管理薬剤師の仕事

ドラッグストアの薬剤師求人力を生む調剤伸び率の立役者

調剤にポイント付与の有効性
保険調剤のポイント付与についてはここ何年も議論があるところですが、薬担規則(保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則)を一部改正する省令が2012年10月1日から施工された時点では、ポイント付与が原則禁止されました。

なんとなくのルールがある

しかしそこから紆余曲折を得て、今どういった状況にあるかというと、厚生労働省としては「まぁ1%超えていなければ黙認」といったようなところに落ち着いているというのが現状です。
それゆえドラッグストアにおいて調剤部門が大きく伸びる要因の1つとなり、そして薬剤師はドラッグストアにこぞって就職し、恵まれた年収も手にしているという好循環です。

ただ上記記載の通り、1%を超えるポイントを付与している場合であれば、個別に指導が入るという事も考えられます。
保険調剤という制度の中で、保険料・社会保障費から医療費が支払われている事を考えれば、ポイント還元という“サービス”を不適切なものと感じない薬剤師がいたら、それは企業の論理に染まってしまっているだけであって、考えを改めた方がいいかもしれません。
もっとも、私が患者の立場でも電子マネー支払いでポイント貯まるようにしていますが、疑問は感じてますよ、ほんとに。いや、ほんとに。

キャッシュレスの時代に

上記のように過去より問題視されているポイントカードは、いわゆるドラッグストアにおけるその店独自のポイントカードという事になります。
しかしますます電子マネーが普及してきている中で、「独自のポイントカード」だけ槍玉にあげられるのは少々違和感を感じてしまいます。

お薬代というそれなりに金額の掛かる支払いをするにあたり、クレジットカードを使用する方もかなり増えていますし、それだってポイント、しっかり貯まります。電子マネーも然りです。

ドラッグストアにおける処方箋傾向

ドラッグストアの最大のサービスは、ポイントではなく、その広大な売り場面積とそれに伴う商品の品ぞろえです。日用品は言うまでもなく、食品というカテゴリーでもその幅(昔は日持ちするような食品しか置いていなかった)は増え、本当に便利だなと感じています。

処方箋を持ってきて、待ち時間は買い物、呼ばれたら調剤室へ、飽きないですしとても利便性に優れています。ただ気になるのが、その処方箋が「本人のものでは無い」という場面が割合としてはかなり多いという事なのです。
つまり患者さん自らが処方箋を持ち利便性ゆえドラッグストアを利用しているかというと、案外そうでもなく、「ポイントを貯めている家族の誰か」が処方箋を持ってきているのです。

DS併設ではない、いわゆる保険調剤薬局であれば、代理の方が処方箋を持ってくる(リンク)という場面はそれほど多くはありません。
ところがドラッグストアでは、ご主人の処方箋を奥様が持っていらっしゃるという事ならまだしも、子供が持ってくるというパターンがかなりあります。

もちろん調剤薬局でもありますが、子供が親の処方箋を持ってくるなんていうパターンはほとんど見掛けません。
ドラッグストアで子供が親の処方箋を持ってくるだた一つの理由は、ポイント目当てです。
服薬指導できっこないです。そういう場合は管理料取るべきではないですね。
いずれメスが入りそうです。

規制も大事だが、時代も変わる

さて、ドラッグストアにおけるポイント集めにいそしむ子供はさておき、世界から大きく取り残されている日本の電子マネーの現状を考えると、今後のますますのキャッシュレス化と、調剤でのポイント付与は切っても切れない関係です。

ソフトバンクオンラインショッププ

デンマークでは2016年をもって中央銀行が紙幣と貨幣を作るのをやめてしまいましたし、それは一部諸国だけではなく、お隣の中国では露店や屋台まで老若男女問わず、キャッシュレス化が進んでいます。

薬局においても、様々なデバイスへの対応が求められます。
それに対応できない、つまり手数料を鑑みて導入に踏み切れない薬局は淘汰されていく事でしょう。そうなると小さな個人経営の薬局はなかなか厳しい環境となってきます。クレジットカードひとつにしたって、何%利益がとられる事か。

結局大手チェーン薬局、大手ドラッグストアといった「企業」しか生き残るすべはないのでしょうか。
いや、いっその事そうなってしまうのであれば、個人薬局レベルでも独自のポイントカードを手作りし、来局者にはスタンプを押し、10ポイントで500円還元でいいのではないでしょうか。
そして、それぐらいしなければならない程、すでに薬局間で投資による差別化が進んでしまっているのでは無いかと感じる事がとても多くなってきているのです。

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