調剤薬局はドラッグストアとならび、就職者数が多い薬剤師の就職先。企業や病院よりもずっと多いんですよね。人気もNo.1。
保険薬局だけでも全国6万軒にも届きそうなほどの数があります。大手チェーンから個人薬局まで、多過ぎて選べないのがみんなの悩み。
転職しようとする人も、そして就職活動中の学生もです。
どんな薬局、会社を選んだらいいのかな?おすすめの会社はどこなのかな?そんな疑問の解決となる少し糸口を、お伝えしていきます。
「薬剤師におすすめの調剤薬局ランキング」なんていう事は出来ない業界なので、その点、悪しからず。でもこれを読んで、よりよい職場探しをしていきましょう。
薬局選びは目的に応じて選ぶ事が大切
あなたが新卒で就職活動をしているのか、それとも転職で薬局探しをしているのか、それはこの際あまり関係ありません。
なぜならそれは、薬剤師それぞれ、何を求めて新たな会社探しをするか違うからです。
- 奨学金の返済があるから給料の高いところ
- まだ未熟だから教育体制のしっかりしている会社
- しっかりお休みの取れるところ(週1休みが結構多い)
- 業界の先行き不安だから大手がいい
- 給与そこそこでバランスのとれた会社
- 転勤が無い中規模のチェーンがいいかな
など、様々です。
やっぱり保険薬局業界、調剤併設ドラッグストア含めて、10年後、20年後、状況がどうなっているか分かりません。
それは社会保障費を財源としている保険薬局事情の弱みでもあり、でも強みでもある。
ただどんな会社・業界だって、10年後、20年後が安心かなんていうのは分からないものです。あまり先の事を考えても意味はありません。
かつてJAL(日本航空)が就職希望者のランキング上位だったにも関わらず、2000年代の終わりには潰れるか、という事もありました。シャープもまた然りです。
むしろ一般企業の方が、リーマンショックを代表とする世界恐慌・為替の影響を大きく受けやすいのです。
と言う事もあり、まずは「いまどんな職場に勤めたいか」という事を優先し、目的を持ち、しっかりと求人情報を見比べて行く事が大切ですね。
繰り返しますが、10年後の保険薬局の状況なんか、誰にも分からないのです。右肩上がりとは言いませんが。
おすすめの薬局ってあるの?
薬局業界は新卒が本当に採用難で、業界紙で語られるのは「薬剤師採用者数ランキング」というものは毎年数字として出てきます。
これは決して働きやすくおすすめの会社だからというのではなく、知名度がある(ウエルシアやスギ薬局、アインファーマシー、日本調剤など)、採用に多くのお金を掛けている、ただそれだけです。
人の集まるところに人が集まる、これは自然の原理。なんとなく危険を避けようとしてみんなと同じようなところに就職する学生が増えた現れですね。
ウエルシアなどは人気がありそうですが、2018年度に人事制度が変更され、既存の社員には相当厳しく、働く条件悪くなってしまいました。そういった情報は、外から入手できません。
少し偏見かもですが、たいてい就職人気が学生に高い会社ほど、退職者も多く、「Facebookのキラキラした若手薬剤師のレク写真に騙されたのかな」と感じてしまいます。
もちろん地味な会社がいいという訳じゃないんですが、人の多く集まるところ=良い会社では無い事には注意が必要ですね。
おすすめの会社なんか存在しない!
薬局はドラッグストア含め、店舗型の企業です。会社として従業員が1,000人いたって、1か所で働いている人数は少ない。
何が言いたいかと言うと、「会社」というよりは「その職場」環境が良いかどうかで大きく左右されてしまうのです。
会社としてホワイト企業であったとしても、職場単位では超ブラック。よくある話ですし、薬局はそういうものです。いわゆる企業のようにワンフロアに100人働いているとかでは無いですからね。
悪い評判を聞かない理由
そして案外、どの会社は最悪だとか、悪い評判というのは流れてこないのです。
それはなぜかと言うと、働いてみて「人員不足で休みがとれない」「残業が多過ぎる」「人間関係が悪すぎる」そういった場合、今の薬剤師雇用環境だと、すぐ転職可能だからです。
すぐ転職できる環境だからこそ、「ここの薬局は悪い辞めた方がいい」なんていう話も出てきづらいですし、そもそも上述の通り、会社として悪いというより、そのひとつの職場の環境が悪いケースがほとんどなので、悪評としては出てこないのです。
ますます薬局選び、難しいと感じてしまいますよね。職場単位を考慮して転職・就職活動をするなんていうのは無理な話です。
だから「全体として雰囲気がよさそう」といったある程度出ている資料をもとに、薬局選びをするほかないのです。
もちろん、年収についてはしっかりとデータとして公表されているものなので、それは分かりやすいですよね。
具体的な薬局探し、会社選びの方法
まず、私自身薬局で採用をしている身なので言いにくいですが、「その会社の人の良い話」は鵜呑みにしないようにしましょう・・。
これは、学生であれば、先輩社員の話も同じです。
やはり大手チェーンでも採用には苦労してますから、自分の会社を悪く言うひとはいません。まぁ当然ですよね。せいぜい「うちの会社は給料安くて」という不満程度。
そのため、しっかりと薬剤師専用サイトの情報をチェックする事。今転職を考慮してなくても、職場の情報を持っておく事は欠かせません。
ただし定期的にメールで送られてくる求人情報は「年収・休日」といった部分(労働条件)だけなので、しっかり会員専用サイト内で、チェックするようにしましょう。
1日、1週間で情報を全て集めるのは無理があります。それに常に情報はアップデートされていきます。
時間の有る時に更新されていくこうした情報をしっかり確認し、「あなた自身にあった」雰囲気の職場をピックアップしていく事が最善の道です。
そして最後は、しっかりと職場見学もなるべく行いたい所。
不安も多い就職・転職活動ですが、少しのコツで働きやすい会社が見つかるのです。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
今のまま5年、10年働けますか?漠然と不安を抱えたままの人生なんて嫌ですよね。
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