薬剤師と就職・転職活動

薬剤師が働ける職種ジャンルと気をつけたい事は何?

転職活動を考えている方、いまどんな業界で働いていますか?

これはきっと様々なんですが、「同じ業界で転職したい」「違う分野で活躍してみたい」両方にはっきりと分かれると思います。

ただどちらかと言うと、より若い方の方が、違う分野への転職が多いかな。(40歳過ぎてからの新しい職種への転職は、ちょっと二の足を踏んでしまいますよね)

この記事では、どんな仕事が薬剤師にあるのかをフォーカスしてまとめています。

薬剤師にはいろんな職種フィールドがある

  • 保険調剤薬局
  • ドラッグストア
  • 病院
  • 製薬企業(MR・研究)
  • CRC
  • 医薬品卸
  • 企業や工場などの管理薬剤師
  • 保健所

など、必ずしも薬剤師資格を必要としないものまで、割と豊富にあります。

薬学部新卒での就活向きで、薬剤師として転職しづらい職種

ここではまず職種について、全体を通しお伝えしますね。

製薬企業のMRは、新卒か、営業職→MR、などがほとんどで、薬局薬剤師からMRという選択の道はほとんどありません。基本的には営業経験者しか転職採用していません。

ただ、MRから薬局へ転職される方はそれなりには多く、ここ最近製薬企業の人員削減の影響でそういった方はとても増えています。

また大手医薬品卸も新卒求人はありますが、中途枠はほぼ無いので、これも選択肢とはなりづらいです。※ただし、卸の裏方となる管理薬剤師は人手不足です。

ですので、医薬品卸でも倉庫や工場などの求人は別枠で募集が掛けられる事はしばしばあります。

医薬品卸は医薬品業界でももっとも厳しい環境と言っても過言ではありませんが、薬剤師率が多い訳ではありませんから、資格を十分に生かす事ができます!

製薬企業の管理薬剤師とは

上記に記載している中で少しニッチな、しかし結構求人が出ているものとしては、「企業の管理薬剤師」です。これはいわゆる保険薬局と同様に配置が義務付けられているものです。

大きく違うのは保険薬局の管理薬剤師はせいぜい1薬局2~20人くらいの人と薬局の管理ですが、企業の管理薬剤師は、会社全体・工場全体を見なくてはならないという事です。

こう聞くと、工場の管理薬剤師なんかは大変だ、と思うかもしれませんが。実際はそうでもありません。

上は「工場」のあくまでイメージ写真ですが、医薬品原料なんかは実際にこんな感じのところで製造されています。

企業といっても、例えば化粧品会社や、もちろん製薬企業、食品会社など、かなり幅広いのです。出荷するために管理薬剤師が必要だからです。

私も以前、製薬工場で働いていた事があります。そこでの仕事は要は作られた薬がGMP(医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準)に適合し、基準に適合した薬ができたか管理する事です。

なんだかよく分かりませんよね。比較的、いやかなり年収は低い職種ですが、そのため募集が掛かる事が多いのです。

公務員薬剤師は見落としがちだが人気◎

公務員(主に保健所や公的病院)については新卒者に一定の根強い人気がありますが、年齢制限がありますし、募集は少なく、年収もはじめは少ないので注意が必要です。

公務員とういと非常に安定的な職業と思われがちですが、意外と転勤があるという事も併せて理解しておく事が大切ですね。

大企業に入って高給をもらったのちに、転職で公務員となると給与ががくっと下がることにも留意が必要ですね。

しっかりと下調べしないと後悔

薬剤師として働く事、全体を通じてどんなフィールドがあるか、ざっとした概要をお伝えしました。あなたの希望する就職・転職先はこの中にあるでしょうか?

求人をネットで閲覧したり、人材紹介会社などに登録したりすると色々な募集がでている事が分かるかと思います。

まさか新聞の折り込み広告でひたすら求人を探す事はお勧めしません。実際私は折り込み広告で就職したこともありますけどね。

さて、いざ「就活だ!」「転職しよう!」と思った時に、数ある求人先の中からどのポイントを見極め、就職先を見つければよいのでしょうか。

「えっ、そんなの簡単じゃん」なんて思ってる方も多いかもしれませんが、ちょっと待ってください。この記事を読んだうえで、それは判断してみてください。ちょっと落とし穴があるのです。

年収が高くて、薬局がきれいで、お休みがとれて。もしこれぐらいしか思い浮かばないのであれば、転職に失敗しないためにも考えなくてはいけない事は、とーっても多いのです。

ワークライフバランスを確保するための仕事選び

例)月給300,000 賞与あり(前年2回) 有休初年度10日 完全週休2日制 社宅あり

求人広告例として、上記のようなものがあったとしましょう。もしこの記事を読んで頂いているあなたが、新卒での就職先を探していたとしましょう。

そうすればきっと、薬局で月給30万!すごい!ボーナスもあるし、有休10日もあるじゃん!これはきっとふつうの反応かなと思います。

でもちょっと待ってください!

