転職

新人薬剤師は「教育」「研修」という名のやりがい搾取に注意が必要

「やりがい搾取」という言葉は誰しも聞いた事があると思いますが、せっかく以下のツイートを多く共有して頂いたので、少し掘り下げ記事にします。

ディズニーランドで薬剤師募集してるんですね~

_人人 人人人_
> 時給1,200円 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^

このツイートが拡散されたのには大きく2つの理由があり、1つ目は「ディズニーランド」という誰でも知るキーワードですが、何より相場より大きく低い薬剤師の時給設定にあります。

なお、別にディズニーランドをディスるような記事ではありません。私自身、数回しか行った事がないですし、ディズニーについて語る資格はありません。

この記事の結論としては、ディズニーランドの薬剤師時給が低いのは良いものの、一部の大手チェーン薬局・DSにおける「教育」「研修」と名を変えたやりがい搾取の方が圧倒的にひどいという事です。

オリエンタルランド社における経営と雇用

ディズニーランドを運営するオリエンタルランドの業績は堅調で、また今後の見通しも明るい環境です。値上げを繰り返してもリピーターによって支えられています。

私の中で入場料金は・・大人1名5,800円、子供1名3,500円。といったイメージですが、さて今ホームページで確認してみます。

・大人 ¥7,400

・中人 ¥6,400

・小人 ¥4,800

※大人:18才以上 / 中人(中学・高校生):12~17才 / 小人(幼児・小学生):4~11才

たかい。デートならともかく、親子4人で行ったら入園料と昼食代で3万円+交通費。

そんな情報はどうでもいいかもですが、子供がいると少しはそういった事も興味が無くとも少しは把握しておかなくてはならず、以下簡単に大人料金だけまとめます。(楽してネットの記事から引用しようとしましたが、値上げラッシュできちんと調べました)

主なテーマパークの入園料(年間利用者上位順)

2019年2月現在で、曜日・季節・前売り等よって変動するので参考程度に留めてください。なお、USJは入場者数が非公開ですが、ひとまず2位にしてあります。また、テーマパークと遊園地の区別・定義は、明確ではありません。

テーマパーク

・東京ディズニーリゾート ¥7,400
・USJ ¥8,200
・ハウステンボス ¥7,500
・サンリオピューロランド ¥3,800
・志摩スペイン村 ¥5,300

遊園地

・ナガシマスパーランド ¥5,000
・よみうりランド ¥5,400
・ひらかたパーク ¥4,400
・としまえん ¥4,200
・鈴鹿サーキット ¥4,300

その他

・富士サファリパーク ¥2,700
・八景島シーパラダイス ¥5,050
・日光江戸村 ¥4,700
・富士急ハイランド ¥5,700
・アンパンマンミュージアム ¥1,500(1才以上)
・沼津港深海水族館 ¥1,600

参考まで。割引チケットで安くなりますからね。ちなみに沼津港深海水族館周辺では、「深海魚丼」が食べられます(※正直、あまり美味しくないです)。

さて、かつてディズニーランドで働く事は、憧れの的でした。今でも一度は働いてみたいという人は多いのでしょう、たぶん。

ディズニーランドは約2万人の従業員の8割以上がアルバイトで成り立っています。アルバイトがなかったら、成り立たちません。

やりがい搾取問題?

ディズニーランドはそこで楽しもうという顧客だけでは無く、「そこで働いてみたい」とまで思わせる事により、時給は低くとも、多くのアルバイト確保ができていました。

しかし、ここ数年はその手法を「やりがい搾取」とされ、批判の的になっていたのも事実。

しかしそれは主に「外野」からの批判であって、あまり中で働く人からの意見ではないように思えます。他にも多くの問題がある事も事実ですが、時給と雇用、という側面を考えればそこを選択した働く自由の範囲内です。

