薬剤師と就職・転職活動

公務員薬剤師を辞めて薬局やドラッグストアに転職する注意点

公務員薬剤師として働いているけど辞めて転職を考えている・・そんなケースは結構多いもので、実際に転職する人もかなり多い。

公務員薬剤師と言っても、行政、そして公立病院とでは仕事内容が大きく異なるものの、病院などは定年まで勤めあげるのは少数派ですよね。

いずれの職種にしても、転職を考えてしまうのは、

  1. 仕事内容に納得がいかない
  2. 給与面で考えさせられる
  3. 人間関係がつらい

たいていはいずれかのパターンで、もちろん人によっては違うかもしれませんが、それは10人いれば10通り。

新卒で薬局に勤めたのち、そこから公務員薬剤師を目指す人もいる一方で、理想と現実は結構違いますからね。

そこで、公務員薬剤師を辞め、調剤薬局やドラッグストアに薬剤師として転職する、そのメリット・デメリットを少しでも伝えられればなと思います。

公務員薬剤師が薬局・ドラッグストアに転職するデメリット

先にデメリットをしっかり理解しておかないと、「やっぱり公務員の方がよかった」なんて事になりかねないですよね。

薬剤師としての資格をしっかり生かすために、まず注意しておいて欲しい事です。

ちなみに私は「民間」で働いているので、【デメリット=公務員薬剤師が羨ましいなと思う事】ととらえて頂ければなと思います。

デメリット①なんだかんだ公務員薬剤師は退職金が手厚い

これはもう薬局・ドラッグストアで働いていたら、おそらくはまず敵わない事です。小規模薬局に転職してしまったなら、10年働いて退職金50万円とかザラです(笑)

その点だけは、転職先選びには十分注意して欲しい部分。しっかり福利厚生が手厚い、恵まれてる会社選びが大切ですね(後述)

とは言え、この数年で段階的に退職金のカットが決まり(国家公務員法)、定年が延長されたものの、先行きが不透明な部分かもしれません。

それはつまり、将来と今とをしっかり比べる事が大切という事。

今のお給料が大切か、将来のお金が大切か?

働いていれば誰でも定年後の生活が不安なもの。退職金制度が手厚ければ手厚いほど、働きやすいと言えますよね。それは間違いない。

その点、現時点で退職金制度が手厚い公務員薬剤師は、安心して働ける材料の大きな要素の一つ。

でも「今のお給料が低い」のであれば、天秤に掛けないと公正とは言えません。これは生涯年収だけで単純比較できないのが難しいところ。

やっぱり20代であれば交遊・レジャー費も必要だし、30代から40代になればそれ以上にお金が必要になってくる。

日々の生活に必要なお金という面では、定年後よりも若い時の方が必要になってくるのも事実。老後に初めてお金にゆとりが出始めたんでは無意味ですからね・・。

大手チェーン薬局やドラッグストアに勤めて30代前半で年収600万。年収で言えば100万円を超える差も公務員薬剤師であればいつかは埋まります、必ず。

ただ仮に50歳でその差が埋まり、そして追い越したとしても、その時までの差をどう捉えるか?ですね。

ただ仮にあなたの収入で家計を支えていない(結婚していて相手がより稼いでくれる)のであれば、公務員薬剤師として収入が低いという理由だけで転職を考えるのはデメリットの方が大きいのは間違いないと思います。

デメリット②公務員薬剤師の福利厚生は手厚い

薬剤師に限らず、やはり公務員の福利厚生は手厚いものがあります。「当たり前」と思っていることでも、転職した先では「無い」ものかもしれませんよね。

福利厚生がいくら手厚くても収入の差は案外埋められるものではありません。ただ一点、福利厚生で見落とせない部分があります。

時短制度を利用したいなら公務員薬剤師は捨てがたい!

特に女性・・・という言い方をしてしまうと語弊があるご時世ですが、薬局やドラッグストアでは、時短制度が整っていない会社が多いのが現状です。

特に個人経営の薬局などは、3歳まで(法定)しか時短をとれず、やむなく退職せざるを得ないという女性が多いのが現状です。

せっかく正社員で働いていたのにそんな状況になってしまっては悲惨。公務員から転職した事が大きな失敗となってしまう原因となります!

このあたりも「転職先の選び方」さえ認識しておけば問題ないんですが、知らずに転職してしまう人もいる事を考えると怖いですね・・。

少なくとも、子供が小学校3年生くらいまでは時短が導入されている薬局・ドラッグストアを転職先に選ぶのが、公務員薬剤師の転職成功のポイントです。

公務員薬剤師はどんな薬局やドラッグストアを転職先に選べばいい?

