地域支援体制加算の要件である地域貢献、そのために学校薬剤師になりたいという薬剤師は多いですよね。でもなり方が分からない。
そもそも学校薬剤師ですが、まさか転職して「学校薬剤師で年収500万です」とかそういう生業とするものではありません。
わりとボランティアに近い場合がほとんどです。
それでも一度は学校薬剤師を経験してみたい、という方の為に、学校薬剤師になるための方法をお伝えしていきます。
学校薬剤師の対象となる学校とは?
まず対象となる「学校」ですが、幼稚園、小学校、中学校、高校、高専、盲学校、聾学校、養護学校に至るまで、国立・公立・私立の学校すべてを言います。
大学は学校薬剤師を設置必要はありません。
仕事内容は簡単に言うと『学校の健康診断をすること』
これはどういう事かというと、主な仕事内容を簡単に抜粋してお伝えします。
1.学校保健計画及び学校安全計画の立案に参与する。
2.飲料水、水泳プール、排水、給食、照明、空気、暖房、換気、騒音など学校・教室の環境衛生全般について検査を行う。
3.学校の環境衛生を維持及び改善するために必要な指導や助言をする。
4.健康相談、保健指導に従事する。
5.保健室の医薬品や理科室の毒物・劇物など、薬品・用具の管理について指導及び
助言を行う。
6.学校、地域社会において 「薬物乱用防止の活動」に協力する。
7.「薬の正しい使い方」について、指導・助言する。
参考:学校保健安全法施行規則(pdf.ファイルが開きます)
ちょっと難しそうな感じもしますが、薬剤師としての経験・知識のある方あれば、特別に何か資格が必要なわけではありません。
月1回活動の場合もあれば、夏場などはプールがありますから、季節によっても忙しさは変わってきます。
学校薬剤師になる方法は探しても分からない
学校薬剤師になりたい!と思い、ネットで「学校薬剤師になるには」などと検索すると、「薬剤師会に相談をしてみて下さい」という結論でたいてい終わります。
そもそも薬剤師会の会員でなければこの時点でおしまいな感じです。薬剤師会の会員には、自腹で入る事もできますが、結構な出費になってしまいます。
でも、もし薬剤師会の会員であれば大丈夫なのでしょうか?「薬剤師会に相談」とは?
学校薬剤師になるための結論と対策
上記、「薬剤師会に相談してみて下さい」を意訳すると、コネで探してねなのです。繰り返して言います。
コネで探してください
身も蓋もないのですが、割と事実なのでしっかりお伝えしておきます。
学校薬剤師は、知り合いの薬剤師から話が回ってくるというパターンがほとんどです。
ですから薬剤師会に加入していない、一部大手チェーン薬局などでは、個人が自腹で高い年会費を払ってまで薬剤師会に加入しないでしょうから、なかなか学校薬剤師になれるチャンスは少ないかもしれません。
特に、平成28年からの「かかりつけ薬剤師」の認定基準の中の、とりわけ何をすればよいか明確に判断できない『地域貢献活動』で、この学校薬剤師という活動はその『地域貢献活動』として明確に具体例として記載がなされています。
そのために、近年は一層と学校薬剤師になりづらく(空きが出づらく)なっています。ちょっと前までは、割と人づてで何とかなる事もあったんですけどね。
都市部など薬剤師数が多いところでは、日ごろから薬剤師会及びそこに関係する薬剤師とのネットワークを構築しておかないと厳しい、つまりなかなか話が回ってこないかなという所です。
結構年配の薬剤師先生で占められちゃってる印象は個人的に持ってます。排他的な感じなのは否めません。
学校数は多いので学校薬剤師になるチャンスはあり
確かに都市部ではなかなか難しいですし、一方で地方ではそもそも学校が少ない事もあるので、運次第の面があります。とは言え、学校の数を見てみましょう。案外と多いのです。
【学校の概数】
- 幼稚園:約10,000
- 小学校:約20,000
- 中学校:約10,000
- 高校:約5,000
どうでしょうか、全国に薬剤師は30万人、薬局数は55,000ですが、まわりで学校薬剤師をやってる方は多いですか?少ないですよね!というのも、やむを得ず掛け持ちしている方も多いのです。
学校薬剤師になる金銭的な報酬は決して高いものではない(かなり幅がありますが、おおむね月10,000円程度)ので、日頃から「学校薬剤師」やりたい!とアピールしておく事でいつしか話が回ってくるかもしれません。
広く募集をすることなどは勿論ありませんので、薬剤師会を中心とした「人」のネットワークをしっかり持っておくという事が必要です。
ちなみに私は都内で10年以上薬剤師会の仕事をしていますが、「学校薬剤師会の仕事をやってくれないか」といった話は、一回もありません。
アピールしてないからでしょうか・・・他の面倒な仕事の話はいくらでも回ってくるんですけれどね。
薬剤師会に入り、「学校薬剤師やりたい」と積極的にアピールしましょう!狭い薬剤師の世界では、コネは作る事ができます!
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
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