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管理薬剤師の仕事

処方箋のシロップ剤を薄める「精製水」って何を使うか問題

長年細々と課題にあがりながらも、いつの間にか消えてしまうこの問題。水剤のメスアップに使用する水、みなさんの薬局では何を使っているでしょうか?

ちょっと公には触れずらいこの問題、薬局の対応はまちまちなようです。小児科がメインでは無い薬局は頭を悩ますところで、ひとまず内服薬について。

一番ダメなのは、開封して冷蔵庫に1週間以上放置してある精製水

「精製水を使うに決まっているでしょうが!」とはごもっともなご意見です。しかしそれが開封後1ケ月経っているものだとしたら、滅菌精製水だろうが、精製水だろうが、いや超純水だって、雑菌だらけでひどい状況です。

(超純水は水道水から専用の機械を使用して作ります。

以前製薬企業で働いていた時、ポットの飲み水としても使用していたのですが、全くミネラル分が無いので何年経ってもポットの中はピカピカです。でも、美味しくないです。)

開封して1ケ月経ったペットボトルのお茶、飲みませんよね。いや、1週間でもちょっと躊躇するレベルです。

ちなみに一般的に調剤の手引きや大学などでは「蒸留水」というなんとも曖昧な表現がなされる事が多いので、別に精製水を使用するとは、恐らく「正式には」どこでも習っていないはずです。

蒸留水、まさか毎日湯ざましを作っている薬局があるとしたら、脱帽です。55,000薬局あるのであれば、もしかしたら数軒あるかもしれません・・。



精製水、滅菌精製水には薬価がある

もし処方箋自体に「精製水」と記載があった場合、微々たるものですが、精製水には薬価があります。常水(水道水)には薬価はありません。

そのため、シロップを常水で薄めるとなると、ちょっとですね、まずいかなぁという感じです。ただそれでも感覚的には、常水を使用している薬局が多いようです。

感覚的には、と記載したのは、口頭で話される事はあっても、少なくとも多少なり権威のある情報誌や、多少なりまっとうなサイトでは語られる事がないからです。

ちなみにこのサイトは勿論まっとうなサイトではありません。

単シロップで薄めるのが一番安全

いずれにせよ「水」という事を考えれば、その水剤が7日分以上であれば、そのまま渡して薄めていただくか、あるいは単シロップで薄めるのが安全という事になります。

ただ、処方箋に「精製水」とあるのに「単シロップ」を使用するなれば、またそれは処方通りとも言えなくなる矛盾もあり、なかなか難しいところです。でも単シロップが一番安全ですね。

実はこれも地域によってまちまち

厚生局の指導で、地域によって解釈に差があるという事も少しややこしくしています。

処方箋に精製水ともほぼ記載が無いであろうシロップのメスアップについて、水道水で事実上黙認というところもあれば、精製水ないし、単シロップを使用する指針が示されているところもあります。

それにしても何か記載しようとするたんび、地域差が生じてしまうのは何とかならないもんでしょうか。

何回ぼやいたことか。正解はこうだ、と言えないのです。ご当地記事にするわけにもいきませんし。

あえて正解とするならば、20ml管の大塚蒸留水、という事になります。

少し考えつつも、日は過ぎる

なかなか単純なようで、薬局によって差があるこの問題。水道水を使用している薬局が多いのは事実ですし、少し考えるきっかけにして頂ければなと思っています。

解釈が違う問題がありますが、やはり単シロップが一番よいのではないかと、私は思っています。



耳垢水の作り方

外用剤については内服薬ほど神経は使わないものの、ほぼ確実に7日以上使用されそうです。

まぁこればかりはしかたありませんが、外用剤の場合はまともに「精製水」と、処方箋に載ってきます。

最後に、いまだまれに見る、耳垢水。取り扱った事のない方も多いかもしれませんが、突然手書きの処方箋で「耳垢水5ml」と来た時慌てないように、簡単に記載しておきます。

炭酸水素ナトリウム 5g
グリセリン 25mL
精製水でメスアップし、全量が100mLになるように調整

そもそも薬局にグリセリンなぞ置いてところが多いと思いますが、それが一番まず頭を痛めるところです。

あとはまぁ、精製水でメスアップするんですが、先に重曹を精製水で溶かしておかないと、つまり、先に25mlのグリセリンを入れてしまうと重曹が溶けない事態が発生してしまうので、注意してください。

25mlだけ他の薬局からわざわざ分けてもらった時、悲惨な事になります。それにしても、耳垢水を「ていねい水」と読むのには無理がありますね。

製剤で処方して欲しいと思いつつも、ジオクチルソジウムスルホサクシネート耳科用液5%「CEO」は、高い。あれ、1本単位で販売してくれないものでしょうかねぇ。

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