デメリットを説明したところで「メリット」を説明したいところですが、公立病院などで働いて転職をほぼ決意してる薬剤師もいるかと思うので、先に説明。

どんな転職先を選べばいいか?についてです。つまり、退職金の心配が少なく、かつ公務員までとは行かなくても福利厚生がしっかりしているところ。

年収は基本的に転職で上がるので、福利厚生をしっかり見よう

図らずしも2020年3月以降、憎きコ口助のせいで、病院にしても行政にしても、公務員薬剤師は非常に負担がある状況になってしまいました。

病院や行政ほどでは無いにしても、これは薬局やドラッグストアも同じで、かなりスタッフの負担が大きい状況です。

ただしかし負担は大きいものの、受診抑制で処方箋が減り、薬局の経営状況は急激に悪化してしまいました。

つまり、薬剤師不足だけど、新規雇用出来ない薬局が増えたのです。

こういった雇用環境はいずれは改善するんですが、ただそんな環境でも引き続き経営盤石で薬剤師募集をしている会社は非常に強いんです。どこか?

それは、大手チェーン薬局&ドラッグストアです。福利厚生は、ドラッグストアの方が恵まれています。こんな環境でも採用控えなどはする事にはなりませんでした。

企業の安定性という部分でも、人口が先細りするなかでも数の勝負が出来る点で、強いと言えますよね。

「求人を紹介してもらう」時点では、きっと中小規模の薬局の方が「年収の初期値」は高いです。

しかし2020年春以降に採用控えていることを鑑みると、この先大手に合併される可能性も高く、目先のお金に惑わされ無いよう気を付けたい所ですね。

大手チェーンだからいいというものではない

ただ注意して欲しいのは、例えば全国に100店経営してるから大手で安心、という訳ではないという事。福利厚生に関しては、結構な差があるからです。

特に注意して欲しいのは、上述した退職金制度と、(使う予定が高いのであれば)時短制度。

大手製薬メーカーを初めてとしてどんな大企業もそうなんですが、今は「退職金」って基本的に無いです。その点、現状では公務員薬剤師は恵まれています、現状は。

働く人自身で自衛しないとダメ、というのが国のスンタンスでもあり、確定拠出年金などの制度も出来ました。

とは言え、将来の事なんて大抵は不透明だし、公務員薬剤師を続けるにしてもしっかり自分で備える必要がありますね。

退職金制度は、確定拠出年金制度(=401k)を導入している会社を!

「薬剤師 求人」とかで検索するとたくさん出てくると思うんですが詳細って分からないですよね。結構「退職金制度あり」って書いてある薬局も多い。

でもこれって多くの場合が「中退共」っていう、微々たる金額しか出ない退職金制度なんです。30年勤めて300万以下とか・・ザラです。

※中退共=中小企業退職金共済制度

中小企業。つまり、この制度を導入している(出来る)のは、従業員が1000人以下の会社のみ。それ以上の規模の会社はそもそも「中退共」を利用出来ないんです。

もちろん従業員が1,000人以下だって、中退共を利用せずに401kを導入している会社もあり。そういった会社を選ぶことが大切ですね。

まとめると・・・

少し冗長に書いてしまいましたが、薬剤師の求人を紹介している会社に伝え、最低限、以下のような制度が整っている会社を選べば大丈夫。

退職金制度として、「確定拠出年金制度」を導入しているチェーン薬局、あるいはチェーンドラッグストア。

もちろん、退職金よりも今の年収重視であれば、そういった求人をしっかり探してくれます。

ちなみに、マイナビ薬剤師(外部リンク)のサイトなどをみてもらうと分かるんですが、年収交渉はある程度勝手にしてくれるので大丈夫です。

もちろん今の年収に加えてどれだけ欲しいかを明確に伝えられれば、転職エージェントも交渉してくれやすいのは確か。

ただ自分自身の年収は幾らくらいが妥当なのか?という部分は、年齢や地域で異なるのではっきりいえません。公務員だって地域差が大きいですよね。

それゆえ「そういった部分を含めて無料相談できる」 のが、マイナビ薬剤師などを利用する大きなメリットになってきます。

公務員薬剤師が民間企業に転職するメリットは?

