薬剤師と就職・転職活動

薬剤師転職エージェントは比較の必要が無い理由【2社でOK】

よく転職を考えている薬剤師から質問を受けます。「転職エージェントって比べる必要あるんですか?」と。

なぜなら薬剤師の転職エージェントを擁する会社は、全国に約150社もあるから。そりゃ迷ってしまいますよね・・。とは言え、どこでもいいという訳でもないのが難しいところ。

そして、これについては明確な答えがあり、特に比較検討する必要などなく、2つだけ利用すれば大丈夫です。ただし、薬局・ドラッグストアへの転職について。

私自身、転職5度の薬剤師。そして今は薬局で採用担当をしています。

つまり、薬剤師として「転職エージェントを使って転職したい」経験をし、今は「転職エージェントに薬剤師を紹介してもらう」という採用の立場。

結論から言いますが、ただ繰り返します、薬局・ドラッグストアへの転職についてという事だけには注意してくださいね。

なぜならやはり150社もあると、それぞれ企業転職に強い、病院転職に強いなど、強み・弱みというのがあるのです。

薬局・ドラッグストアへの転職

マイナビ薬剤師と、ファルマスタッフ、2つの併用の1択だけ

答えは上記ですが、なぜかについて説明していきます。

なお、「いつか転職しようかな、いいところがあったらでいいんだけど」という薬剤師向けに、マイナビ薬剤師について解説した記事は以下です。

また、私自身薬局で働いている事もあり、上記2つとお伝えしましたが、企業や病院への転職を考えている薬剤師は、まとめでお伝えしているのでそちらを参照してみてください。

薬剤師転職エージェントは2つでいい理由

薬剤師の転職エージェント(転職支援会社の事です)は、上記の2つでいい理由は明確で、薬局採用していて薬剤師をたくさん紹介してくれるから、それだけなんです。

これは私が採用していての経験で、それだけなんですが、いちばん大切な部分だと思っています。

つまり、たくさんの薬剤師が利用し、転職しているという事。なぜそれが判断基準になるのか?有名だからだけじゃないのか?少し疑問点もありますよね。

その根拠について、少し説明していきます。

利用者が多い=満足度が高いでは無いが

「選ばれ続けてNo.1!」なんて、どの業界でも良く聞く言葉ですが、これは必ずしも満足度が高い事かというと、そうではありませんよね。

みんなが利用するから、利用する。これは消費者の心理です。一言でいうと、利用しやすい、使いやすいんです。

あなたが患者として、誰も患者さんがいない医療機関よりは、(混んでるのも嫌ですが)ある程度患者さんが多いところに行くはず。

あの医者は嫌だという人もいれば、あの先生は良いという人もいて、絶対的な評価なんてありません。薬剤師目線と患者さん目線でも、結構異なるものです。

「ランキング」とか「徹底比較」など意味は無く、結果としてあなたが満足できるか出来ないか。それだけですよね。

つまり私が伝えたい事は、薬剤師の採用目線で日頃感じ、全体的な評価としておおむね安心だろうという事です。

つまり裏を返すと、100%おすすめの転職エージェントなんて存在しないんです。

でもこの事は結構大事かなとも思っており、ある薬剤師数人の評価を全体の評価として伝えるのは、N=10レベルの治験と大差ないという事ですよね。

ちなみに「転職お祝い金」で利用者を獲得していく会社もありますが、なるべくならやめた方がよいです。なぜなら利用者が少ないために、「お金」で利用者を増やしたいから。

しっかりエージェントが交渉をして、年収アップまでしてくれるような会社だからこそ、お祝い金などなくても多くの利用者が集まる。それが転職エージェント選びに欠かせないポイント。

一番大切な、職場選びという事を抜きに考えてしまうのは、かなり危ないのです。

この記事では「どの薬剤師転職エージェントがおすすめか?」という視点なんですが、間違えないで欲しいのは、あなたの希望に沿った就職先をしっかり紹介してくれることですよね。

利用者の多さだけで言うと

利用者の多さから言うと「マイナビ薬剤師」と、「薬キャリ」です。冒頭に紹介したファルマスタッフは入りません。

求人数の多さから言うと、確かに薬キャリも外しがたい所があって、いま私が転職するなら3つ目としては登録します。ただエージェントのフォローの部分が弱いのが、正直な所です。

この「担当者」つまり転職エージェントのフォローという部分ですが、結構難しいところがあって、それは薬剤師(というかあなたの性格)として大きく以下2つに分かれるからです。

