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薬剤師と就職・転職活動

生き残る薬剤師とは?淘汰されないために脱コモディティ化を

2020年の春以降、一気に雰囲気が変わってしまいましたね。

この記事タイトル盛ってまして、何も難しい事は書いておらず、私のような者が書いてるのでサルでもわかる感じです。

さて、これまで薬剤師は転職すれば年収が上がるっていうのも事実だったし、人間関係が悪ければすぐに転職で解決できました。

「転職する」っていうことがすぐ身近にあったし、転職で入社してくる薬剤師も多かった。私が社会に出て20年間ほど、それが普通でした。

「薬剤師として淘汰されないためには」なんて、考えた事が無かった。

  • 薬剤師としてのスキルを磨けばいいのか?
  • しっかりとした会社選びをすればいいのか?
  • そもそも薬剤師自体きついのか?

色んな考えがあるし、それだからこそ言ってる事が人によって変わる。だから、特に若手の薬剤師などは混乱してしまうんですよね。

私はもう年齢的には40代半ばというところなので、もうあまり転職を考えてなかったけど、ここにきて「将来このままでは淘汰されてしまうのでは」そう不安に思うようになってきました。笑えないです、本当に。

幸い私はこんな中でも比較的業績が悪くないチェーンで働けているし、将来もそんなに心配ないんですが、10年後とかはそうも言ってられないかもしれないですよね。

まだ自分自身にゆとりがあるからこそ、この記事を書いてる次第です。

そこで本記事では「薬剤師として将来も生き残る方法はどうすればいいのか」「淘汰されない薬剤師でいるには」という点について解説していきます。

淘汰されていく薬剤師とは?

まず、少し薬剤師としての自分語りになってしまうんですが、40代なかばのチェーン薬局エリマネの立場として今の状況をおさらい。淘汰されないためには状況把握も大切。

まず今、薬剤師を取り巻く業界(病院・保険調剤・製薬企業)、非常に厳しい状況が続いています。ただ2020年春以降は顕著なものの、診療報酬改定のたびに「厳しい」とは聞かれます。2年に1度の恒例でもあります。

しかし昨今の状況を見ると、人件費をコストと考えるのは好きじゃないんですが、そうも言えなくなってきました。つまり「年収が高すぎる」薬剤師はこれから厳しくなってくるという事です。

もちろん業務量を非常に多くこなしている薬剤師なら、相応の対価(給料)を払う価値は今でもあるし、20代・30代でバリバリ働けるなら、年収700万以上など、いまでも出す薬局も多い。

ただ年収はそのままに40代、50代となった時に、年収をコストと見るときつい状況になってきます。やっぱり「現場での機動力」は若手薬剤師に負けますからね。

周りでもそういった薬剤師が多く、そういう私自身もややそういった感じです。ただ私はいわゆるエリマネで、現場も入ってるんでちょっと違うかもしれません。

ただやはり年齢で言うと中高年に差し掛かり、かつ年収が高いという部分では同じ。

これからどう薬剤師として生き残ればいいのか?若い時は考えてなかったけど、「もがかないと」いけない年齢になってしまったと言うことですね。悲しい現実です。

将来のことなんか、結構いつだって不透明で分からない。ただ、淘汰されていく薬剤師のポイントとしては、働かずして高年収を得ている薬剤師である事は間違いありません。

私も20代・30代の頃は「年収ばっか高くて仕事が普通な薬剤師は淘汰されればいい」「まして派遣で高年収なんて」と思っていました。たぶん、これを読んでる若い薬剤師もそう思っているはずです。

しかし10年後、20年後は自分自身の事なんです。いつか将来、そういう時が100%訪れます。

あなたがその時にそれなりの年収を手にしていたとして、若い薬剤師から「早く淘汰されればいい」と思われるんですね。

だから、他の薬剤師が淘汰されればいいとかそういう問題ではなく、あくまで「自分の問題」として考えて欲しいなと思っています。

自分が薬剤師としてどう将来設計をするか、という事ですね。

どういった薬剤師が淘汰されずに生き残るか?

