医師はどうやって転職先を探すのが最善か、そして医師の働き方。これは、SNS上でも各医師の間で比較され、話題になっています。
一般的な会社員とは大きく違う、医師の働き方、そして転職。でも医師って転職先の探し方はみなそれぞれで、分かりづらいんです。
転職先を探すための方法として、何よりも相談が大切。そういった視点で解説していきますが、医師の働き方という部分についても掘り下げていきたいと思います。
なお結論は、そもそも転職した方がよいかまだ悩み中である場合は、まず最初の一歩として、1つだけ医師向けサイトに会員登録し、エージェントに相談してみる事がおすすめです。
医師転職エージェント比較-どうやって探せばよいか
医師の「転職方法」は人それぞれ。極めて特徴的なのは、医師転職エージェントではなく「人づて」での転職が多いという事ですよね。
正確なデータはないものの、およそ半数の医師は、人のコネクションを頼りに働く職場を変えると言われています。これは会社員では考えられない事で、だからこそ、難しいのが医師の転職。
じゃぁ人づてで転職を考えられない医師はどうやって見つければいいのか、という疑問にまずぶつかります。働きやすい職場など分からないですよね。
コネクションでの転職は、信頼できる「人」があってこその方法。そこで誰でも無料で利用できる、医師専門の転職支援会社について、使いやすさ順に紹介していきます。
▼一番大切なのは、サイトの使いやすさです。しかし「使いやすいだけ」では意味がありません。
▼そこで働きやすい条件、そして厚待遇の求人が集まる「非公開求人」に着目しました。
▼非公開求人が多い転職支援会社を重視し、ランキングしています。
それでは、医師転職をスムーズにするため、メリット・デメリットを比較しながら、以下1位からランキング形式で分かりやすく紹介していきます。
メリット・デメリットは、なるべく簡潔にピックアップして記載したので、気になるサイトは実際にアクセスし、詳細を確認してみてください。
「いますぐに転職」にも使いやすいサイトばかりですが、「いつかは転職を考えている」「情報収集をとりあえずしておきたい」そんな場合にも活用しやすいサイトをチョイスしています。
非公開求人の多さ、そして使いやすさと、対応力で順位付けしています。
①エムスリーキャリア
評価:
メリット
抜群の知名度はもちろんの事、圧倒的な医師利用者の多さ、そして満足度の高さです。非公開求人がとても多く集まるのが特長。
エムスリーキャリアは医療系の人材紹介事業に力をいれている、業界最大手の会社です。利用者の実績という面では、業界No.1です。
デメリット
業界最大手だけあり、求人数は多いものの、利用者へのフォローは手薄になりがち。エージェントのフォローよりも「自分で探したい」という方にはおすすめの転職サイトです。
②医師転職ドットコム
評価:
メリット
非公開求人に強みをもつのが、医師転職ドットコムです。医療系の人材紹介に強みをもつ会社です。働きやすさ重視で探したいならおすすめです。
また、厚待遇の求人が多い傾向があるので、エムスリーキャリアとならび、積極的に活用したい人材紹介会社のひとつです。
デメリット
M3と比べると会社規模は劣り、知名度が少ないのがデメリットです。ただ裏をかえすと、利用者を大切にしてくれるので、厚待遇の求人に巡り合える可能性が高くなってきます。
利用者の順で2位としましたが、エムスリーキャリアと遜色なく、確かな転職活動を行う事ができます。
③リクルートドクターズキャリア
評価:
メリット
リクルートならではの人材紹介サービスで、サイトも使いやすいのが特長です。サイトが使いやすいので、自分でいろいろな求人を見てみたい!という医師にはおすすめです。
デメリット
リクルートという大きな会社のため、やはりフォローは手薄くなりがち。
ただエムスリーキャリアと以下のマイナビDOCTORとならび、業界人材紹介大手。そのため求人を多くみたい、という医師には欠かせないサイトです。
④マイナビDOCTOR
評価:
メリット
医療系の転職で非常に強みのあるマイナビ系列、マイナビDOCTOR。1~3位のサービスを過去利用した事があるけど、いまいち満足できなかった、そんな医師におすすめです。
エージェントが変わると対応も大きく変わるので、選択肢のひとつとしておきたい会社ですね。フォローはしっかりしてくれるので、若手医師にはおすすめです。
デメリット
大きなデメリットはありません。担当者もしっかりついてくれます。もし若手で頼りないと感じてしまう担当者がついてしまったら、利用をやめれば大丈夫です。
⑤民間医局(+αで利用したい)
評価:
メリット
「レジナビ」や「ドクターズマガジン」でおなじみの、クリーク・アンド・リバーグループが運営するサイト。医師向けサービスの大手ですね。
特徴としては「いつかは転職を考えている」というような医師に向いてます。
この先どうしようか悩み中だ、働き方に少し疑問をもっている、そんな医師がひとまず登録だけして情報収集するに最適なサイトです。
