この記事は、以下のようなケースにあてはまり、「これからどうすればいいの?」という薬剤師を想定して執筆しています。
- クビになりそう
- クビになってしまった
- 希望退職となりそうだ
あなたがそういう状況に陥ってしまったのは理由があると思うんですが、クビと言っても正社員なのかパートか、年齢などで「この後の行動」が大きく変わります。
私は薬剤師の採用していてその中で、「前の会社を希望退職になってしまった」という人が結構います。
希望退職と言っても実際は業績悪化によるクビ・リストラに近く、特に製薬企業の研究などしてる人に多かったですけどね。
そうした場合、どう対応していけばいいのでしょうか。
・結論から先に
あなたがどういったケースでクビになりそうかで対応は変わってくるんですが、結論から言うと大手の人材紹介会社を通し、早急に対応してもらうのが最善策です。
まだ解雇されていないなら、今からすぐに「求人探しをする」という事。
なぜなら薬剤師の求人は「人気で働きやすい」ものほど、募集がすぐに終わってしまうからです。だからすぐの行動が大切。
以下が紹介会社大手ですが、1社だけだと「その会社独占の求人」を逃す事になります。基本は3社とも利用し、早めに対応してもらいましょう。
正社員、パート、年齢関係なく、しっかり対応してくれます。
求人は薬剤師不足のところに掛かり、流動的なものです。1か月後にはがらっと変わる事も。
上記の転職支援会社であれば、正社員はもちろん、パート薬剤師でもしっかり対応してくれます。
薬剤師の資格を持っている事は、クビになってしまう事態だからこそしっかり生かしたいメリットです。
あなたがどのケースに当てはまろうと、上記が結論と言ってもよく、まずは深く考えず次の求人探しをしてもらいしょう。
早い求人探しが、その後の将来、人生設計を楽にしますからね。
あなたが薬剤師でクビになってしまった理由は何?
パターンとして一番多いのは、私が経験してきた部分だと、製薬企業などの業績悪化にともなう希望退職です。
「クビ」という表現は違うと思うんですが、現実的には会社事情でそれに近い。
特に研究所が閉鎖されるなど、働いていた事業所がなくなってしまう薬剤師であれば、これはもう仕方がないですよね。
薬局など業績悪化にともなうリストラも
でもこれからは、調剤薬局をクビになる薬剤師も増えてくるかもしれません。診療報酬改定に伴い、業績が悪い会社がどうしても出てきますからね。
実際、パート薬剤師で契約を更新してもらえないとかっていうパターンも出てきます。
年収の高い正社員もそういったケースが出てくるでしょう。こういった場合は、しっかりと将来性を見据え、安定企業に転職先を絞るほうが今後を考えると得策ですね。
薬剤師が過剰になる、なんて言われますが、少なくとも大手チェーンドラッグを中心に採用は活発です。
新卒薬剤師の採用が厳しい小さな個人店も、比較的薬剤師として転職しやすい傾向です。
不祥事でクビになった薬剤師
なにか問題を起こしてしまって辞めざるを得なくなってしまった薬剤師の場合、まずはそういった過ちを繰り返さないよう気をつけましょう。
当たり前ですけどね。
ただやっぱり、特に懲戒解雇処分を受けたとかだと、その後の転職活動に響くのは間違いありません。
隠して転職活動をすることは出来ますが、その後に過去の懲戒解雇を受けた事実が露呈してしまうと再びクビになってしまう可能性が高いです。
内容にもよりますが、しっかりと真実を伝える事が、そして試用期間を経ての働きぶりから再び薬剤師として働ける近道ですね。人生はやり直せます。
保険薬剤師を取り消された
まぁ、そんなパターンにひっかかる薬剤師はめったにいないと思いますが、薬局で働いていて保険薬剤師指定を取り消されるのは致命的です。
転職する場合は、ドラッグストアも調剤併設店が中心になってきているので、保険薬剤師でなくても大丈夫な病院求人を中心に探すのがいいですね。
※保険薬剤師である事は、保険調剤をする際には必要ですが、病院で働く場合には必要ありません。
企業で働くのももちろん大丈夫ですが、転職までに時間が掛かるケースがあるのであまりおすすめしません。
簡単に解雇することは出来ない
