相変わらずの活況を見せている調剤薬局のM&A。新規出店よりもやはりこちらの方が手っ取り早いのも事実です。
調剤報酬改定の影響により以前よりも案件に対する審査が厳しくなり、買収価格も下がり、少し落ち着いてきた様子はあります。
しかし、収益の出ている薬局でも薬剤師が確保できないために薬局を手放さなくてはならないところも多く、まだまだ動きがありそうです。
また、ドラッグストアが調剤併設店で調剤専業大手に猛追(営業的にも、薬剤師採用においても)を見せている中で、調剤専業チェーンとしてはやはり数の勝負も必要となるために、新規出店とM&Aの流れは続いています。
ドラッグストアとしても進めたい、調剤薬局買収
さて、そうなると必然的に、ドラッグストア大手としても、調剤のみの店舗がほとんど無いような状況下、調剤薬局のM&Aにはどんどん取り組みたいところです。
しかし、あまりドラッグストアが調剤薬局をM&Aしたという話を聞く事はありません。
ドラッグストア同士で、業務提携、統合という話は多く聞かれるようになってきました。業界再編です。
ただやはり調剤薬局と合併、あまり聞かない
以前、私の勤める会社において合併した薬局の経営者の方にお話しを伺うと、ドラッグストアからも同じように話があったそうです。
これは私がただ1つ聞いた話ではなく、薬剤師会を中心としたムラ意識の高い薬局業界ですからそういった情報の共有は早く、どうやらドラッグストアも調剤薬局に対するM&Aのニーズはとてもあるようなのです。
しかしその私が話を伺った方に聞くと、幾つかの買収の話(そのうちドラッグストアは2社)のうち、ドラッグストアは選択肢として考えられなかった、とおっしゃっていました。
その方の理屈はこうです。当然そこで働く薬剤師、事務スタッフがいます。M&Aされたとしても大切な社員だったわけです。
そこでドラッグストアに合併されるとなると、30代後半以上の方が抱いている「昔のドラッグストア像」の影響により、異動してしまえばかなり劣悪な環境の中での重い品出しや、土日も出勤、休みも少なく年収も下がる、そう労働環境がとても悪化するように思われるようなのです。
今はそんな事は(ほとんど)無いので誤解なのですが。身売り先へ抱く好き嫌いの感情。これはドラッグストアに限った事ではありません。一部チェーン調剤薬局に対しても、そういった思いを抱く個人経営者は多いのです。
日本で最初の調剤薬局が、薬剤師会とは距離を置く某大手薬局チェーンの子会社となった事は、以前大変な“第三者からの驚き”をもって受け止められました。
流れが変われば、業界図が変わる
そういった目が気になるのは、やはりそもそもは自分で作り上げた会社を泣く泣く手放すからに他なりません。
やっぱりいい相手先に、と考えるものなのです。つまり自分が経営者であれば、その薬局を身売りするとなれば当然相手先は慎重に選びたいと思うのは人の気持ちです。
もちろん単にお金、要は買収額によって左右される事も多分にあるでしょうが、相場を大きく超える買収額を提示する企業も減ってきている現在、そう一筋縄にもいかないのがM&Aなのです。
優良物件であれば、M&A相手はいくらでもいます。
まだ今はそういった環境の中ですが、「M&A相手」としてドラッグストアを選ぶ薬局が今後どれほどでてくるのか。
調剤薬局のM&Aが進む中で、今後そういった流れが出てくるのであれば、また業界図というのも、さらにさらに、大きく変わってくるのかもしれません。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
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