薬剤師として淘汰なんてされたくない。それはみな共通の思い。特に6年制薬学部卒で長く勉強をしてきた・学費が掛かった薬剤師なら尚更かもしれませんね。

ではどういった薬剤師が生き残るのか?これは以前から様々議論されているものの、ほぼ1点に集約されます。

薬剤師としての能力を高め続けるために、勉強を続けていく。

もう、そうしか言いようがないんです。特に大手メディアやエライ先生方の話であれば、そう結論付けざるを得ない。

薬局経営で生き延びるとなると話が変わる

しかしこれが「薬局経営の話」となると話が変わって来るのです。薬局であればかかりつけや後発品、面処方の受付など基本的には「患者さんにいかに来局してもらえるか」という部分にフォーカスが当たります。

・薬剤師として生き残るために→専門書などを読み、勉強を続け個のスキルを上げる

・薬局として生き残るために→各種加算などの診療報酬対応、処方箋獲得への取り組み

決して矛盾したことでは無いし、どちらも心理なのかもしれませんが、本質的に取り組んでいることが全然違うんです。

必死に勉強を続ければいいか?

いや、いくら勉強したって、管理能力、マネジメント力を身に付けたって、リストラにあうのは年収の高い中高年というのが世の常。薬剤師だってきっと同じ。

まさに「私のような薬剤師」が対象になってきているのが現実です。

もちろん薬剤師の勉強は大事、これは当たり前。とは言え、最近は必要に応じてという部分に留まって、広くなんて勉強はしていません。そもそも会社から求められなくなるんです。

つまり自分に求められるものが、薬局や従業員マネジメントの方にシフトしていくんですね。もちろん管理薬剤師を始めとし、そうした立場になりたくない薬剤師も多いのが現実です。

マネジメント能力を身につければ薬剤師として生き残れるか?

出来ればこの記事の結論として「これからの薬剤師は薬の勉強だけじゃなくマネジメントスキルを身に着けよう。そうすれば将来も生き残れる」としたいところ。

ただ自分がそうしたある種、マネジメントスキルを求められる立場になって感じるのは「そそれが生き残る術ではない」可能性が高いという事。

つまり、マネジメントスキルがある=生き残る薬剤師かというと、そうでも無い気がしています。なぜかと言うと、やはり年齢や年収という部分でネックになってしまうし、絶対に変えが効かない人材か?というとそうでもないからなんです。

マネジメントスキルにしたって、勉強すればそれなりに身につきますからね。むしろ経験という部分の方が大きいかもしれませんし、そうなると尚更「あなたが薬局に居てくれないとダメ」という状況にはならないと感じています。

だいたいここまで読んでお気づきだと思うんですが、本来この記事の意図としては、年齢や役割に応じて柔軟に勉強・経験していく事が大切という事だったんです。

しかし、薬剤師を取り巻く業界全体が、一気に疲弊してしまったのが2020年の春以降なんです。「勉強する事で生き残る薬剤師に」とか、そういう雰囲気では無くなってしまいました。

ですからなおさら「薬剤師として淘汰されないよう勉強しよう」なんて軽い事は言えなくなってしまったのです。

さて私達は、どうやって将来を生き延びていけばいいのでしょうか?

勉強だけでは薬剤師は生き残れない

なぜ薬剤師として勉強を続ける事、研鑽していくことが生き残る事につながらないかもしれないというと、多くの薬剤師が「勉強が大切」など思うと、多くの薬剤師が同じ方向に向かって努力するから。

努力する方向がみな同じになってしまうと、それ自体に価値が少なくなってしまうんです。

薬剤師は一生勉強、そうした傾向はすでに「薬局」「病院」など組織単位では刷り込まれている事かもしれませんね。

少し抽象的なんで、以下の記事を参考にしてみてください。この記事を紹介したいだけかもです。

瀧本哲史「努力が報われること」は絶対にやってはいけない(NEWS PICKS)

少し長いんですが、この記事には色んな考え方が出てきます。

面白い部分として、タイトルとは違うんですが、「英語ができない」だけで、損をしている能力の高い人が多いということ。英語ってある程度努力で報われますよね。

私は英語が出来ないんですが、周りをみても英語が出来る薬剤師は多すぎる程います。そして、それを仕事に役立てられるか?というと、ちょっと難しい部分がありました。

ただ、中高年以上(薬剤師でいうと4年制かな)って、基本的には英語を授業で大して習っていません。私も同じで、いわゆる「受験英語」はまぁまぁ出来る方でしたが、会話とかはまず無理です。