なお、無料登録するとドクターズマガジンを無料で購読する事ができます。転職だけではない、医師に使いやすいサイト、サービスですね。
デメリット
デメリットは特になく、むしろ1~4位の転職サイトからひとつ選び、それにプラスアルファでできれば登録しておきたいサイトです。
医師の転職先はどうやって探すのか、働き方をみんなの疑問で比べよう
非常勤を中心に働いている医師は時間にゆとりがありますし、かたや過労に倒れてしまう、そんな医師もいます。これは個人個人、働き方の違いもあり、比べる事ではないかもしれません。
ただ、いまある状況から「抜け出せない」でつらい思いをしている医師が多いのも事実です。真面目な医師ほど、責任感が邪魔をするケースも。
そんな医師の「声」をSNS(Twitter)からひろってみます。
最後に「女医は結婚しづらい」に戻りますが、これは男性医師を対象にした場合と注釈する必要があります。業務の相性が悪過ぎる。世の中、365日オンコールでない仕事などいくらでもあります。一定以上の収入が得られ、転職もローリスク、社会的信用のある女医は普通に考えて婚活で有利です。Good luck!
— ひとみ@呼吸器内科&睡眠医 (@ida_hitomi) 2019年6月21日
男性・女性の働き方の違いというのは、医師ではなくても存在しますし、大きな課題になっていますよね。しかし医師では特に顕著です。柔軟に働き方を選ぶ、そういった視点が大切になってきます。
決して「何か」に縛られることなく、あなた自身の人生を、社会的な役割を生かしながら働く事は、人生の満足度も大きく高めてくれます。
医師不足が一向に改善されない、改善の未来も見えづらい今、まだ仕事はたくさんあります。それを理解しておくだけで、ワークライフバランスのとれた生活を送る事ができるようになるのです。
最近は、医師だけでなく看護師・薬剤師・看護助手・介護士も非常勤の方が給料がよいことに気づきだして、そのような働き方を選択する人が若い人を中心に増えてきてる感がある。経営陣はもっと常勤職員を大切にした方がよいかもよ。
— Zetton🍷 (@Dr_Zetton) 2019年6月1日
常勤で働く医師の負担は特に大きな課題です。決して一人で抱え込まない事が大事で、これはあなた自身の心身を守る事に繋がります。
非常勤という形で働く医師は多いですが、「アルバイト感覚」ではなく、働き方の一つとして理解が深まり、それが常勤医師の負担軽減につながるのが望ましいもの。
しかしそれも「理想」かもしれず、あなた自身が大切にされていないと感じるのであれば、職場を変えてみるという広い視点を持ち、長く働いていきたいものです。
医師の働き方改革検討会がまとめた昨年9~10月の調査で、「36協定等の自己点検」を行っていない医療機関が26.7%あり、その34.5%が「36協定を締結しておらず、締結の必要もない」と回答している。36協定を結ばずに時間外労働をさせることは違法なことさえかっていない院長がこんなにいるとは驚きだ。
— retired surgeon (@YFukuda3) 2019年4月22日
これは組織の問題を突いています。大きな系列病院、歴史がある病院で働いている医師程、こうした問題意識が芽生えます。
どういった人と一緒に働くかという事はとても重要ですが、属している組織があなた自身を守ってくれなければ、いずれ無理がきてしまうのです。
一斉退職のような悲劇を生んでしまうのは、100%組織の問題です。そういった環境に身を置かないために、日頃から情報収集には努めておきたいところ。
女性医師が多い科で
働き方改革のモデルケースになろう
と時短職員を多く採用もちろん当直は免除
フルタイム当直ありの医師は当直明けは休めるそれを…他科の男性医師が大声で中傷言うのを聞いてしまった😣
医師同士で足の引っ張り合いはしたくない…今が過渡期なんだ
— あんこまる@育休明け1y男児ワーママ (@HHyasuko) 2019年6月20日
様々な課題が、様々な職場で起こります。診療科によって働き方は大きく変わってくるものの、まずはそれぞれの問題にしっかり向き合ってくれる組織に属したいものです。
組織が正しい方向を向いていれば、そこで働く医師どうしも、同じ方向を向いていくようになっていきますよね。環境さえよければ、働き方も自分たちで変えていけます。
以上参考ではありますが、少しだけどういった考えを持って働く医師がいるのか、どういった視点で考えてみるのがよいのかを紹介してみました。
医師が転職先を探す際のポイントチェック
最後に、どういった点に気を付けて職場を選択していくのがよいのか、転職を考えればいいのかまとめます。ここで挙げるのは、基本的な部分かもしれません。
しかし見落としていた事があったら、それは働き方に大きな影響が及ぶことになります。しっかりと頭の片隅にいれつつ、転職活動を進めていってください。
少しチェック項目としてみてください。もしどれか当てはまるようであれば、働き方・職場を見直すきっかけにしてみる事で、長く安定して働くためのヒントとなるはずです。
今の働き方が激務ではないか?
