かかりつけ薬剤師自体もそうだんですが、24時間電話対応、はっきり言って「働いている薬剤師を精神的にしばりつける」制度です。きつすぎる。
真面目にやるほど、真面目な薬剤師ほど、しんどくなるんですよね。自分で薬局を経営して対応してるならともかく、「雇われ」で24時間対応ははっきり言っておかしい(しかも大して手当も付かない)
確かに、薬剤師としてやるべきことだ、職能を発揮する事につながる、そうした理想・理屈はわかります。
いつだって薬剤師が相談にのってくれる、それは患者さんにとっては、とても助かる事ですからね。
でも薬剤師にだって個人として大切な生活がある。日曜祝日はもちろん、夜中にかかりつけ対応の電話がかかってくるとかね、もうめちゃくちゃなわけです。
経営者の身であれば24時間対応を行って患者さんの利便性を高める事、それが自分の利益へ直接つながりますが、薬局で社員として働き、かかりつけ薬剤師として24時間対応はもう限界に近いですよね。
疑問に思う事が続いているなら、外部の薬剤師エージェントに、客観的に話を聞いてもらうのがベターです(最大手の、薬キャリエージェントなどが良い)
24時間の電話対応で疲れる薬剤師
24時間対応のかかりつけの電話、100歩譲って「本当に緊急の電話だけ」だったら納得出来るかもしれません。
しかし、「今それ夜に聞く必要あるの?」というような電話も多い。それで嫌になる薬剤師も多いはずです。
24時間対応させるかかりつけ薬剤師の制度への疑問
ただこれって患者さんは悪くないんです、困って電話してくれているだけだから。それに加え、かかりつけ薬剤師の同意書含め「24時間対応しますよ」と言ってますからね。
そもそも、かかりつけ薬剤師の制度が悪いんです。制度だけなら別に薬局として推進しなければいいだけの話なものの、薬局でかかりつけ件数目標してるようなチェーンもあるからタチが悪い。結局は利益のためにやってるわけなのです。
休日は大切です。休みの日に家族とのんびりする、一人で自由な時間を過ごしている、休み開けからまた頑張って働くためには大切な時間です。ワークライフバランス大事。
自分も「休みの日は仕事の事は考えない」事をポリシーのようにしているんですが、それが時にはたった1本の電話で台無しになります。
24時間対応だと電話が気になってしまう
やむを得ず24時間対応の電話に出られない、もうこんな時間には出ないぞと対応してしまう時もあるかもしれません。
でもね、やっぱり留守電にメッセージが残っていると、気になってしまうんですよね。それが患者さんからの緊急性のない質問であっても。
だから意図的に電話に出ないのも意味がないし、そもそもそれでは「かかりつけ薬剤師の要件」を満たしてるとは言えず、ちょっとまずい。もしかしたら厚生局から「ちゃんと24時間電話対応してるか」のチェック電話の可能性も……とすら思うと、100%出ないなんていうのは出来無いです。
そうこう考えているうちにストレスが限界になって、自然と「かかりつけ薬剤師なんか辞めたい」というふうに思っていくんですよね。これは自然な考えだと思います。
かかりつけ24時間電話対応を辞めるには
色々考えていくと、24時間対応をやめるには、かかりつけ薬剤師を辞めるしかない。当たり前ですけどね。
「かかりつけ指導料を算定しない」自分でそう決めて、そう対応出来れば問題はありません。すぐにストレスフリーです。
しかし、私自身はかかりつけ薬剤師は5人程度なので負担は殆ど感じないものの、もし50人、100人と抱えていたら。そして電話対応に負担を感じていたら「今の仕事辞めたい」とすら思うのは必然的ですよね。
実際、そういったノルマが嫌で転職してしまう薬剤師も少なからずいます。プライベートがあってこその、仕事なんです。
かかりつけ件数を求めてくる会社
信じられない話だと感じる薬剤師が多いと思うんですが、「月に何件かかりつけ薬剤師を算定・同意書」のようにノルマや目標のように設定している薬局があります。
私のように「無理のない範囲でかかりつけ薬剤師&24時間対応している」のであれば、自分が抱える範囲で同意書など対応していけばいいです。
でも、本社から正社員薬剤師は月に○件……なんて対応をされるような会社であれば、もうどうしようも無いですよね。
もし仮に、大きくボーナスに反映されるなら納得感が出る薬剤師もいるのかなとは感じますが、やっぱりブライベートあってこその仕事。
いや少しくらいお金もらったって、生活を犠牲になんかしたくないものです。
やはり「かかりつけ薬剤師の24時間対応がつらいのでやめたい」というケースだと、現実問題として「その薬局を辞めて転職」という選択をとらざるを得ないケースも多いです。
「電話対応きついから異動させて欲しい」なんていう希望は、まず上司からはNGと言われます。
特に大手チェーン薬局などで数字管理がきつい会社だと、この先だと服薬フォローアップの数字も追われる事でしょう。
また仕事に対しても「やりがい」「自主性」を感じられていないなら、より薬剤師として働きやすい薬局探しが大切です。
「もう24時間かかりつけ薬剤師対応はつらい」ならば、あなた自身にあった働き方が出来る求人紹介からスタートして見ることが、環境を変えるために大切です。
【参考】・薬キャリエージェント
有名大手チェーンよりも、どちらかというと中小規模の薬局のほうが働きやすいケースが圧倒的に多いですね。
「ノルマはありません」というような求人が有ること自体、大手チェーンで苦しんでる薬剤師はかなり多いのかなと実感できます。
特に新卒で大手チェーンに入社すると、「それが普通なのかな……」と思ってしまう薬剤師も多いかもしれませんね。
電話に縛られない働きやすさを
どれくらいの数の薬剤師が24時間かかりつけ電話対応で苦しんでるのかは想像もつかないんですが、少し異常だって事は間違いありませんよね。
だって、24時間仕事待機してるのと同じです。
これで待受電話の手当が1万円などが相場ですから、本当にふざけた制度です。電話の24時間待受時間だって、時給1,000円くらい(月20万円位)は欲しいですね!(※個人の感想です)
兎にも角にも、あなた自身が働きづらい、もう24時間かかりつけ薬剤師対応なんか限界、プライベートを大切にしたい。そう思って環境を変えるのは決して悪い事ではありません。
「月に何件のかかりつけ算定」なんていう目標設定を課す会社、それこそが従業員を大切にしない会社である事に間違いないのですから。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
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