薬学部に入ると誰しも実感するはずですが、その時点で「育ちの違い」から英語が出来る人が結構多く(帰国子女とか、親が金持ちとか)まぁ勝てないです。

私はもう英会話は手遅れですが、特に新卒とか若い薬剤師であるなら、案外「英語が出来る」ということが少しの就職・転職活動の成否を分けるのではと思っています。

英語って勉強すればどうとでもなるし、スマホも便利だし、必要無いと思ってたんです。でも一朝一夕で習得出来ないのも事実なんですよね。

薬剤師に加えて身につけるべきスキル、それは案外英語のようなものかなと感じています(医療用語は難しいですしね)。

念の為に補足するんですが、英語学習をおすすめ出来る薬剤師は「そもそも有能な薬剤師」です。

繰り返しなんですが、英語が出来る薬剤師は多いので、それだけで差別化はまず難しいし、転職で有利といった事もありません。

おすすめしといて何ですが「普通の薬剤師」にはおすすめしません。有能な人材が損をしないために、という意味です。もちろん海外旅行を楽しむとかに勉強するのはとても素敵です。

ただ「これから生き残る薬剤師となるためには」という観点で、これから勉強を始めるのはナンセンスです。

薬剤師のコモディティ化とは?

参考記事で触れたので、それを読んでもらえればよく分かるんですが、「努力が報われる事はやってはいけない」

なかなか刺激的なタイトルですが、読みすすめると結構真理をついています。

簡単に言うと、薬剤師として淘汰されないため努力出来るような事は、みんながやれるので、意味が無いという話です(ちょっと雑すぎですね)

薬剤師のコモディティ化というのは、例えば「同じようにそこそこ知識がある薬剤師」ばかりになってしまう、という事です。

勉強しても求められる場所が違うと意味がない

私だってそれなりに社会に出て勉強してきました。ただ、環境が変わると必要な情報が変わるんです。当たり前だけど、理解してない薬剤師も多い。

在宅が中心の薬局であればそうした知識を磨くべきだけど、では眼科前で在宅をしてない薬剤師には基本必要がない知識です。最低限だけでいい。

逆も同じで、在宅中心で毎日忙しく働いているのに眼科系の論文まで読み込んだって全く意味がない。

もちろん「全く意味がない」事はありません。

ただ必要とされる薬剤師、淘汰されない薬剤師という観点からすると違いますよね。なぜなら、その職場で求められている知識ではないから。

いくら勉強したって、知識はアップデートしなければ誤解にも繋がります。5年前は詳しかった分野でも、それだけの期間離れていると常識が変わっていたりもするものです。

薬剤師としての資質を高めようというのも度が過ぎるより、変化に対応出来るよう、柔軟な姿勢が大切だという事ですね。

ちなみにですが、世の中には結構「薬の勉強が好き」という薬剤師が多い。

勉強は大切ですが、好きな人には敵いません。難しい分野ほどそうした部分で勝負しない方がいいと常々感じています。

というわけで、勉強は継続しつつも、必要に応じて行うというスタンスじゃないと、とても生き残る要素としては厳しいものとなります。

ここまで読んでもらって感じた人もいるかもしれませんが、私は薬の勉強がそれほど好きではありません。必要に応じて行っています。

本音を吐露すると、もう、勉強勉強って嫌だと思いませんか?受験勉強から始まって、薬学部の時から勉強漬け、新人薬剤師は勉強、管理薬剤師もそう、役職のついた今でも。

そりゃ一生懸命勉強頑張れば、淘汰されずに生き残る薬剤師になるかもしれません。でも、そういうのがこの先も続くかと思うと怖いとすら思うんです、、、分かりますかね。

そもそも40歳過ぎると、頭脳・記憶力が結構落ちてくるんです。そういった点も加味して、将来を考えてほしいなと考えています。昔は勉強してすぐに覚えられたのに、、、とか嫌じゃないですか。

まとめ

本記事では「どうやったら薬剤師として淘汰されないようにするか」という部分にフォーカスして記載してきました。

結論としては、薬剤師を取り巻く環境が悪化しているからこそ、安定した企業(薬局やドラッグストアなど)に身を置きつつ、その時点で求められるスキルを必要に応じて身につけて行くのがベターだという事。

ベストな回答は、10年後、20年後になってみないと誰も分かりません。

ただ、将来性のない職場で働き続ける事だけは絶対に避ける事。それだけはどの薬剤師でも出来る最高の対策なのです。

10年後には無くなってしまう職場でいくら薬剤師としてのスキルを磨いても意味がありません。

転職先がない時代がやがて来ようとしているのですから。

転職するか悩んだら

2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。

◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい

そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。

今のまま5年、10年働けますか?漠然と不安を抱えたままの人生なんて嫌ですよね。

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