  • 転職エージェントにしっかりフォローして欲しい
  • フォローは不要で、たくさんの求人から選びたい

この2つ、間逆ですよね。

自分の強みが分からない、あるいは未経験の薬剤師はフォローが必要ですし、ある程度経験のある薬剤師なら、それほどフォローは要りません。

つまり、あなたがどちらのタイプかで、選ぶ転職エージェントは、大きく変わります。

自分で言うのもなんですが、初めに結論としてマイナビ薬剤師とファルマスタッフのみ、と伝えたものの、こういう結論の仕方は結構乱暴なんです。

もちろん2社ともしっかりと対応してくれます。

ただあなたの性格上、「フォローをしっかりして欲しい」、逆に「フォローは余り要らないから求人だをたくさん紹介して欲しい」、それぞれ分けてお伝えします。

ここで初めて、きちんとした結論、つまり転職エージェントの選び方をお伝え出来ますが、以下の通りです。

登録は1分程度でできるものの、必ずあなたのタイプに合わせて利用するようにしてください。

注意点として、薬剤師求人は非常に流動的なので「いつか転職したい」「1年後転職したい」だと、人気求人は99%紹介されません。半年以内がベターです。

ただ、いつかは転職検討してみようかな、という薬剤師であれば、使いやすく非公開求人の多い、マイナビ薬剤師1社のみの利用でまったく問題なしです。

何社もの転職エージェントを利用する必要はまったくありません。

転職エージェントのフォローが欲しい薬剤師

マイナビ薬剤師、ファルマスタッフ、薬剤師転職ドットコムの3社のうち、1~3社を登録。基本的には、マイナビとファルマスタッフで大丈夫。

ファルマスタッフは日本調剤系列の会社なんですが、日調にばかり転職させられる事はないのでご心配なく。そんな事していたら、悪評がたちますからね。

ただ、「少し抵抗あるな」「いま日調で働いてるんだけど・・」と言う場合は、マイナビ薬剤師と、薬剤師転職ドットコムを選択すればOKです。

マイナビ薬剤師 会員登録

ファルマスタッフ 会員登録

薬剤師転職ドットコム 会員登録

フォローより求人数が欲しい薬剤師

マイナビ薬剤師、リクナビ薬剤師、3社とも登録。ちなみにマイナビ薬剤師は決してフォローが弱い訳では無いんですが、求人数の多さからすると外しがたいところ。

薬キャリは、圧倒的な求人数ですね。フォローは、電話対応のみであっさりしてるので、案外使いやすいと感じる薬剤師もいるかもしれません。

マイナビ薬剤師 会員登録

リクナビ薬剤師 会員登録(サイトの使い勝手は素晴らしいです)

薬キャリ 会員登録

ちなみにこの記事ではあまりお勧めはしていない訳ですが、リクナビ薬剤師はかなりメリットが大きく、サイトが充実しています。会員登録すると、即、非公開求人が閲覧可。

どんな求人があるか、まず自分で調べてみたいなという薬剤師なら、ぜひリクナビ薬剤師は登録してみてください。ちょっと使いやすさに感動します。リクルートならではですね。

ちょっと転職エージェントという側面からはずれますが、補足として覚えて置いて欲しい、サービス展開しているのがリクナビ薬剤師ですね。

いずれも大手の会社ですが、利用者数が多いため求人が集まりやすく、とても流動的な求人情報をタイムリーに得る事ができるのが大きな利点です。

1社の転職エージェント理由は避けた方が良い理由

求人数5万件!など、どの薬剤師転職エージェントも割と同様でが、実は求人は結構重複しています。そのため複数登録する必要は無い場合もあります。

重複している理由は、例えば大手チェーン薬局などは、複数の転職エージェントに求人を掛けるからです。

しかしここに落とし穴があり、求人を掛けるにもお金が掛かるので、より条件のよい中小規模の薬局だと、1社しか登録しないなんて事はざらです。

ただ薬剤師として例えば「より高収入・時給が良い」「パートでこの時間に働きたい」など幾つか条件はあるはずです。

そういった希望を漏らさないために、複数登録する必要があります。

【補足】

詳細を話すと長くなるので簡潔にまとめますが、「いつかは転職したい」薬剤師がマイナビ薬剤師だけ利用するなら関係ないものの、非公開求人は、より良い転職に欠かせません。

「非公開求人」というと、その転職エージェントを利用登録すれば、すぐ紹介してくれてOKのような気がしますが、実はそうではありません。

求人情報は流動性が高く、非常にタイムリーなものです。

いい求人(厚待遇ですぐ埋まってしまう募集情報)は、ネット上に求人情報として出す必要がなく、転職希望者に電話等ですぐお知らせします。

転職エージェントとしても、そんな人気求人を、わざわざネット上に情報として出す手間を掛ける必要がないのです。

そのため各社、独占求人(と言ったら大げさかもしれませんが)を把握できる状態にしておく事、これは意外と大切な事です。

薬剤師求人を出すのも結構つらいはなし

さらに言うと、1社にも登録するにはお金が掛かるので、そういった薬局は新聞の折り込み広告などに求人を出します。

しかし、さすがにそこまで探すのは無理ですし、そもそも折り込み広告に求人を出しても、応募してくれる薬剤師はほぼいません。(ちなみに、私は折り込み広告の求人に就職した事があります)

