薬剤師で年収が下がる転職をする人っているの？

薬剤師の転職というと「年収アップした！」みたいな話が多いですが、場合によっては年収が下がる転職だってあり得ます。

それぞれの事情により、転職理由はいくつか挙げられると思いますが、理由次第では積極的にそうした選択もしていく必要があるでしょう。

転職をする際には求人サイトを利用しますが、単に求人を紹介してくれるだけのような所もあるので注意が必要です。

〇働く上での希望条件
〇希望する年収
〇休みや有給など

このあたりについてしっかり条件交渉してくれる、「ファルマスタッフ」などを利用するのがベストです。

年収が下がる転職をする薬剤師事情

年収が下がる方向での転職は、ざっくり以下のような理由でという薬剤師が多いはずです。

1. 今の仕事の負担が多い
2. キャリアアップのため
3. 将来への備えとして
4. 働きやすさ
5. （普通の転職だが）今の年収が相場よりとても高い

そのため、主には収入以外の条件面を重視する事が多いはずです。

逆に言うと、今の年収を捨てでも働きやすい環境を手に入れたいという事になりますね。

薬剤師を取り巻く環境もどんどん変化していく中ですが、まずは自分自身どういった働き方をしたいかが大切です。

理由を一つづつ見ていきましょう。

今の薬剤師業務量が多すぎる

「今の年収が高い」といっても、それは＋αでもらっているから、というケースは多いです。

• 残業が多く、残業代のせいで高年収
• 休日出勤が毎月ある
• 役職による手当が月数万円ついている

以上の様な場合、年収は高いけど仕事が忙しすぎていて、人間的な生活が送れていないというケースが出てきます。

何のために働いてるか分からない、、、というような状況ですね。

それでも家庭をもっているとなかなか転職で年収が下がるのは厳しいと思ってしまう薬剤師も多いですが、やっぱり健康的に働いてこそ長く働く事ができます。

キャリアアップのため

今の職場の給料が幾ら高くても、薬剤師として成長出来ないという不安から転職を選択する人もいます。

目先の月数万円のお給料よりも、長期目線ではやはりキャリアアップこそが長い薬剤師人生で最大のメリットを享受できますからね。

新しい職場での経験や業務内容の変化により、自身のスキルや知識の向上も期待できます。

例えば、薬剤師としての専門性を高めるために、新しい分野の医薬品や治療法に触れることができます。また、異なる業態の医療機関や企業に転職することで、医療の現場や薬剤師としての役割の違いを学ぶことができ、これにより、幅広い経験を積み、自身のスキルを向上（→長期的には年収アップ）させることが可能なのです。

また転職により、キャリアを多様化させることができます。

新しい職場での経験を通じて、自身のキャリアをより幅広い領域に広げることができます。例えば、病院から調剤薬局に転職することで、患者との接し方や業務のスタイルが変化し、新しいスキルや知識を身に付けることができます。

また、医薬品メーカーや製薬会社に転職することで、研究開発や臨床試験などの新しい領域に携わることができます。これにより、自身のキャリアの幅を広げ、将来的なキャリアの選択肢を増やすことができるというワケです。

現職における労働環境やワークライフバランスに不満を持っている場合、転職は改善の機会です。例えば、労働時間や休暇制度が改善されたり、通勤時間が短くなったりすることで、自分自身の生活スタイルを見直すことができます。これにより、プライベートと仕事の両立がしやすくなり、より満足度の高い生活を送ることができます。

これから3年間は年収が低くなったとしても、それ以上のリターンを薬剤師として望めるという事になりますね。

将来への備え（安定企業への転職）

薬剤師は安定している仕事の1つではあるものの、中小規模の薬局の場合は経営基盤がもろいケースも多々あります。

個人経営の薬局からそこそこ大きなチェーンに転職すると、自然と年収も下がる事が多いですよね。

小さい規模の薬局は年収も良いのですが、その分将来（30代以降）大丈夫か不安に思う人もまた割合として増えます。

特に女性の場合は福利厚生が小規模薬局ではイマイチ過ぎるため、働きづらいと感じるタイミングはどこかで来てしまいます。

年収が下がったとしても、やはり正社員で働き続ける事にはとても多くのメリットがあります。パート薬剤師の需要がここ数年で一気に減ってしまったためですね……

学生から就職当時はあまり深く考えていなかった事でも、薬剤師として何年か働くと新たに気付くことも増えてきます。

薬剤師としての長いキャリアを考えた場合、目先の収入は重視しない方が良いことも多いのです。

働きやすい環境重視

これは他の事とも重複してきますが、今不満に思い労働環境が悪いと思っている部分を改善するための転職です。

いくら収入面で恵まれていても、それと引き換えに人間関係が悪い・仕事が激務・シフトの融通がきかない、そんな環境では長く働くのも難しいハナシです。

また薬局長やエリアマネージャーに昇格していた場合は、仕事量からすると時給換算して決して年収面でも恵まれているといえない場合もありますよね。

ワークライフバランスという事がしきりに言われる中で、そうは言ってもいま属している会社組織が急に改善するなんていう事はありません。。。

薬剤師は薬局であれば勤務地は無数にあるといっていいくらいです。求人が減ったといったって、駅のそばに何軒もの薬局はいまだに存在しています。

通勤が遠いというだけでも転職する薬剤師は多いもの。環境を変える事は長い薬剤師人生には必要な事もでてくるはずです。

そんな場合は年収が多少さがってでも、環境重視で転職がおすすめです。

今の給料が高いので転職で年収が下がる

これは仕方ない事ですが、例えば年収700万円の薬局に転職したって、年収が下がる薬剤師はたくさんいます。

一方で今年収がよくても「これ以上上がらない」という状態の薬剤師の場合は、一時的に下がったとしてもさらに高年収を目指すための転職であるケースも多いです。

まとめ

薬剤師で年収が下がる転職をする人は少なくありません。その多くは、長く働くための環境をもとめてのもの。長期目線では損しているわけではありません。

転職の目的さえしっかりしていれば、何を大切に働きたいかを重視し、長い薬剤師人生をより充実したものにしていくことが出来るでしょう。

そうは言っても実際にいくつか求人をみると年収に目移ししてしまうのも事実。でも目的を忘れずに転職活動をしていきたいものですね。

転職するか悩んだら

2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。

◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい

そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。

今のまま5年、10年働けますか？漠然と不安を抱えたままの人生なんて嫌ですよね。

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