【注意】記載されている内容だけでは判断できない

もうすでに賢明な読者の方ならお分かりになるかと思いますが、はっきり言ってこれだけでは何にも判断できません。紙っぺらの条件だけ見て、「ここしかない!」というような判断は禁物です。

端的に言うと、実際面接して、色々話を聞いて、決めていきましょう、という事です。

とはいえ、そんな情報提供の仕方ではお叱りを受けてしまいますので、これから幾つか「休み」についてポイントをピックアップし、労働条件について考えてみたいと思います。

ワークライフバランスが確保できるか注意が必要

完全週休2日はお休み少なめです。

例)で挙げた条件で気になるのは年間休日が少ない、という部分かなと思います。

完全週休2日制、と聞くと響きがいいのですが、週休2日であると、年間休日は105日位です(365÷7×2=104.2日)しかし、祝日・夏冬年末休暇合わせ、だいたい一般的な企業で、120程度は年間休日があります。

チェーン薬局だと休日が多く、ドラッグストアや個人薬局であると休みが少ない傾向にあります。これは良し悪しではなく、それゆえ、年収が高い事にも繋がります。

小さなチェーンや個人薬局の場合であると、週休1日である場合も多いので、年収と休日の、バランスを見る必要があるのです。

有給休暇は法改正がある事に注意

また、有給休暇を消化できる職場なのか?という部分は働きやすさという部分において、かなり大きな判断材料になります。

むろん、求人を出す=人手が足りない、訳ですから、そもそも薬剤師の有休消化率は決して良くないとは思っています。

ただそれにしても、年に何日かでもしっかり有休を取得できるのか、面接の際に聞いてみてください。採用担当者の方も答えづらい部分であることは正直なところかなと思います。
(※2019年4月から、1年間で有給休暇の5日間の取得が義務化されます)

聞きづらい事は薬剤師転職支援会社に相談

給与交渉と、休日。これは逆に聞きづらい部分である事も事実です。しかし、年間の有給休暇取得率はとても大切です。

また、ここ最近では、就活をしている学生はそういった事を薬局やDSの企業説明会で聞く方が多いと業界紙で目にもしました。しかし気をつけて欲しい事もあります。

有給休暇の取得率の落とし穴

ただ、学生さんが見落としがちだなと思うのは、退職する方が最後に有給休暇を使い切っている数字も入り、つまり離職率が大きい会社ほど有休の取得率は上がる事になるのです。
めちゃめちゃ矛盾します。

ですからこの質問は正直あんまり意味がないな~と思っています。
このように、心配事や聞きづらい事が色々あるのであれば、代わりに聞いてくれる人材紹介会社に登録し、就職活動、転職活動を進める事がよいかもしれませんね。

ちなみに、上記例の〝初年度有給休暇10日”の部分については、単に労働基準法内の記載であり、雇用後6ヶ月を経過したのちに10日間を付与する事は法律で義務付けられています(パートは労働時間により異なります)。

これは薬局に限る事ではありませんので、そういう法律で、最低基準です。ですから就職先の参考にはなりませんね。記載がなくとも有休の付与は義務ですので安心してください。

しかし一方で、入社時や、6ヶ月経過前に有給休暇を付与してくれる薬局も僅かながら存在しますので、そこはリサーチしてみてください。

ちなみに私が初めて就職した調剤併設DSでは、「うちは有休ないよ」と言われました。
(一時的な人手不足だからとれないとかそういう意味ではなく、200名を超す社内で誰も取得する人がいないという、今考えると異様な環境でした)

それでも新入社員の頃は、社会なんてそんなものなんだな、としか思っていませんでしたね。

休日をしっかりとれる事は長く勤められるという事

有給休暇を全て消化できるような職場というのは実際はあまりないと思います。(パートは比較的取りやすい傾向が強いです)

ただ、会社選びの際に必要な時には休日がきちんととれる環境かどうか、それは、長く勤めらるかどうかと同じことです。お給料だけではなく、こういったポイントもしっかりチェックしてください。

それが長く安心して働ける職場選びに繋がるのです。

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