薬剤師と就職・転職活動

同一社内での薬局間給与格差ありすぎ問題

私のところには、よく多くの不満があげられてきます。人手不足だとか、有休がとれないとか、休憩がとれないとか、仕事が多すぎだとか。

不満はそこで働く人の数だけ存在すると言ってもいいかもしれません。どんな仕事だって不満はつきものです。

不満が一切ない、なんていう職場の方が珍しいのではないでしょうか。しかし薬局において発生する不満の多くは、同じ会社内における「薬局間格差」が原因となって起こる労働環境の違いというパターンがほとんどです。

そしてそれは一朝一夕には解決できない問題であり、とても頭の痛いところなのです。

なぜ同一社内薬局内で格差が起きるか

同じ会社に入ったはずなのに、どうしてこういった不満が生じてしまうのか。それは薬局の運営形態が、100薬局あれば100通りあると言ってもよいほど、ばらつきがあるためです。
それはそうです、大病院前か否かではなく、そもそも小さなクリニック前の薬局と言えども、何通りも営業パターンが生じてしまいます。

例えば、①クリニックが人気で患者さんが多いのか少ないのか②診察科目は何なのか③在宅・施設を行っているか④営業日はどうなのか⑤20時過ぎまでのんびり営業しているのか、ちょっと考えるだけでも幾つも要素が考えられます。
そういった要素がどういった形でそこで働く薬剤師の不満を生む事になるのでしょうか。

患者さんが多いか少ないか

患者さん(処方箋枚数)が多い薬局は忙しく人手不足の不満が上がりやすいですが、問題となるのはむしろ、処方箋枚数が少ない薬局のほうで、当然薬剤師数も少なくなります。
しかし、処方箋が少ないからと言って薬剤師1人事務1人でこなせるかというと、これが結構大変なわけです。

たいていの時間はのんびりしているかもしれません。薬局訪問しても暇そうにしてます。しかし急に3,4人の患者さんがいらした場合や、小児科の散薬、一包化処方が入るなどすると、すぐ手一杯になります。これは結構しんどいですし、1人薬剤師だと休憩も満足にとれないのです。

「人が足りない」と訴えても、処方箋枚数の少なさゆえ技術料からすると薬剤師2人だと赤字ですし、仕事バリバリタイプが配属される事の少ない薬局である事で、大きく不満とそこで働く薬剤師の退職リスクが高まる事になります。

診療科目は何なのか

クリニックの診療科目が季節変動があるものであると、その薬局でも季節によって忙しさが変わり、特定の時期だけ労働環境が悪化し不満噴出です。

季節による影響が一番大きいのは皮膚科です。秋は落ち着き、冬はお肌の乾燥トラブルで少し忙しく、春は花粉症の痒みが多く、夏はあせも・とびひ・虫刺され・水いぼ・水虫etcで激務。

一般的に薬局は風邪が流行る冬~花粉症の春までが忙しいのですが、受け付ける科目によって個別には大きく傾向が変わります。泌尿器科や精神科のように、ほとんど一年変化が無いところもあります。

夏場に急激に悪化する皮膚科門前薬局ですが、季節的なものなので、耐えるしかないのです。その時期だけ薬剤師を増やせる余裕のあるチェーン薬局だったらいいんですけどね。

在宅・施設を行っているか

在宅を行っていると、薬剤師は外に出てしまい融通が利きづらくなります。それは仕方ありませんが、ただ特に施設は調剤に相当時間がかかるのです。

一包化なんてのは楽な方で、施設のセットがあったり、粉砕粉砕の連続であったりすると相当しんどいわけです。

それでもって一包化よりも低い、嚥下困難者用製剤加算80点ですから、きついです。経営的にも。

地域包括ケアの中で在宅を推進していく折、この点数のつけ方は甚だ疑問です。感覚的には粉砕は240点は欲しいです(自分の懐に入るわけでは無いのですが)。そういう事で、手間暇がかかる割には案外利益率が低く、忙しい薬局を生み出してしまう事となります。

営業日はどうなのか

これはもう、日曜開局薬局で働いている方、そこからの不満は大変多いものとなります。
ドラッグストアなどは土日は書き入れ時なんですが、日曜営業している薬局が少ないせいで、「ほかの店舗は休みなのに私達だけなんで日曜に働かなくちゃいけないんだ」と不満噴出です。

その不満は最終的に「日曜手当をつけろ」という所に収束していきます。
もっとも日曜開局だけでなく、年末年始やゴールデンウィークもずっと開局している薬局もありますから、いろいろと配慮しはじめるとキリが無くなってしまうのです。

「夜9時までだから手当!」「在宅やってるから手当!」「処方箋多いから手当!」こういった事に、言ったもの勝ちで全部対処する会社は、最終的に給与が手当だらけでメチャメチャになり、結局従業員間の新たな格差を生じてしまう事となります。

のんびりなかなか閉まらないクリニック前

結構やっかいなタイプで、基本的に暇なんですが、だらだらと、20時過ぎても患者さんがいらっしゃいます。暇そうなのに帰れず、不満が出てきますが、別に早く帰りたく無い残業代稼ぎたい派の方には嬉しい店舗です。

夜の時間帯になると薬剤師が少なくなるという不満はあるのですが、残業代が超過していく傾向があり、人件費が掛かり不採算店舗となりやすく、会社から見ても、ちょっとやっかいな存在です。

隣の薬局は青く見える

どこで働いていても、たいていは「うちの薬局は忙しい、他の店舗はそうでもないのに」という感情をそこで働く薬剤師が感じてしまうのは、これは業態を考えると仕方ない所ではないかなと感じます。どの薬局にいたって、それなりに忙しいものです。

でも上にあげたような問題(もちろん他にも問題はたくさんあります)は、案外ほかの薬局のスタッフには伝わらないものです。

地域体制加算を算定しているがために、薬局を異動するという事が行いにくくなっていて、なおさらそういう状況が生まれやすくなっているのではないかと感じます。

同一社内間での薬局間格差について少し考えてみましたが、問題は把握できてもなかなか解消できない課題であり、結構難しい問題なのです。
でも大きな事に気づいていないかもしれません。

一番の格差は目に見えないところにあるのです。同じ会社で同じように薬局で働く薬剤師の年収、びっくりする程の格差があるんですよ!

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