「なかなか年収が上がらないな……上げたい!」そう思う20代、30代の薬剤師は多いもの。特に、大手チェーン薬局や病院勤務だとなおさらです。
就職活動では「研修の豊富さ」「会社規模の大きさ」「良さそうなイメージ」で働く場所を決める薬剤師が多いですが、数年経つと考えも変わりますよね。
そう、やっぱりお金は大事だという事です。
綺麗事なんか抜きに、生活していくためには年収を上げる事がとても大切になります。何しろ、お金が掛かる時期はこれからです。
20代、30代の薬剤師が年収を上げるためにはどうすればいいでしょうか。
結論から言ってしまうと「転職」なんですが、気をつけないといけないカラクリがあるので注意。普通に転職すれば年収が上がる、そんなのは幻想です。
でも年収が上がると生活が変わり、心にもゆとりが出ますよね。大事な事です。
私の経験を踏まえて注意点をお伝えするので、ぜひ挑戦してみてください。
20・30代の薬剤師が年収を上げるために
いきなり脱線してしまうんですが、そもそも「なんで薬剤師の年収が上がらないか」を理解しておく必要があります。
そのポイントさえ抑えれば、20代30代の薬剤師が年収を上げるための方法も自然と分かるからです。
薬剤師の年収が上がらない理由
よく薬剤師の年収は平均◯◯◯万円のような記事を目にしますが、あれって本当に意味がないですよね。なぜなら地方ほど年収は高いからです。
ただそれを踏まえても、年収が上がらないのには訳があります。それは働いている職場(薬局や病院)の就業規則です。
就業規則の中には「賃金規定」のようなものが存在しますが、目にした事はありますか?
ある、という人でも、それだけ見てもどのように年収が上がっていくか分かりづらいはずです。結局、10年後の将来が見えないんですよね。
昇進していけば年収は上がるが……
薬剤師に限らず、昇進すれば年収は上がります。優秀な薬剤師ならば40代になれば自然と600万円くらいまでは上がっていくでしょう(それでも少ないですね)。
ただこれも限界があって、管理薬剤師の手当がほとんど付かないような調剤薬局であれば、そもそも毎年の昇給を期待するしかありません。なかなか上がりません。
大手チェーン薬局であれば、管理薬剤師になってようやく基本給ベースで年収500万円に届くといったところ(地方なら、別途手当)。
つまり、一番年収が上がらないのは、新卒で大手チェーン薬局や病院に就職して、まじめに働いている薬剤師なのです。
結局のところ、いわゆる中年に差し掛かるような年齢で600万・700万に増えていっても、意味が薄いのです。若いうちにこそお金を掛けた経験をするべきなのに、それが出来ない。
それなら20代・30代のうちに年収の高い職場を探し、昇給しなくてもいい年収のまま働き続ける方が圧倒的にゆとりある生活が送れます。
(ただし、毎年昇給していく嬉しさは無くなります……)
私自身の経験として、20代の頃、2回の転職を挟んで年収が大きく上がったという経験をしました。
● 新卒で大手A薬局 → 企業 → 大手B薬局
企業の年収が低かったので転職したんですが、B薬局の年収はA薬局よりもずいぶん高いものでした。小規模薬局ならもっと高かったかもしれませんね。
たとえ大手チェーンでも、まじめに働いている薬剤師に申し訳ない事に、転職すると「新卒からの就業規則の賃金規定を無視した年収」を提示されます。
具体的には、いきなり基本給の上限に近かったり、他の社員に無い手当がつくのです。もちろん、それは転職エージェントを通じての交渉でした。
自分じゃなかなか言えないですからね。転職先の薬局に「もう少し年収を上げてくれれば入社します」だなんて。
20代のまだ経験未熟な薬剤師でしたし、自分の「売り」みたいな事もなかったですからね。
同期と比べて申し訳ない年収
私は転職をして年収が上がったんですが、その転職先で働いている薬剤師よりも年収が高くなります。
つまり、同じ年齢でもあとから転職して働いている自分の方が基本給が高いという事に。
※今はマネージャー職で他の社員の年収が分かるのですが、相当差があります
基本給や手当がつくと、その分残業代の時間単価も上がるので、年収ベースでは他の社員よりも150万円以上は高かったと思います。
【注意】
当たり前ですが、残業をどれだけするかで、年収は大幅に変わってきます。「月30時間程度ならOK」という薬剤師なら、それだけで年収で100万増えます。
年収の高い職場+残業OKなら、20~30代の薬剤師が転職で100万・200万年収を上げるのは、誇張なく可能ですね。
ただ初めの提示金額にはもちろん残業代は含まれていないので、月の残業がどれくらいか確認しておく事が大事です。
「残業なんか嫌だ」という大多数の薬剤師なら、その点は気にしなくて大丈夫です。
20・30代が転職で年収を上げるための注意点
20代、30代の薬剤師が年収を上げたいなら転職!と言い切ってしまえれば簡単なんですが、そんな単純ではないです。
世の中っていうのは恐ろしいもので、やっぱり年収が高い求人には落とし穴があるケースが多いです。
こんな高年収求人はNG!
