、ドラッグストアでも調剤併設であれば「保険薬局」ですが、分類のために「Dgs」。ドラッグストア以外を「調剤薬局」と表記しています。

年収重視ならDgs?

新卒で就職活動をしてスギ薬局に入社した薬剤師ならば、年収面で言うと、

ドラッグストア > チェーン薬局

これは初任給で言えば間違いありませんが、転職となると事情が少し異なり、薬局でも収入面で恵まれたところは多いです。Dgsよりも高い、という事。つまり年収重視だからDgsという選択肢は、転職に限って言えば気にする必要はほとんどありません。

働きやすさなら調剤薬局?

スギ薬局を辞めたい理由にもよりますが、体力的にきつい、働く時間が不規則などであれば調剤薬局を選択する方がおすすめです。

もちろん調剤薬局であっても「在宅業務をバリバリにやっている」のであれば体力勝負な所もありますが、そこは薬局によって力の入れ具合に差があり、薬局見学や説明を聞けば解決できる部分です。

また、一人薬剤師などは一部の大手チェーン薬局でない限りレアケースであるものの、それが嫌でスギ薬局を辞めたいのであれば注意が必要です。

転職経験がある薬剤師なら分かると思いますが、転職は「店舗を選んで働く」事になります。見学して、よさそうな所に決める事が出来るという事。

新卒で入社すると「配属」されますが、転職の場合は「店舗ごとに薬剤師募集」しているので、「一人薬剤師出来る方募集」などで無い限り、心配はいりません。

薬剤師求人を紹介してもらい、見学を通して働く薬局を選ぶ事が可能(どんなスタッフが働いているかも見ることが出来ます)。これはDgsへの転職でも同じですね。

ということで、スギ薬局を辞めたいからと言って「じゃぁ調剤薬局にしよう」とは決めつけず、Dgsの雰囲気が好きならばそれで全く問題はありません。

【まとめ】スギ薬局を辞めたい薬剤師は

スギ薬局を辞めたい薬剤師は、会社の問題というよりも職場環境による場合が多いと言えます。出来れば異動で解決できればいいですが、それが難しいようなら将来を考えて行動する事が大切です。

  • 人間関係を改善したい
  • 一人薬剤師でつらい
  • 収入は落としたくない

色んな理由があるはずですが、まずは自分に合った求人があるかしっかり紹介してもらう事がとても大切です。

働きながらの転職活動を通じてスギ薬局の良さを見直す事もあるかもしれませんし、よりよい職場に巡り合う事も出来るはずです。

まずはあなた自身、スギ薬局を辞めようと感じてしまうほど「不満な部分」を、マイナビ薬剤師など大手の紹介会社のキャリアアドバイザーにしっかり伝え、職場見学を通じて「働き方を見直してみる機会」にする事が大切です。