もっとも医師の転職理由で多いのが、激務である事。そんな場合、得てして労働時間に対する収入も良くないケースが多いのが特徴です。
残業、休日出勤、夜勤、呼び出し、それが過度であるならば「若いうちだからしょうがないかも」では済まないのです。
なぜなら、過度な心身のストレスは、患者さんの命を預かる立場としてミスを誘発してしまう可能性がある事。それ必ず頭にいれておかなくてはなりません。
働く上で職場環境が良い事、これはあなた自身、そして患者さんのために欠かせない事です。理想論でもなんでもない、当たり前の事なのです。
収入に不満が無いか?
いまの勤務体制と収入が見合っているかは、大切なポイントです。周囲からは高年収とみられてしまう医師ならなおさらです。
決して「高年収希望」ではな無いにしても、いまの待遇に不満が大きい場合は、まず求人をチェックしてみる事が初めの一歩となります。
高収入=激務ではないというところが、医師転職のポイントです。あくまで年収重視で働きたいのであれば、多くの求人情報がその助けになってくれるはずです。
非常勤・スポット雇用を希望するケース
いまの職場で働き続けたいと思っても、避けられないのは、人生のライフイベント。特に女性に多くなってくる課題です。転居も重なってくる場合もあります。
現在働いている職場環境がよくても、非常勤・パートへの雇用転換は難しいケースが多いものです。そしてまた、通勤時間も無視できません。
そういった場合でも「より働きやすい時間」「通勤しやすい職場」そういった柔軟な働き方を選択する事で、その後の生活も収入面でも安定させることが可能です。
どう働けばいいか分からない!
案外多いのがこのケース。専門はあるものの、どういった働き方が出来るのかそれを理解していない医師はとても多いのです。
これはかなりもったいない事で、あなた自身の持つ能力・資格を十分に生かし切れていないという裏返しでもあるのです。
例えば単に「アルバイト医師」のような言い方をするのは簡単ですが、それも患者さんを抱える大切な役割の一つ。社会的な意義は大きいのです。それにお金と割り切って働く事も、重視して働く医師もとても多いもの。
また企業で働くという事も、ワークライフバランスをより良いものにする事が出来る可能性も高まります。そういった情報も知らなければ選択肢が狭まり、大きな機会損失となってしまいます。
「働き方?よく分からないな?年収もどれくらいが望めるのかな?」という医師であれば、転職サイトのエージェントに相談して、あらたな働き方を見つけていく事が可能です。
待っていても限られた情報しか入ってこないのです。まずは情報を能動的に自分から集めるのがスタートと言えますよね。
【まとめ】医師転職 ― 働き方&どうやってエージェント選びをすればよいか
医師としての自分自身の働き方を見つめ直すのはとても大切な事。そしてそれを考えているからこそ、少し「転職」という事が頭をよぎっているはずです。
ただ、まず「どう行動すればいいのか」が分かりづらい職種である医師。案ずるより産むが易く、まずは医師専門の人材紹介会社から情報を得ていけば問題ないのです。
「いますぐ転職したい」という思いではなくても、常にアンテナを張っておく事はあなた自身を守る事にもつながります。
医師転職エージェントに相談する事、それはまず第一歩でしかありません。大切なのはそこからどう行動していくか。ただまずその第一歩が大切なのです。
・エムスリーキャリア 公式サイト(おすすめ)
・医師転職ドットコム 公式サイト(おすすめ)
・民間医局 公式サイト(+αに登録推奨)
もちろん困ったときには、上記サイトの転職エージェントがしっかり相談にのってくれます。
上記で紹介した医師専門の転職サイトの求人情報を参考にしつつ、あなたとの働き方を比べ、よりよい職場探しの一助となれば幸いです。
厚生労働省:医師の働き方改革に関する検討会 報告書(pdf.ファイルが開きます)
ぜひ積極的に医師の就職支援会社を利用し、新たな一歩を踏み出してみてください。はじめの一歩が大切なのです。