これは薬局で採用している立場としても頭の痛いところで、「あそこの薬局はいつも薬剤師募集してる」「働くのは不安そう」とも捉えられてしまうので、悩ましい限りです。

ちなみにですが、私の住んでる近所のある薬局は、手書きで「薬剤師募集」と張り紙がしてあります。

案外とそういう薬局がいい条件なんじゃないかな?と、感じますが、それはちょっと賭けに近く、基本的に資金力が無い状況である事も事実です。

やはり転職エージェントを使った方が、経営状態も良い、安定的に長く働く事ができる職場を見つける事が出来ます。

ただ転職を考えていても、いざ行動する事はちょっと腰が重いものです。

しかし、今の職場環境や年収・時給が満足できない、そういう場合はまず転職エージェントが相談に乗ってくれます。登録自体は簡単なので、まず一歩踏み出してみましょう。

薬剤師転職エージェントとサイトの違いって何?

よく「薬剤師転職サイト」って聞きますよね。それと薬剤師転職エージェント、何が違うのか、少しだけ補足解説します。

まず一般的な話しなんですが、転職エージェントと、転職サイト、これは別なんです。

・転職エージェント・・担当者が転職支援してくれる

・転職サイト・・サイトで求人を探す

こういった分類で、サービスが分かれているんです。一般企業で働く会社員であれば、こうした使い分けも大切になってきますね。

ただ、薬剤師の転職支援の場合は、基本的には「薬剤師転職エージェント=薬剤師転職サイト」という表現が一般的になっています。

なぜかと言うと、転職相談ありきの転職が一般的だからなんです。

例えばあなたが転職したいなーと思っていて、ある薬局に「薬剤師急募!」とか「薬剤師募集中」って張り紙がしてあったとして、積極的に応募するでしょうか?

たぶんこう思うはず。

「この薬局、薬剤師不足で大変なんだな・・・」と。

それゆえ、薬剤師の求人はあまり社名を出して大々的にしていないんです。

確かに、インターネットを開けばすぐに「薬剤師求人」を目にすることが出来ますよね。社名が公開されてるケースもわりと多くあります。

ただそういう求人の仕方だと、あまり薬剤師を募集してる側にはメリットが無く、しいて言えば求人費用が安く抑えられる事だけなんです。

新聞の折り込み広告にいつも同じ薬局の求人が載っているのを目にしませんか?やはりそういったところに転職するのは、少し躊躇してしまうもの。

基本的に厚待遇の薬剤師求人は全て非公開求人。つまり転職サイト=転職エージェントを介した転職活動じゃなければ、あまり良い条件で転職はしづらい。

また、しっかりお金を掛けて薬剤師を募集する会社は、やはり大手の転職エージェントに依頼をし、薬剤師紹介をしてもらいます。資金的に余裕、つまり経営状況にゆとりががある証拠でもあるんです。

薬剤師転職エージェントと、薬剤師転職サイト、基本的には同じなので、「どちらがいいのかな?」と悩む必要はゼロ。

薬剤師転職エージェント=薬剤師転職サイトを利用して、しっかり相談しつつ転職活動する事が成功への近道です。

薬剤師転職エージェントの選び方【まとめ】

いつかは転職を検討している、いい求人があったら、という薬剤師が登録したい転職エージェントは1社、マイナビ薬剤師のみで問題なしです。

3ヶ月以内、6ヶ月以内に転職したいなと言うような、すでに具体的に転職活動をし始めている薬剤師は、以下のエージェントから選択すれば、しっかりとしたサポートを受けられます。

▼担当者さんのフォローが必要な薬剤師
(マイナビ+ファルマスタッフor薬剤師転職ドットコム)

大手かつフォロー○マイナビ薬剤師
薬局求人に強みありファルマスタッフ
地域求人に強みあり薬剤師転職ドットコム

▼転職エージェントのフォローよりも、ある程度たくさんの求人から自分で選択したい薬剤師(3社とも登録)

リクナビ薬剤師は、会員のサイト検索機能が非常に使いやすく、おすすめ。転職エージェントのフォローは弱めでイチオシとまでは言えないものの、個人的には好きです。

業界最大手の求人数薬キャリ
大手かつフォロー○マイナビ薬剤師
おなじみリクルートリクナビ薬剤師

薬剤師は調剤未経験でもまだ引く手あまたです(今はですよ)。

2020年に控えた調剤報酬改定、そこが大きなターニングポイントになるので、早めの行動をおすすめします。

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