薬剤師として働いていても、プログラミングを勉強した方がいいのか、そう実感させられたニュースだった。時代の流れっていうのは、本当に早いし怖いとすら思う。
2019年12月10日放送の、NEWSZERO。有働アナウンサーがApple社のCEOにインタビューしていた。
昨日のニュースで、ティムクックCEOは、「もし、言語を2つ学ぶとしたら母国語とプログラミング言語」
教育界へのプログラミング参入は大きな変革の時と、改めて感じたインタビューでした。 https://t.co/hWmvY0jyme— 東星学園小学校 (@TGES1936) December 10, 2019
今までなら「英語」が役立つスキルとされてきたけど、母国語とプログラミング言語が必須だと。それがこれからの時代、大切であると・・。
2020年から、プログラミング教育が小学校で必修になった。
確かに、薬剤師という資格だけで生き残って生けるのかなと思う学生や、若手の薬剤師が増えてきて、薬剤師の他に「何かスキルを身に着けたい」っていう人はとっても増えた。不安の裏返しなのだ。
かくいう私自身、おじさんの部類に入ってるけど、結構不安に思う所は正直ある。
いくら「薬剤師として研鑽を積んだ」「スキルアップ」しても、やっぱり雇用する側としては「若い労働力」の方が長く働いてくれるから需要がある。かなしーけど、どんな業界でも同じ。
例えば、薬剤師不足で悩んでいる薬局があったとして、応募してきたどちらの薬剤師を選ぶかは明らか。あなたが経営者として、どちらを採用しますか?
- 経験は浅いが、やる気のある20代の薬剤師:年収450万
- 知識・経験も豊富な、40代の薬剤師:年収700万
やっぱり若さには勝てない。能力の伸びしろもあるし、何より保険薬局の経営環境を考えたら、よっぽど飛びぬけた人材でもない限り、年収は出来るだけ抑え目で採用する。これは自然なこと。
そこで、冒頭で触れたこのニュースを受け、薬剤師としてプログラミングを学習する必要性やその方法。そしてどうすれば安心して生活していけるかを考察してみます。
私自身、薬剤師ですがプログラミングを勉強しようかなという段階で、一回挫折(ドットインストールという無料動画プログラミング学習サイト)。
だからこそ、自戒も含め、初心者目線で調べた事が少しでもこの記事を目にしてくれた人の役に立てればなと思う。
プログラミングを学ぶ前に薬剤師として安定した仕事が必要
この記事は基本的に「薬剤師もプログラミングを勉強した方がいい」っていう結論で進めていきます。だから記事書いてますしね。
ただ忘れてはいけないのは、あくまで薬剤師を軸として働いた方が良いのは間違いない。本業をおろそかにして、プログラミングなんか勉強しても意味がないから。
「もう薬剤師は嫌だからプログラミングを勉強して転職したい」っていう薬剤師向けの記事じゃないんだけど、そういう希望を強く持ってるなら選択肢としてあり。
無理ならまた薬剤師に戻ればいいだけの話だし、IT業界は今どころか、将来に渡ってプログラマーはめちゃくちゃ人手不足と言われてる。
ただあくまでこの記事では「薬剤師として勉強しておく」事を主眼に調べた事を伝えてるので、少し違うかなという所。
ただプログラミングを勉強しようかなという場合、一度振り返って欲しい。
いまこういった働き方、環境に身を置いているなら少し注意が必要
- 残業がとても多い
- 残業代を頼りに給料を考えている
- 派遣で働いていて今後が未定
- 少し会社(薬局)の業績が悪い
- 休みに疲れが抜けない
そもそもこんなんじゃ、プログラミングを学習するどころではなく、余暇生活すら十分とは言えないし、薬剤師としての働き方を見つめ直した方がいい。
ワークライフバランスあっての勉強。こんなんじゃ薬剤師としての勉強だってきっと満足に出来ないはず。ただ調剤をこなすだけ。プログラミングどうこう以前に、薬剤師としての能力も厳しい未来が待っている。
薬剤師は転職で年収が上がっていく側面が大きい。だけど、年収よりも、しっかりお休みを取る事が出来る、有給休暇を取得できる、通勤もあまりに過度な負担じゃない、そういった視点で職場を選ばないと「働くだけで時間が過ぎる」という状況に陥る。
電車で通勤してる薬剤師なら、その時間を勉強に充てる事が出来るかもしれないけど、少し考えてみた方がいいかもしれない。
プログラミングを勉強する事によって、働き方を変える力、薬剤師として生き残る力を得る事が出来るかもしれない。もちろん将来の事だから、100%どうかとは言えない。
ただ、「みんなが勉強してそうだから」という理由で、将来に備えて英語を勉強とかはたぶん意味が無い。英語をしゃべれる薬剤師、身近にいませんか?かなり多いけど、あまり生かせないんです。
薬剤師がプログラミング?AIにとって代わられちゃうんじゃ?
