薬剤師としてパート求人を探す際に特に気をつけたい事、そして職場選びのポイントをお伝えしていきます。
注意点?別に薬剤師としてパートで働くのは、時給と働く時間だけ気にすればいいんじゃないの?
などと、「知らなかった」じゃ済まない事を、薬局採用担当目線から解説していきます。
これは決して薬局だけに当てはまるものではないので、パートで働こうと考えている薬剤師はよく確認しておいて頂きたいところ。
パート薬剤師は働き方で求人の見方を変えよう
その働きやすさから、パートとして働いている薬剤師はとても多く、薬局だとパート薬剤師がいないと成り立ちません。
あなたが週3日だけど、あるいは未経験だけど働ける薬局あるかな?と不安に感じているとしたら大きな間違いです。たくさんの薬局があなたの力を必要としています。
あえて以下「パート」と記載していますが、契約社員や、パート、アルバイト、派遣社員、これらはいずれも有期契約労働者となります。
2013年に改正施行された労働契約法により、有期労働の契約が通算で5年を超えた場合、希望があれば会社は無期雇用転換する必要があります。実質的に2018年4月1日より、この制度の運用が始まっています。
つまり、特に薬剤師不足のこのご時世、パートだから雇用が不安定という時代では無い、という事。安心して働く事ができます。
薬剤師パートの働き方は2通り
薬剤師としてパートで働く方は、大きく2つに分けられます。
- 都合の良い時に、働ける日だけ働きたい
- 週3日、10時~16時など、都合の良い時間で働きたい
①派遣薬剤師として働く
派遣社員として働く事はかなりメリットが多く、休みも非常に柔軟で、非常に高い時給(2,500円~4,000円程度)で働く事ができます。
一番のデメリットとしては月の収入が安定しない事ですが、自由に働けるという、大きなメリットを感じる事ができるはずです。
薬剤師派遣のできる会社は限られているので、大手の・ファルマスタッフ(メディカルリソース社)などに登録すると働きやすさの面で一番です。まず登録して相談から始めてみましょう。
少しでも家計を助けるため、そういう場合であれば、フレキシブルに働く事ができる派遣として働く事はおすすめですね。
②薬局などに就職しパートして働く
薬局に就職し、週20時間など決めて働きたいあなた。例えば、まだお子さんが保育園などで決まった時間だけ働きたい場合ですね。
この場合には少し注意が必要な方がいるので、以下解説していきます。
薬剤師パート求人案内の読み取り方と気をつけたい事
パート薬剤師求人を探す際に気をつけたい事をお伝えしておきます。
基本的には最大手の薬キャリエージェントにすでに登録し、就活しているという前提で確認していきます。読んだあとの登録でももちろん大丈夫です。
「そんな事は知っているよ」という事も多いと思いますが、要注意事項もあるので軽くでも目を通してください。
1.時給について
こればかりは、高いほど良い、それは誰しも思うところと思います。
地域によって相場が異なるので、幾らが妥当かという事は言えませんが、都心であれば平日の日中で2,000~2,500円というところが目安です。
未経験だと少し安くなる傾向はありますが、あまりあなた自身を安く見積もらない方が良いです。3年後には経験有の時給の安い薬剤師の出来上がりです。
未経験だとしても、時給1,900~2,000円は目安にしてください。
一方、経験者でもあまり高い時給だと何か理由があるかな?と勘ぐってしまうのも人の心理。そして実際過酷な職場の可能性も。
世間相場と大きくずれていない範囲で検討してみてください。
ただ目先の金額ではなく、パートの賃金については、昇給があるか、賞与があるか、といった部分も年収に大きく影響してくるので、必ずチェックを。私が薬局で採用をしていて、この事を確認してくる薬剤師はほとんどいません。
時給だけでなく、昇給・賞与があるか要チェック
2.勤務形態について
一般的に、求人案内には例として、【月水金:9:00~16:00 土:9:00~13:00】などと、掲載されています。
しかし勤務時間については柔軟に応じてくれる事も多いので、「他の条件はいいけど、勤務時間だけがネックだな」というような状況であれば、ぜひ相談してみる事をおすすめします。
会社(薬局)としても形式上時間を提示してある場合も多いので、結構フレキシブルに対応してくれますよ。
3.福利厚生について
(1)福利厚生の部分で、「有給休暇」と記載されているものがありますが、これは労働基準法で定められています。
記載がない=有給休暇が無い、ではありません。法定通り付与されるので、これはあまり気にしないで大丈夫。
(2)「各種社会保険」(=健康保険及び厚生年金)との記載がある事も多いですが、5名以上の従業員がいれば(その薬局にではなく、会社全体で)社会保険の加入が必要です。
だから「1薬局のみ運営」というまれなケース以外では、法に沿って対応される事となります。
そしてここで1点、要注意で、特に週1~2日だけ働きたい方などは気を付けてください。
従業員数が500名以下の企業と、501名以上の企業では、社会保険の適用範囲が異なります。
従業員数が501名以上の企業においては、おおむね年収106万かつ週の労働時間が20時間以上であれば、社会保険適用となります。
実際の契約内容によりますが、頭の片隅に必ずいれてください。
社会保険については、加入したい方もいれば、加入したくない方もいますよね。
どちらがいいという訳ではありません。しかし、労働時間や雇用先によって異なってくるという事はしっかり理解したいところです。
とは言え、分かりづらい部分なので「社会保険適用になりますか?」と聞けばOKです
4.大事にしたい事
ある薬局において、一番長く勤めている方がパートの方である、という事はかなり多いのです。
長く勤められるかどうかは、時給なんかではなく、働く環境です。スタッフ同士のコミュニケーションであったり、自宅から通いやすい薬局であったり、これは実際に働いてみないと分からない部分もある事は事実。
また、「忙しい薬局よりは落ち着いた薬局がいいな」という基準で単に処方箋枚数の少なそうな薬局を選択すると、薬剤師が少なく、有給休暇をとりづらくなる可能性もあります。
逆に忙しい薬局であったとしても、その方がスタッフも多く、働き方の融通が利きやすい事も多くなります。
忙しい薬局を敬遠する人は多いのですが、忙しい薬局ほど長く勤務している方が多い、この事は日頃から私がよく感じる事ですね。
安易に「楽そう」とかで決めると、いろいろ後悔しますよ。
その前提のもと、一時的には忙しいと思いつつ働く事になっても、少し長い目で見て落ち着いて働けるように、仕事探しをしてみてくださいね。
まだまだ人手不足の薬剤師です。いまのうちから実務でスキルを磨き、長く働けるようにしておきましょう。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
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