薬剤師として将来が不安。よく分かります。アラフォー薬剤師の私だって、とっても不安ですから。
この不安を引き起こす原因となっているのは、薬剤師を取り巻く今後の環境が、はっきりと見通すことが出来ないからです。
- いつか薬剤師は過剰になる
- 年収も下がっていく
- いつか働く場所もなくなるのでは
あなたがもし30歳ならば、今はまだ仕事が無くなる不安がなくても、20年後に仕事が無いなんていう状況になってしまったらと考えるとつらいものです。
ほとんどの薬剤師は、将来に対する不安感から抜け出す事は不可能
あなたがもし今の職場で出世していったとしても、それが「安定であり続けること」の保証になんかなりません。
働き続けて年収が高い管理職になりでもしたら、それこそ50代でリストラ対象なんていう事にもなりかねませんよね。
かといって、いつまでも勤務薬剤師として「管理薬剤師止まりくらいで働く」というのも、いずれは不要な薬剤師としてのレッテルを貼られそうで、それもまた不安なものです。
しかし、ここ数年は社会で本当に色んな事がありましたが、薬剤師に限らずどんな仕事だって将来のことなんか分かるはずがないのもまた事実です。
ただ「将来の事なんかどんな仕事だって不安で同じ。」といったら身も蓋もありませんね。
薬剤師として今できる事をして準備しておくのが大切です。
そこでこの記事では、将来に不安を抱える薬剤師がどう行動していけばよいか紹介していきますので、少しでもお役に立てればと思います。
今自分の置かれている状況を客観的に整理し、何をしていけば良いか考えていく事が大切ですね。
薬剤師が仕事に将来の不安感を抱く要素とは?
薬剤師が「将来不安」と一言でいっても色々な意味があるかもしれませんが、最終的には「薬剤師として将来ずっと安定した収入を得られるか」に集約されます。
これはつまりお金の心配と言うこと。
薬剤師として働けさえすれば、お金はどうでもいい……なんていう人はいないはずです。いたとしても、そんな人は不安など感じないでしょう。
高い学費を払って薬学部を卒業したという事もあるかもしれませんが、それ抜きにしたって、60歳、65歳まで安定した収入を得ることは非常に大切です。
一昔前までであれば、60歳の定年になっても、退職後にまたパートで時給2,000円(=月収30万近く)で調剤薬局で働くなんていう働き方もできました。
しかしすでにもうそんな働き方が出来なくつつある状況であることは、周知の通りですよね。
薬剤師が不安を取り除くために何が出来る?
では、あなた自身が将来50代に差し掛かった時に、どういった状況であれば、安心出来ると言えるでしょうか?
ある人はこう答えるでしょう。「薬剤師として必要とされる事が一番なので、誰にも負けない高い知識を身につけておく」
講師や学者になるのであれば、こうした考えも間違っていません。しかし勤務薬剤師ならば、それだけではとても生き残れる1つの要素くらいにしかなりません。
もちろん患者さんとのコミュニケーションの中で知識を備えておくことはとても大切ですが、本当に重要な部分はこれからは機械に取って代われるでしょう。処方箋鑑査などにおいては、その方が過誤もなくなり、患者さん・薬剤師双方にとって安全だからです。
また、結局の所、働く上で「若さ」は最大の武器です。
(A) 30年間勉強も仕事も頑張ってきた55歳の薬剤師
(B) 5年間勉強も仕事も頑張ってきた30歳の薬剤師
もしあなたが薬剤師を雇い入れる立場だとして、上記2人の応募が来たとしたらどちらを採用するでしょうか。答えるまでもありませんよね。
そうすると、なかなか「勤勉」というだけでは、薬剤師として生き残るのは難しいと感じるはずです。
別に勉強が悪いといっているのではありません。薬剤師にとって、勉強は大切です。
ただいくら勉強したところで、将来の不安を拭うことはなかなか出来ないはずです。なぜなら直接的に「雇用」には結びつかないからです。つまり利益を生み出す存在になるとは言い切れないという事です。
不安を消せない中途半端な薬剤師
とはいえ、これから働き手の人口はどんどん減っていきます。
薬剤師が過剰になり、薬剤師の仕事がなくなったって、別に他の仕事をすれば良いのです。そこまで不安になんて思う必要は、本来ないのです。
2040年に掛けては介護職の大きな人手不足が懸念材料とされています。 ある程度医療の知識のあるのが薬剤師ですから、介護現場だって体力をつければ出来ないはずはありませんよね。
でも残念ながら、介護の仕事をしようと考える薬剤師は非常に少ないのではないでしょうか。そして介護だけではなく、看護師の仕事だって、薬剤師には出来そうもありません。
なぜならそこまでの覚悟を持って仕事をしている薬剤師なんて殆どいないからです。それは私もです。
このように今の状況、そして将来の状況を考えると、やはり予測出来ない事が多すぎるものの、ほぼ確実に言える事がでてきます。
それは、若い年齢のうちからしっかり稼いでおくことがかなり重要だという事です。
※だいたい私(薬剤師男、東京都内、40歳)の年収が、800万です。30歳の時には650万円くらい。
まず、出来れば早い内に年収500万円(これはすでに達成している人がほとんどかも)を得ておくこと。残業代含んでも良いです。
30歳時点で600万~、なるべく早めに700万円を超える収入を手にして、貯蓄や投資に回すことが大切です。
50歳くらいまでにある程度の年収となり、備えがある状況であれば、その後の展開は比較的楽です。つまり「いつかは年収ダウンも想定内」という形で行動する事が可能だからです。
生活がギリギリのまま50代に突入するのが、一番不安・不確実要素の大きい状態です。
不安を持たないようになるためのキーポイントは、20代後半から30代の年収です。ここでそれなりに年収が上がれば、40代は維持でも大丈夫になるはずです。
少し蛇足ですが、もしあなたが未婚の女性ならば、結婚・出産などのライフイベントによって退職せざるを得なくなる女性薬剤師が相当数多い事実は、知っておいて欲しいところです。
簡単にいうと今働いている薬局なりの就業規則が最低限度レベルで、子供の時短を3歳や6歳までしかとれないなどです。そんな女性薬剤師を使い捨てるような会社はさっさと転職しましょう。
いくら今の年収が少し高めでも、意外とそういう薬局で働いている女性薬剤師が多いのは驚くところなのですが、パート薬剤師求人も減っている中、将来は相当厳しい現実が待っています。
まずは近い将来に対する不安をしっかり自覚し、安定的に働ける仕事を探すほうが先決かもしれませんね。
と言うことで、やはり色々な事情を考えてみても、今の年収を上げておくという所が、不安を払拭するためには一番と言えます。
大手だとか、中小チェーンがいいとか、そんなのは割とどちらでも大丈夫です。調剤報酬上は、小規模薬局の方が良い(経営状態が良い)ケースもあります。
ただ女性で未婚の場合は、大手の方が良いでしょう。さらに言えば出来ればドラッグストア系の方が、薬剤師以外の社員も多いため、福利厚生がしっかりして女性が働きやすいです。
〇男性:目先の年収が高いところで働く(大手だと昇給に時間が掛かりすぎる)
〇女性:バランス重視で福利厚生が手厚い所で働く
あなたが今の仕事内容に満足もあまりしていないのなら、前向きな転職も考えても良い時期にきたのかもしれませんね。
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2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
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