いずれはそいういう時代が来るかもしれない、AIやIoTによって薬剤師が担う仕事が減ってしまう可能性。
知識ゼロからプログラミングを学習しようとすると少しごっちゃになってしまうんだけど、プログラミングはAIを制御する側の立場。だからそこは安心していい。
薬剤師として働いていて、レセコン会社に電話してもいまいち話が通じない事ありませんか?私はたくさんある。だって薬局の事、理解してないんだもん。
薬剤師として経験を持ち、かつプログラミングの知識を生かせる機会、きっとやってくると思う。たぶんだけどね。
何も、プログラミングの知識を生かしてその業界に転職!なんて事、今は考えない方がいい。時代遅れの年配社会人になる前に備えておくべき、というスタンスくらいでちょうどいい。
という事で、まずは薬剤師として別の勉強も出来るような落ち着いた環境で働こうという話は大前提というところ。
薬剤師がプログラミングを勉強するメリットは?
何の勉強をするにしたって、メリットがないと続かないもの。薬剤師と一見関係ない、プログラミングならなおさら。
そこで、プログラミングを勉強するメリットを調べてみた、そうしないと勉強を続けられそうも無いから。
ざっと調べたんです、メリット。「プログラミングを学習するメリット」みたいな感じでググった。でもね、難しすぎるんです。
スタートからして、プログラミングを勉強して働く事がメインのメリットばっかりで、「こんなん無理」というものばかり。
ちなみにざっと「こんなん無理」っていうようなメリットを羅列。
- AIや、IoT分野の開発に携わる事が出来る
- スマートフォンなどのアプリの開発が出来る
- 業務改善などのシステム構築
- フリーランスとして働ける
- 年収を上げる事が出来る
いやー、無理。そこまでの熱量はね、無いんですよ、私は。ある薬剤師もいるかもしれないけど、ほとんど知識ゼロ状態からはきついメリットばかり。
でも上記にあげた事を真剣になって取り組みたい薬剤師は良いと思うんです。ただ、働きながらだと結構きつい。
・・・って思ってしまうなら、たぶん続かない。でもたぶん多くの薬剤師がそう感じてしまうと思う。
勉強の前に、そもそも取り組んでみようとすら思わないパターン。たいていの人はそうなんですけどね。
でも何をやるにしたって、みんな初心者。プログラミングだって、みんな最初はゼロからのスタートなんです。
あなた自身、他のサイトなど調べてみて「難しそうだから無理」みたいに思うかもしれない。でもそこから一歩踏み出さないと、何にも起こらないし、変わらない。
これは私自身に向けて言い聞かせてる部分でもありますね。ちょっと重い腰を上げて頑張ってみる事にしたい。
薬剤師資格とプログラミングのメリット
とは言え、何かやっぱり「プログラミングを薬剤師が勉強する事のメリット」が無いと取り組めないですよね。
そこで私なりに整理して、こういうメリットがあるから勉強してみよう、そういう事を挙げてみました。きっと、あてはまる事もあるはず。
①自己啓発
あいた時間に「勉強」する事は薬剤師じゃなくても大切。一昔前は自己啓発本なんかがよく流行ったものだけど、あんな精神論じゃない所は大きい。
今現在、習い事の1位知っていますか?ヨガなんです。これは勉強というよりは、余暇生活ですよね。リフレッシュの意味あいが大きいし、これもこれで大切。
自己啓発という意味合いの勉強で、薬剤師としての学習を抜きにすると、外国語、そして各種資格(宅建や司法書士、行政書士、FPなど)という所。
外国語や資格って、仕事には生かせそうで絶妙に生かせない、未経験だと転職に生かせないんです。もちろんいずれはプログラミングもそうなるかもしれない。
ただ現時点では2~3ヶ月みっちり勉強すれば、そのプログラミングスキルを生かして働ける職場もある環境。薬剤師が万が一余るような事態になれば、年齢なく生かせる資格だし強い。
②副業などに生かせるスキル
フリーランスや、自宅で働ける選択肢がとれるのも魅力。何も薬剤師を捨てるっていう話じゃなく、副業として収入を得やすい技術がプログラミングです。
色んな事情で通勤が難しいというような環境になってしまう可能性は誰にもある。そんな時に身を助けてくれるのがプログラミングと言えますね。
【参考記事】
・薬剤師の在宅ワークの探し方|資格を生かしてリモートワーク!
