就職活動、転職活動をする上で、製薬企業の管理薬剤師にポイントを絞っている人は少ないものの、それでも一定の需要があるのがこの職種です。
薬剤師としての本分は、「患者さんの役にたつ」というところに集約されるわけですが、やはり対人関係が苦手な方ももちろんいます。
- 患者さんの相手ができそうもない
- 営業で頭下げるのがいやだ
- バイトの接客業務で懲りた
- 話すこと自体が苦手だ
- そもそも対人関係が苦手だ
などなど、まぁ誰でも大なり小なり当てはまるとは思うものの、仕事として続けるのが難しいと思うようなことになれば問題が出てきます。
そこでこの事務的な業務に携わる薬剤師という職種が、選択肢の1つとしてあがってくることになります。
製薬企業の管理薬剤師はどのようなものか?
ざっくり言うと、製薬企業や化粧品会社、卸売り業等の「管理薬剤師」です。イメージ湧きますか?湧きませんよね。他に「倉庫内管理」の管理薬剤師業務などもあるのですが、求人数が少ないのでここでは割愛します。
薬剤師が働く職場は多い
製薬企業というと大企業をイメージしがちですが、日本だけで約300社の製薬企業が存在しますし、それに加え、医薬部外品や化粧品も薬事法の範囲内ですから、相当数の企業が存在することになります。決して遠い存在の話ではないのです。
例えば小さな製薬企業を例にとってみます。
Pという一般用医薬品を、T製薬が製造販売しているとします。製造するにあたり、P薬は3つの成分(原薬)からできていて、その3つは、それぞれ違う製薬企業から仕入れています。
そしてその1つの原薬を製造する製薬企業には、当然のことながらそれを管理する薬剤師が必要となります。主な仕事は、その原薬がGMPに適合していて製造されているかどうか。そういった管理業務を行う仕事です。
なかなかイメージできないですよね。なかなか仕事内容のイメージが出来ないのは、こうした管理薬剤師は1名いれば大丈夫である事が多いため、求人のための企業紹介・業務内容紹介などの必要性がないからです。
「1人でもいいの?それなら求人なんか無いんじゃん」と思うかもしれません。しかしながら、「1名いれば大丈夫」が“あだ”となり、後継者不足に悩まされている会社が多いことも事実なのです。60歳以上で新規雇用される事も可です。
ちなみに「経験者優遇」と求人にはたいてい記載があります。が、求人が来ないので未経験でも割と採用してくれます。私も知識ゼロから働き始めました。
GMP・GDP・GQPとバリテーション
GMPなんて国家試験だけの話かと思うかもしれませんが、薬をつくる現場では、これに尽きます。まぁもっぱらデスクワークも多いんですが、工場内の検査をしたり、成分検査をしたりするわけです。
工場内の温度や湿度を測ったり(大学でやったと思いますが、湿球温度計を使います)、風の流れを調査したり(よりきれいな部屋→きれいな部屋へと風が流れるようにする)、ゴミ(微細なチリ)が無いか調査したり、製造機器のチェックをしたり、薬の品質管理をしたり(高速クロマトグラフィー)、微生物の検査をしたりとまぁそんな感じです。
そういうのが面白そうだと思う人にはいい仕事だと思います。あと工場萌えする方(見るのとやるのは違いますが)。
基本的には個人業務です。1日ほぼしゃべらず終わることもありました。ありました、というのは、私が携わっていたからです。もちろん社員として8時間戦って働いていましたが、主に眠気との戦いです。
製薬企業の管理薬剤師の年収は
年収には期待しない方が良く、はじめは手取り20万台中盤行けばよい方です。順調に出世し、独り立ちできたら、40台なかばから年収600~700万、そんなところです。
ただ、工場なので、ほぼ定時にあがれます。私がやっていたときは、残業は年間5時間でした。年間ですよ!超家庭重視の働き方をしたいのであれば、圧倒的におすすめです。
経験談なのでちょっと工場勤務について中心にお話ししてしまいましたが、他にも例えば医薬品卸売業での管理薬剤師もあります。こちらはほぼ完璧な事務仕事です。
一昔前までは「席に座っていればいい」ぐらいの感じでしたので、高齢の方がのんびりやってるケースも多々ありました。そんなわけで、やっぱりこちらも後継者不足っていうところがあり、もし募集があれば超のんびり仕事ライフを満喫です。
あなたが主たる生計者では無いとか、あるいはワークライフバランス重視(私は17時までの勤務でした)ならば、ほんとにとても働きやすいです。
でもそうでないなら、時間はあるけどお金もないという事になるので、そこだけ注意してください。
求人数は浅く広く出ており、特に都心部が意外に多く(都内は、化粧品や健康食品会社も多い)、逆に工場がある地方でも求人を出しています。
この手の企業は大手の薬剤師紹介会社に求人を出すので、薬キャリエージェントに登録して求人探しの第一歩を踏み出してみましょう。
もし「もう少しのんびり働きたい」「安定した働き方をしたい」なら検討してみてください。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
今のまま5年、10年働けますか?漠然と不安を抱えたままの人生なんて嫌ですよね。
「やっぱり最大手の転職サイトが安心」なら、薬キャリエージェントがおすすめ。みんなが使ってるからこそ、新しい情報に基づいた求人紹介が可能です。
あなたの希望条件に合った求人をコンサルタントが探してくれるので、転職活動で多くの求人から”少しでもいい条件”で探したい薬剤師に向いていますね。
総合評価 | |
---|---|
求人 | 正社員から派遣まで多くの求人 |
サイト | https://agent.m3career.com/ |
強み | 幅広い求人を扱っている |
弱み | 面接同行は無し |
年収など待遇面を重視して多くの薬局・Dgs求人から探したいならファルマスタッフを利用したいところ。都市部から地方まで、全国対応してるのが強み。
「出来れば早めに転職したいな」と思っている場合などでも、条件の良い求人をすばやく対応してくれるので安心して求人探しが可能です。
総合評価 | |
---|---|
求人 | 都心部から地方まで網羅 |
サイト | https://www.38-8931.com |
強み | 薬局・Dgs求人に強く、収入upにも |
弱み | 企業の求人には弱い |
転職で一番大切なのは、早めの行動。「急いて転職先を探さないと……」と思ってから焦って求人探しをすると、判断が鈍ってしまうからなんです。
「転職で失敗する事」が無いよう、早めの登録&いい求人があったら転職するくらいのゆとりが大切ですね。
・薬キャリエージェント
(薬剤師登録者数が多い安心感)
・ファルマスタッフ
(保険薬局の求人取り扱いが多い)