聞いた話ではあるんですが、一部大手チェーン薬局の中には「薬剤師に他店へのヘルプ・支援ばかりさせる」という会社があるようです。
ある程度そういった薬剤師の存在って必要な部分があるのは事実ですが、それは「ラウンダー」というような位置づけで、決められた薬剤師が行っています。年収も高め(600万~)ですね。
しかし、まだ若手薬剤師(1年目や2年目)、あるいは転職したばかりなのにいろんな店舗にヘルプや応援ばかりという場合は注意が必要かもしれません。
この記事では主に新卒1年目2年目の薬剤師に向けて書いた記事ですが、数年の経験者でも同じ。また、転職したばかりでそういう環境ならば相当転職に失敗しています。
転職先の薬局がそれでは、採用担当がいい事しか言わなかったという事なので、話が違うなら薬キャリエージェントで求人探しからリスタートですね。運が悪かったと思いましょう。
それにしても他の薬局にヘルプに行ってばかりの薬剤師、、、年収が良くて我慢出来るならそれもいいかもしれません。
しかし、患者さんとのつながりすら生まれず、そもそもかかりつけ薬剤師に逆行する働かせ方なので、将来像を描けないなら、さっさと転職した方があなた自身のためです。
※薬剤師が他の薬局に手伝いに行くことをヘルプや支援、応援と言ったりすると思うんですが、この記事では基本「ヘルプ」と表記します。
色んな店舗にヘルプばかりする薬剤師のデメリット
転職したばかりの薬剤師はひとまず置いておき、特に新卒1年目、2年目でいろんな店舗を回らせ手伝わせるというケースが稀にあるようです。悲惨ですね。
これは、およそ調剤薬局の95%を占める小規模薬局(3店舗以下の個人薬局)では全くありえない事なんですが、大手チェーンでは「教育目的」と称して行われるケースが多い。
- 色んな薬局を見ることで様々な処方箋を勉強出来る
基本的には上記のような理由で納得してもらい、支援ばかり行わせているはず。
勉強になるよりストレスが多いだけ
確かにいろんな処方箋を見るメリットがあるのは否定は出来ません。1つの薬局だけで働いていたのでは経験出来ない事です。
でもそれって、数年掛けて行って行けば良いことなんですよね。それに何店舗も経験したって「急に来る変などこか遠くの医療機関の処方箋」にはあたふたしてしまうものです。
ひとつの薬局で、そこの先輩薬剤師たちに教えてもらいながら少しづつ経験を積んでいく。それが一般的な姿です。
私が聞いたひどいケースだと、新卒1年目なのに、週3回、4回と違う薬局で働いているというケース。毎日違う働く薬局が違うというケースですね。初めて聞いた時は耳を疑いました。
そんなんでストレス貯まらないのだろうかな?とは思っていたのですが、案の定、精神的に疲れ切ってしまい、退職してしまいました。当然ですよね。
薬剤師をふるいに掛けてるのか??
そうした薬剤師をヘルプばかりさせて疲れさせるような対応をする薬局チェーンの共通点は、新卒薬剤師の採用が多いということ。
薬剤師って転職が多いし、普通の環境であっても年収の不満や人間関係で3年以内に辞めてしまう人が多い。
それだからこそなんでしょうか?「色んな薬局に支援ばかりさせても耐えられる薬剤師」だけ数年後に役職・年収を与え、その後ずっと働いて貰えばいいと。これはブラック企業の考えそのものです。
きつい環境で生き残る事に意味はあるのでしょうか?私はもう少し落ち着いて働きたいですし、部下にもそう働かせたいです。せっかく薬剤師になったのですから。
他の薬局を応援するんじゃなくて、自分自身を応援してくれるような環境じゃないと変だと思いませんか!?
ひとつの薬局で落ち着いてスキルを磨く大切さ
ヘルプばかりせずに一つの薬局で働く、それがやはり働きやすくもあり、スタッフ間同士の信頼関係も生まれます。
週に何店舗も回って見られる処方箋の種類には確かに及びませんよね、それは当然ですが、それが普通です。
そもそも薬剤師の教育は数年がかり
新入社員が入社してきたとして、もし私が働く薬局で一緒になったとしたらどうするかというと、おおよそ3年計画くらいで教育していきます。
まる3年たてば、その薬局で管理薬剤師を任せてもいいかなという事。3年でも優秀な人ならという感じで、少し早いくらいかもしれません。
1つの薬局だって覚えないといけない事は山程あります。
- 近隣医療機関との関係はどうなっているのか
- 保健所や厚生局とのやりとりは問題ないか
- 在宅を含め、保険対応はそれなりに出来るか
- 属する薬局(会社)の事は理解してるか
- 何か不測の自体が置きた時に誰に相談すればよいのか
細かいことを上げればきりがありませんが、こういった事って月に数回勤務してくれる薬剤師にはとても任せる事が出来ないんですよね。
違う薬局ばかりにヘルプする薬剤師のメリット
とは言え、色んな薬局にヘルプばかりしている状況にあってもメリットはあります。それは上記でさらっと述べましたが、いろんな科の処方箋を見ることが出来ること。
・・・と書きましたが、やはりどう考えてもメリットではありません。
確かに「短期的」には、色々な薬局の処方箋をさばける便利な薬剤師になることば可能です。薬剤師1年目なのに5つの薬局こなせるとか便利屋過ぎますよね。
ただそれが、そんな働き方をしている薬剤師自身にメリットになるかと言うと、全くなりません。会社にとって都合の良い薬剤師というだけ。
なぜなら、少し異動する、引っ越し含めてですが、環境が変化したら0に戻ってしまうから。
そらならばやはり1つの薬局でそこならば0から100までこなせる薬剤師になる方が、薬剤師としての価値は上がります。
これは若い薬剤師だけに限った事ではありませんが、やっぱりひとつの薬局で落ち着いて働いたほうが、仕事もプライベートも充実するものです。
色んな薬局に支援に行って働かせてばかりでは、肉体的にもですが、精神的に疲れます。気を使いすぎてしまいますからね。
薬剤師なら1つの薬局で落ち着いて働く事が大切
もちろんある程度は「他の薬局に助けに行ける」という事は大切です。少なくとも正社員として働いているなら、3年目程度の経験者なら必要なスキルですよね(新人薬剤師は必要ない)
数年前からかかつけ薬局、かかりつけ薬剤師という取り組みをするように、国が先導きって行っています。これは薬剤師のあるべき姿ということ。
色んな薬局にヘルプに行ってばかり、そんな「都合の良い薬剤師」って会社としては有り難いです。でもやらされる方はたまったものじゃありません。
もちろんそれでもあなた自身が「納得して働けている」なら問題ないかもしれませんが、うまく調子のいい上司に手綱を握られて「働かせれている」だけのように思えるのです。
案外上司なんて、上辺だけ心配してくれる人は多くても、内心は分からないものです。
今の働き方に疲れていませんか?
他の薬局の手伝いをさせられてばかり、、、疲れないはずはないですよね。限界を超えないようにだけはしてください。いつか限界は来ます。
今の仕事って大丈夫なんだろうか、という思いがあるのなら「薬キャリエージェント」のキャリアアドバイザーなどに今の事情を相談してみること。ストレスから開放されて、働きやすい薬局も多いのです。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
今のまま5年、10年働けますか?漠然と不安を抱えたままの人生なんて嫌ですよね。
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