2017年にオリエンタルランド社における労働組合の問題がニュースで取り上げられました。これは、これまで正社員だけであった対象者を、非正規(アルバイト)まで適用拡大するというものです。ちなみに、USJも労働組合があります。

やりがいや、憧れを求めて働くアルバイトの方は一時的な働く場でしかありませんが、約2万人が働く商業施設として、近隣に住んでいる方の雇用無くして成り立つ筈もありません。

それゆえ、やはりやりがいだけで雇用を確保するようでは企業としての姿勢はダメで、長く働くキャスト(パート従業員)こそが、安定した施設運用を可能にするのです。

やりがい搾取と批判される事と、収入を得るために働くパート従業員の問題は、分けて考える必要があり、ただその事で少し事態をややこしく、全体として批判を受けてしまうのかと感じます。

ディズニーランドの薬剤師時給1,200円問題

ディズニーランドで働く薬剤師(ファーマシーキャスト)は時給1,200円、確かに薬剤師の時給としては低いものの、いいと思うんです、私は。

働きたい人がいれば、お金は関係ありません。登録販売者と同じ時給ですが、たまにOTCを提供する程度で、むしろこれで1,200円の時給が低過ぎとは言えないかもしれません。

ただ1点事実として認識したいのは、ディズニーランドにおける看護師(ナースキャスト)の時給は、以下の通りです(2019年2月現在)。

  • 8:00~19:00:1,450円
  • 7:00~8:00:1,650円
  • 19:00~22:00:1,650円
  • 22:00~1:00:2,113円
  • 1:00~7:00:2,013円

これを見て「薬剤師より看護師の方が必要とされているのか」という視点だけだと大きな誤りで、医師が常駐しないディズニーランドにおいて、お客さんの体調不良に対応するのは看護師です。

深夜帯はお客さんがいないわけで無視しますが、日中の時給1,450円は、一般的な看護師の時給より200円程度低いのです。そして、1日平均約5万人が利用する施設で医師不在のもと看護をする事の苦労は推して測るべしです。

ただ薬剤師に関しては、憧れや働きたい希望があれば働いてみる、ただそれだけかなという所です。もっとも、技術的なものは得られないので、若いうちだけの特権ですね。

薬剤師のやりがい搾取企業の方がひどい

さて、これは常々感じている事で、大手チェーン(薬局・ドラッグストア)などに見られる事です。

この場合は「やりがい」を「教育」「研修」という言葉に置き換えられます

大手チェーンにおける教育

大手チェーンがどこかは伏せますが、「新人教育」「転職者の教育」と称し、早々に多くの店舗のヘルプ要員とさせる事が多々あります。

毎日のように違う店舗で働かせる。それを教育・研修と称して。調剤1年目で10店舗、20店舗経験なんて当たり前のように。

確かに、経験が浅い薬剤師が多くの店舗で働く事には大きな意義があります。調剤であれば、内科だけではなく、皮膚科・精神科・小児科などなど、多くの経験を積みたいところです。

ただそれは、ある程度経験が積めたら段階的に深めていけば良く、教育と称して何店舗もヘルプに行かせ、地方にも行かせる(ちなみに地方OKだと最終的に人材不足の地方で定着させる)。

これは(すこぶる性質の悪い)ふるいにかけても、薬剤師が辞めても良いようなチェーンで、つまりは採用力のあるチェーンです。新卒薬剤師の雇用がままならないような、中小の薬局ではこんなことはしません。むしろ辞めてもらわないために、やや温室で、育てていきます。

ちなみに私はのべ15年以上ほど数社の薬局で働いてきましたが、小児科と皮膚科の門前薬局経験ゼロです。もちろん面で処方箋は来るので調剤はできますが、15年ほど働いて小児科門前と、皮膚科門前の経験ないと、さすがにちょっと心配です。が、支障はなさそうです。