ここまでで、公務員薬剤師が薬局やドラッグストアなど、薬剤師を生かした仕事に転職するデメリットについて説明しましたが、メリットは今の仕事の悩みを簡単に解決出来る事。

「そんなの当たり前」と思うかもしれませんが、公務員薬剤師と一言では言えない部分もあるので、簡単に整理しますね。

公立病院の公務員薬剤師のケース

公務員薬剤師のうち、公立病院で働く薬剤師が退職する理由の一番は、人間関係。これは、公務員も民間も関係なく、病院で働いているなら多いですね。

こればかりは「転職」という手段を使わないと、解決するのが結構難しい。

なぜならチェーン薬局やドラッグストアであれば、薬剤師の採用の難しさも手伝って、店舗の異動をすることが出来き、人間関係の問題が解決出来るものの、病院だとそうもいきません。

働くという事は、ほぼ人生全体に関わってくる問題。今の環境がこの先何年も続くことが苦痛だと思えるのなら、迷わずまずは、マイナビ薬剤師などで求人探しをしてみるのが吉。

特に病院薬剤師であれば、薬剤師としてのスキルも問題なく、スムーズに転職する事が出来ます。それはまだ調剤経験が浅くても心配は要らないんです。

知識がゼロか、少しあるのとでは大きく採用する側でも違いますからね。

公立病院で働く公務員薬剤師なら、何も問題なく、人間関係の悩みについては転職で解決できると思って間違いありません。

行政で働く公務員薬剤師のケース

行政で働いている薬剤師の場合、転職したいと思う理由で多いのは「業務内容に関する不満・ストレス」という部分。

「公務員薬剤師」といっても、実際の仕事内容は薬剤師の資格を生かしたものとはかけ離れているケースが多いからですね。

私は薬局で働いているんですが、保健所の薬剤師が薬局に来る事がもちろんあります。

それだけ見ると「薬剤師で公務員、薬局を回ってるのかな?いいな!」って思うんですが、現実を知らないと、そう思う人もいるかもしれませんよね。

公衆衛生を管理するとは言え、飲食店を回る事で理不尽な思いをしている公務員薬剤師もいると思うので、つらい思いが溜まる事も多いですよね。

当然、薬局やドラッグストアへの転職となると、「調剤」というこれまでは実務としては経験の無い分野に携わる事になります。

これについて不安に思う人もいるかもしれませんが、40代であっても調剤未経験でも採用してくれる会社は多いです。

あなたがまだ20代、30代なら、基本的にはほぼ問題なく、希望に近い求人を探してもらえることが出来るはずです。

【共通】年収に対する公務員薬剤師の不満

やっぱりなんだかんだ、年収に対する不満というのは少なからず抱えている公務員薬剤師が多いのが現実で、これは年齢が若いほどそう感じるはず。

将来は年収が上がるにしても、30代でもまだ年収としては非常に寂しい状況であるのは間違いはありません。

新卒で大手チェーンドラッグストアに勤めれば、30歳で年収600万は全く珍しく無いですからね。

※チェーン薬局より、ドラッグストアの方が年収が高いものの、休日はドラッグストアの方が少なめです。薬局だと30歳で年収500万という所。

覚えておいて欲しい事としては、公務員薬剤師は都心部ほど年収が高いですが、「薬局・ドラッグストア」で働く場合、全く逆です。

地方ほど年収が高く、都心部ほど抑え気味。

しかし「同じ東京23区内」であっても、場所によって大きな差がでます。

ちなみに私自身は20代で何度も転職し、今は都内の某有名チェーン薬局で働いていますが、30歳で年収600万、40歳で年収800万ほどでした(ただ、これ以上は正直上がりづらく停滞)。

やっぱり人生で一番お金が掛かるのは30代後半から40代。そのあたりで年収として手厚いというのは、子の教育費などメリットが大きいのが事実。

こういった今の生活に関わるお金っていうのは、やはり退職金では意味がないですしね。

上で「確定拠出年金制度」を導入している会社がおすすめと書きましたが、私自身も利用し、60歳時点で2,000万円程になる計算です。

もちろん!「民間」ですから、この先20年、30年後も会社が存続しているかは分かりません。保険調剤の利益も、減っていく可能性があるからです。

ただ「保険調剤」に限って言えば、大手チェーンが占める割合って、20%程度なんです。中小規模がまだまだ多いんですね(OTCは大手ドラッグストアが独占)。

大手ドラッグストアも、これからより保険調剤に進出していく時期です。まだまだ薬剤師の需要が大きいのが現状です。

まとめ

公務員薬剤師を辞め、民間の調剤薬局やドラッグストアに転職する人は多いものの、求人探しには抑えるべきポイントがあります。

公務員としてのメリットを上回るものがあれば、なお良いですよね。

  • 福利厚生(退職金制度)がしっかりしている
  • 年収も今より大きく上がる

正直、上の2つを抑えておけば、公務員としての立場と遜色ない求人探しが出来るはずです。

もちろん、自分で探すのはかなり危険。求人票ってかなり大雑把に書いてありますからね。

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