薬剤師と就職・転職活動

薬剤師だって将来を考えて年収を上げるために転職したっていい

「お金のために転職した」

そう思われるのって嫌だ。少なくとも僕はそうだ。

でも綺麗事は抜きに、人生には多くのお金が掛かる。僕が新卒で入社した会社だって、よく考えたら、当時は初任給がいくらか考えた上で入社した。

今の薬剤師は昔と違って色んな情報をタダで手に入れる事ができる。カイシャの雰囲気、福利厚生や年収、「評判」だってググればいくらでも出てくる。

でもお金のことになるとどうも抽象的で分からない。

新卒で入社するカイシャであれば初任給という形でわかりやすい。

でも転職となると年収400万~700万。年収600万円以上可なんて目にする。薬剤師の資格を生かして転職出来る。

でも、そんな価値が僕にあるのか、そもそも自分がどこにあてはまるのか分からなかった。

そんな事もあって「転職で年収が上がるかもしれない」そう思いつつも、20代の数年間過ごしてきたのが現実だ。

そんな僕に転機が訪れたのは、お金じゃなく、今の仕事に対してふと疑問が生まれた時だった。

それまでも、薬剤師として負担の多い業務量、そして職場環境の風通しの悪さから居心地の悪さを感じていたのだが、それにもまして、将来が不安になったのだ。

薬剤師は勉強が大切、そう言い続けられてきた。けれども今の職場はお世辞にも教育体制が整っているとは言えない。だからこそ僕なりにだが努力してきたつもりだ。

別に誰よりもイチバンにとは思っていない。ただ将来、淘汰される側の薬剤師にはなりたくないだけだった。

でも、ただ勉強するだけで生き残れるか、収入を上げていく事が出来るのか、それは難しいことだと気づき始めていた。

僕は転職を選んだ。

お金のためじゃない。ゆとりを持って働けるし勉強にもなる、将来を考えての事だった。

だが結果として、お金は大事だ、そう思うようにもなった。

人生にはお金が掛かる。独身の時は深く考えてなかったが、人生の様々なライフイベントでお金が掛かった。

結婚・子育て・教育・住宅・老後。今は奨学金を抱えている人だって多いだろう。

「お金のために転職した」

そう思われたくはない。

そう思っていた。

だけど僕にはそんなふうに思っていた転職前の自分に伝えたい。それは自分の力を欲しいと思ってくれている場所があるということ。

そして、それに年収という価値がつくという事。そして、お金は大切だということ。

今は生活にもゆとりが出来た。収入が増えることで、心に余裕ができたのだ。

もし、あの時転職していなかったら。ふとそう思うことがある。きっと人生はずいぶん違っていたはずだ。

転職はお金のためじゃなくてもいい。でも今の職場に不満があれば、行動してみた方がいい。

自分の今の力、それを必要としてくれる場所があるはずだ。それが結果として「年収」という評価につながるかもしれない。

薬剤師は年収が低い。そう思っているなら、行動を起こす事が解決への第一歩なのだ。