教育や研修と言われると搾取と気づきづらい

特に初めて社会に出る新入社員にとっては、そうした扱いを「当たり前の事なのかも」と思ってしまうのは間違いありません。

同期入社も多く、みんな「頑張って教育を受けて」いるわけですからね。

そして、それを耐え抜いたら、かなり凄めの薬剤師になるかもしれません。そして20年、30年後にはそうした薬剤師が生き延びているはずです。

だって、薬剤師として凄い、かつ、低い年収。

色々思うところはありますが、最終的には以下、どちらが正しいかに行きつきます。

・当たり前とされる事を当たり前に行う

・当たり前のことを疑う

相反するけども、いずれも正しいこの言葉。

この言葉のもつ意味をしっかりと自分で判断できる事を、社会人1年目に求めるのはとても難しいかもしれません。だってそれが自分の常識になっているのですから。

「これって普通なのかな?」と分からなかったら、まずは最大手、マイナビ薬剤師に登録し、「職場カルテ(いろいろな職場情報が掲載されている)」のチェック(待遇・休日など)をしてみてください。

なによりも長く安心して働ける職場、そこに巡り合うのは少し運の要素があります。ただ、仕事に限らず何でも「あたりまえ」と思ってしまう事は悲劇の始まりなのです。

転職するか悩んだら

「今の仕事に不満が多い」「将来を考えると転職した方がいいかも」そう感じても、実際どう行動すればいいか悩む薬剤師はとても多い。

・つらい環境を変えたい
・収入を大きく増やしたい
・パートで働き方を変えたい
・働きやすい所で落ち着きたい
・将来性がある会社で成長したい

そんな悩みを解決するには、自分に合った転職サイトに登録し「相談」する事。それが将来に備えるはじめの一歩です。

働きやすさ重視なら

転職に不安があっても、あなたの希望を元に働きやすい職場探しをしてくれます。もちろん年収・時給がアップする求人が多いのが特徴。

職場環境や設備、ワークライフバランス、職場の雰囲気。長く安定して働ける事は大切。転職に不安があるなら、マイナビ薬剤師をまず利用したい所。

 

総合評価
求人「会員限定」の求人で自分に合った働き方探しに
サイトhttps://pharma.mynavi.jp/
強み正社員からパートまで多くの働きやすい求人
弱み派遣薬剤師求人の取り扱いが無い

マイナビを見てみる

 

条件重視なら

年収など「自分の希望条件で転職したい」という薬剤師なら、CME薬剤師がおすすめ。手厚いサポートで、20~40代の調剤経験がある薬剤師向けです。

特に薬局・Dgsが比較的多い地域の求人探しで迷ってしまいそうな場合、しっかりコンサルタントに任せる事で自分に合った求人紹介をしてくれます。

総合評価
求人薬局・調剤併設Dgsが中心
サイトhttps://www.cme-pharmacist.jp
強み転職後のサポートも手厚い
弱み企業系の求人は期待出来ない

CMEを見てみる

 

キャリアアップしたい

これから先、正社員として自分がキャリアアップ出来る環境に身を置きたいならファルマスタッフを利用したいところ。転職エージェントが親身に相談に乗ってくれます。

「出来れば早めに転職したいな」と思っている場合などでも、すばやい対応してくれるので安心して求人探しが可能です。

総合評価
求人求人数が多く、チェーンを中心に幅広く探せる
サイトhttps://www.38-8931.com
強み正社員求人に強く、キャリア志向の薬剤師向け
弱み企業の求人には弱い傾向があり

ファルマスタッフを見てみる

転職で一番大切なのは、早めの行動。「もう限界」と思ってから求人探しをすると、判断が鈍ってしまうから。

「転職で失敗する事」なんか無いように、ゆとりをもって行動するのが大切ですね。

マイナビ薬剤師
(働きやすい職場探し)

CME薬剤師
(年収・時給重視)

ファルマスタッフ
(キャリアアップ求人)

リクナビ薬剤師
(人材紹介大手リクルート)

上記:ファルマスタッフ