薬剤師に限らず、基本的に「クビにする」っていうのは、よほどの事情が無い限り出来ません。労働契約法の問題があって、そんな簡単には出来ない事なのです。
遅刻が多いとか、ミスが多いとか、そんな理由で解雇されるなんていう事は基本的にはありえません。
業務に改善が見られないと厳しい事も
ただ就業規則上、業務に堪えないほど仕事が出来ない場合などだと、クビという訳ではないもの、「退職してくれませんか」という形で促されるケースはありますね。
注意されてばかりだけど、改善する見込みが著しく低い場合などです。
まぁでも大手チェーンほど、そのへんの対応はきっちりしてますから、簡単にクビにはしません。薬剤師である事に関係なく。
なぜなら、よっぽどじゃないと「不当解雇」にあたり、会社側は訴えられたら負けてしまいますから。
簡単に解雇させる会社はそもそも辞めた方がいい
しかし、簡単に「辞めてくれ」と言ってくるような職場は、基本的にはまともじゃないと思った方がいいので、早めに転職したほうがましかもです。
実際クビにされた後、それを不服として訴えるかといったら、やっぱり労力使う事になるし、なかなか出来ないですよね。
それであれば、早めに次の転職先を見つけたほうが、より働きやすい職場で薬剤師として働いて行くことが出来るはずです。
将来増える?クビになってしまう薬剤師
保険薬局業界、なかなか経営的に厳しい状況になりつつあります。それは当然の事ながら、薬剤師を取り巻く労働環境にも、変化を与える事になりますよね。
今のところクビにはなってないけど、将来不安だ、そういう薬剤師も多いはず。
これは危険?リストラ候補かも
だいたいの傾向として、以下のような薬剤師は危険かもしれません。
- 年収・時給が著しく高い
- 今の職場が暇だ
- 年齢が高い(50歳より上)
- パート薬剤師で夕方以降働きたくない
- 土日は絶対に働きたくない
- 職場に不満で積極的な働きが出来ていない
求人探しをしっかり出来れば解決出来ます。
それもこれも、薬局の経営状況が良ければ全く問題ないんですが、例えばひとたび今働いている薬局が赤字経営となると結構厳しい。
これは会社規模はあまり関係ありません。
具体的には全国に500店あるチェーン薬局だって、不採算店舗が出てくれば閉局せざるをえません。
業績のよい大手チェーンも関係ない
そうした場合、近隣に同じチェーンの店舗があれば異動する事も出来るけど、そうじゃないと片道3時間掛けて通う薬局に異動となっても、現実的には通勤は無理。
そうするとクビになったわけじゃないけど、実際には辞めざるを得ない状況ですよね。
不採算店舗が出てきてしまうのは、医師の高齢化などによる処方箋枚数の減少であったり、競合店の出店によるもの。立地の問題もあるかもしれません。
大手調剤チェーン・ドラッグストアは出店をどんどん増やしています。
そうする事によって、それまでにあった地域の薬局は経営的に苦しくなることもありますし、逆に出店攻勢をしていたチェーンも不採算店を抱える事になるのです。
将来への不安を払拭するために
まとめ、という形になるんですが、クビ・リストラされてしまう薬剤師の場合、どうしてもやむを得ない事情でそうなるケースが多いんです。
これはもうね、運が悪かった。そう思った方がいいです。あなた自身の責任ではない事は、自分自身がよくわかっているはず。
もちろん、素行の部分で退職勧奨を受けた場合などは、今の職場にとどまり続けるより心機一転、新しい職場で働く方が、あなた自身の将来を考えても得策。
今はもちろん、今の働いている環境からして不安が多いなら、しっかりあなた自身が安定して働き続けられる職場探しをする事。
クビになりそう、なってしまった。希望退職。不安をいつまでも抱えずに解消するため、まずは行動する事でしっかり対処していきましょうね。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
今のまま5年、10年働けますか?漠然と不安を抱えたままの人生なんて嫌ですよね。
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