薬剤師と就職・転職活動

薬剤師と退職金問題

いまあなたが働いているところ、就活しているところは退職金制度はありますか?まず制度をきちんと確認してください!

「あまりよく知らない」という方が非常に多いのです。

これはライフデザイン、つまり就職から始まり、退職後の生活までを考えていない事と同じであり、後々困った事に陥る可能性が秘めていることなのです。

なかなか厳しい中小のチェーン薬局

おそらく中小のチェーン薬局では、退職金制度があるかもしれません。中退共(中小企業退職金共済)と呼ばれるものです。

これは会社が毎月いくらか中退共に積み立てるような形で、退職時に支払われるものです。
「いくらか」は会社の就業規則の中の、退職金規程に記載されています。

「いくらか」がもし月1万円であったとしましょう(1万円は一般的な金額ですが、5,000~30,000円の間で事業者が設定する事ができます)

大卒24歳で就職し、60歳の定年まで働き退職するといくらもらえるかというと、たったの約500万円です。

もちろん、もし3万円会社が拠出してくれていれば、1,500万円です。まぁそんな会社はほぼありません。

薬剤師は転職される方が多いので、経験したことがある方も多いかもしれません。

この中退共に加入している会社を辞めると退職金が支払われるのですが、5年働いた退職金が20万以下だった、なんて話はよく聞く話です。

ないよりはもちろんいいんですが、ちょっと、いやかなり心もとないですね。

そもそも全国にある中小企業のうち、この中退共に加入している会社は1/10にも満たないので、「500万かぁ、少ないなぁ」の前に、まずはしっかりと制度を確認しましょう。

いわゆる「退職金」があるところは大企業でも減っている

じゃぁ、大手の製薬企業であれば、それはもうたくさんの退職金が用意されているのでは!と思いますよね。
なんとなく、イメージだと、T薬品工業の退職金は4,000万、みたいな。
(※ただ、薬局の薬剤師は、定年後も一定の給与で働く事ができるのは大きな強みです。)

しかし、多くの大企業でも、むかしの「退職金」というようなものはどんどん無くなっています。製薬企業もそんな経営的によろしく無くなってしまったのです。

退職金額も減りつつあります。そして、それに替わる制度としてどんどん台頭してきているのが、確定拠出年金です。

確定拠出年金を取り入れている企業が多い

確定拠出年金には、個人型(iDeCo)と、企業型があります。

両社に大きな違いもありますが、そもそも制度全体をここで説明しようとするならば、まるまるホームページを新設しなくてはならなくなります。

この制度は、説明を受けても「よく分からないからひとまずやらない」という人が多いのが特徴なんですが、企業型の確定拠出年金制度がある会社であれば、絶対にやるべきです。

規模が大きい薬局やドラッグストアでも導入しているところが多いと思います。簡単にどんな制度かと言うと、

会社または自分の給与の中から一定金額を拠出し、運用していきます。
60歳まで受け取れないのがデメリットですが、拠出金額は所得控除される(給与とみなされない)ので、結果として月々の所得税、社会保険料、健康保険料等々、が減る事になります。

月5万円手取りでもらうと色々引かれて4万円前後になってしまいますが、その「色々引かれる」ことなく5万円を運用する事ができます。
もし手取りで3.5万円になってしまう方であれば、1.5万円の税金・社会保険料等の節約効果があり、その節約効果だけで、30年で、540万円になります。

5万円の積立金(運用なし)だけでも1800万ですから、60歳まで受け取れないのがデメリットであると同時に、引き出せないために老後の資産づくりには、もってこいの制度となります。
今後は退職金も年金も減るだろうから、自己責任で老後の資産は作ってね、という国の施策なのですが、非常にメリットの大きい制度です。

結構ざっくりな説明ですので、詳細「確定拠出年金」で調べてみてください

中小企業だけど確定拠出年金導入すればいいじゃん!と思う方も多いと思うのですが、手間がかなり掛かるので、導入している会社は少ないと見るべきでしょう。

個人型確定拠出年金もおすすめ

先ほど、確定拠出年金には、個人型と企業型があるとお伝えしました。個人でできるのが、通称iDeCo(イデコ)です。よくCMしてますよね。これを使えば中退共の方も安心です。

少し企業型に劣るのは、会社員の上限は、月2.3万円までで、銀行や証券会社等に手数料を払わなくてはいけません。(企業型は会社が証券会社に手数料を払ってくれています)
でも受け取った給与から拠出するものの、確定申告で、ばっちり所得税と住民税が還付されますよ!やらなきゃ損ですね。確定申告、面倒なんですけどね。

お金の事は、知らない事が一番怖い

かなりざっくりとどんな退職金制度があるのか見てきましたが、何より無知であるという事が一番怖いです。

まずはお勤めの会社、就職希望の会社、しっかりと確認しておきましょう。

この記事をきっかけに「なんだかよく分からないけど資料だけでも取り寄せてみようかな」と思って頂ければ幸いです。

長生きリスク、だなんて最近よく言われますが、長生きを決して〝リスク″になんかしないで、若いうちから少しずつでも準備しておき、幸せな老後を送りたいところですね。

転職するか悩んだら

将来を考えると今のままでは不安」そう感じても、実際どうすればいいか分からない薬剤師がとても多い。

◎スキルを習得しておきたい
◎年収など条件面を重視したい
◎将来性がある会社で成長したい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい

そんな悩みを解決するために必要なのは、相談して客観的なアドバイスを受ける事。

「転職するかしないか」は、転職活動を始めた後に決めれば問題ないからです。

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