③時代遅れの人にならない
2020年から義務教育の中で必修化されるプログラミング。15年ほど経って、つまり2035年以降、小学校から勉強を積んだ人材が社会に出てくる。
5年後も、10年後も心配ないかもしれない。でも15年後、20年後、大丈夫か?そう考えたとき、「プログラミングって何?」っていう状態だと、薬剤師はおろか社会人としても一歩遅れた状況になる。
習い事に年齢は関係ないけど、やっぱり「今」からじゃないと頭がついていけない可能性は高い。年々記憶力が落ちていくのは、30代後半から実感しているところ。興味をもった今こそ、取り組んでみたいものですね。
「いつやるの?いまでしょ!」いま現実でこんなセリフを吐いたら少し恥ずかしい言葉かもしれないけど、やっぱりこれ以外にないのだ。
④なんか自慢できる
「薬剤師だけどプログラミングを勉強して簡単なゲームアプリ(カプセルが落ちてくる?)作ってみました。」「薬剤師に役立つ簡単な力価計算ソフト作ったよ」
そんな人、あなたの身近にいますか?もしいたら、「凄い!薬剤師なのに何物!?」って思うはず。普通に凄いですよね。
すぐ仕事には出来ないかもしれないものの、趣味の一つとしても取り組めるのが強み。時代の最先端を行ってるような感じで、自慢出来る事は間違いない。
「趣味はありますか?」「習い事とかなんかしてるの?」そういった質問にも、プログラミング勉強中なんていったら、一目置かれる事は確実(かもしれない)。
⑤パソコンに詳しくなる
これは当てはまらない人もいるかもしれないけど、プログラミングを学習するという事はパソコンを使うという事(勉強自体は、動画や本でも学べる)。
もうこの時代にパソコン苦手、とか言っていてはさすがにまずい。とは言うものの、じゃぁ若い人ならみんな出来るかというと、そうでもない。
みんな今はスマートフォンやタブレット端末。ノートPCなどの、いわゆるパソコンを持っている学生は、以前に比べると減った。
苦手だったパソコンを克服するために、その導入として3段跳びでプログラミング学習を始めてみるのもいいかもしれませんね。勉強自体は本やスマホでも取り掛かれるんですから。
私がほかのサイトを参考に調べてみたり、自分自身が思う所を書いてみました。ただ、勉強し始めると他にも多くのメリットはあるかもしれませんね。
あなた自身だけじゃなく、勉強を始めたら周りの人も巻き込んで取り組んでいくのが続けられるコツです。お金はあまり掛けないでいいんですから。
薬剤師という資格を軸に持ってプログラミングを勉強
というわけで長々と思う所を書いてみたけど、この文章を書いてる間に本は一冊注文してみました。動画は以前眠くなってしまったから。
以前、私がプログラミング学習に取り組んだ時に動画で眠くなってしまったのには理由があって、「薬剤師辞めたい」とも思っていた時期で、人員不足で仕事がハードな時だった。
そんな忙しくて心身ともに疲れてる時に勉強と言ったって、うまくいくはずはないですよね。やっぱりプログラミングよりも、薬剤師としての働き方を見直すのが最優先。
もちろん、いまの職場がとっても快適でストレスがない、そんなケースなら問題ない。興味を持ったなら、是非プログラミングを勉強してみてください。
薬剤師という資格だけでは不安に思ってしまう事を解消するためには、何か一歩でも新たに踏み出してみる行動が必要。
「挑戦」なんていう、大げさなものじゃない。これを読んで下さった薬剤師のみなさん、ちょっと勉強してみよう。少なくとも損する事は無いのだから。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
今のまま5年、10年働けますか?漠然と不安を抱えたままの人生なんて嫌ですよね。
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強み | 薬局・Dgs求人に強く、収入upにも |
弱み | 企業の求人には弱い |
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