- 年間休日が少ない
- 日曜出勤当たり前
- ヘルプ要員で大変
- 有給休暇とれない
- 朝早すぎ・夜遅すぎ勤務
一言でいうと、ワークライフバランスですね。いくら年収が高くたって、仕事でしんどくなってしまうなら意味が無いです(年収1,000万なら話が違うかもしれませんが……)。
有給休暇については、薬剤師がいまだに不足してる事もあって、少しとりづらい職場もあるかもしれません。
ですが、年間休日など、トータルで働く環境を選ぶ事が大事ですね。
20~30代の薬剤師が転職で年収を上げるために
ここまでお伝えしてきたように、20~30代の薬剤師で年収が上がらないと悩んでいるなら、上手に転職活動する事で年収を上げる事が出来ます。
極端な話「僻地」で働けばそれだけで数百万上がりますが、転居を伴わない転職を希望する薬剤師の方が多いはず。
そして上手な転職活動というのは、いわゆるブラックな環境を避けるという事です。いくら年収が上がったって、働き続けられないんじゃ意味ないですからね。
年収アップするために
20代~30代の薬剤師が転職で年収を上げる(かつ働きやすい職場)ためには、営業力・情報収集に強みがある転職エージェントを使えば大丈夫です。
- 求人が無いかの調査
- 年収交渉
- 働きやすさの情報
自分自身が「年収上げたい」と思ったってやっぱりただの、いち薬剤師。でも自分を評価してくれるような、採用先のニーズと合致してれば大丈夫。
年収アップを叶えつつ、職場見学などでじっくり選びたい人は「薬キャリエージェント」。
薬キャリエージェントは何が何でも年収を上げたいという薬剤師に向いてますし、しかも転職活動の自然な流れて年収をアップさせるというイメージです。
20代の薬剤師だと今にお金をかける事が大事です。それは趣味であり、勉強(本)であったり、将来への投資ですよね。
30代の薬剤師ならなおさら将来の事を含めて、「お金の大切さ」は十分理解してますよね。小さな不安を持ったまま働き続けるか、しっかり決断した方がいいんです。
「薬剤師は転職で年収が上がる」そう断言出来るなら苦労は無いです。こんな記事だって必要ないはず。
でもせっかく薬剤師になったのに、お金に悩んでいたらもったいないと思うんです。
まだ働く期間が長い20代、30代だからこそ、しっかり将来の事は考えて欲しいです。年収が低いと嘆いていても、何も変わらないのですから。
結果として「年収が30万円程しか上がらなそう。だから転職しない」その選択ならそれでいいと思います。
ただ私は、転職して良かったなと思います。年収もそうですが、より働きやすい職場に転職する事が出来ましたから。
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(薬キャリエージェント)
年収の不安なんか払拭して、薬剤師として長く将来も働いていきたいですね。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
今のまま5年、10年働けますか?漠然と不安を抱えたままの人生なんて嫌ですよね。
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転職で一番大切なのは、早めの行動。「急いて転職先を探さないと……」と思ってから焦って求人探しをすると、判断が鈍ってしまうからなんです。
「転職で失敗する事」が無いよう、早めの登録&いい求人があったら転職するくらいのゆとりが大切ですね。
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