転職をしたけれど、前に働いていた薬局に戻りたい。薬剤師として改めて採用してくれるだろうか。
これって結構少なくないケースだと思っています。実際私の知り合いも転職したけど「やっぱり前の職場に戻りたい・・」っていう薬剤師は何人か思い当たりますからね。
少しこういった悩みをもつ薬剤師に向けて、それがどういった状況であるのかと、解決策をお伝えできればなと思います。
なぜ以前の職場に薬剤師として戻りたくなったか?
「隣の芝生は青い」そう思って転職したけど、今働いている薬局やドラッグストアが結構しんどい、つらい、もう辞めたい。前の職場に戻りたい。
まずこの大きな前提として、そういった状況に陥っているということは、転職に失敗してしまったということですよね。
目先の年収だけで転職してしまった、しっかり薬局見学などせずに決めてしまった、そういった多少軽々しく職場を決めてしまった部分、それもあるかもしれないけど、運の要素も結構あります。
そもそも、中小チェーン、個人店を中心に当初の話と違う働き方をさせられてるっていうケースも多いんです。
「表面的な求人情報」だけだと、実情までは分かりませんからね。採用担当者も基本は良い事しか言いませんし。
あなたがすでに50代などではなくて、この先何十年もまだ働くのであれば、安定して働けるところで、しっかり薬剤師として落ち着いた社会人人生を送りたいものですよね。
前の職場に戻るのはちょっと厳しめ?
個人的な経験として、前に働いていた薬局などに戻る。結構厳しいパターンが多いです。残念ながら。
もちろん、本当にやむを得ない理由で円満退職をした、例えば家族の転勤や家庭の事情で退職した、そういったケースであれば問題はあまり無いでしょう。
ただ、他に目移りをして辞めてしまった経緯があるのなら、あらためて早めに働きやすい職場探しをするほうが賢明です。
なぜなら、なんだかんだ、あなたが辞めたことで元の職場は薬剤師が1人減り、様々な人事上の調整をする事になっているからです。
あなたの抜けた穴を埋めるため、他の薬剤師を採用しなくてはならず、採用コスト・教育費など掛かっていますからね。他の薬剤師が異動してるパターンもあるでしょう。
気持ちの問題を抜きにしても、対応が必要であったのは事実で、薬局としては痛いのが事実。
とは言え、絶対に前の薬局、ドラッグストアに戻るのが無理かというと、そうでもありません。
上記の前提を踏まえ、「前の薬局に戻りたいけどどうすればいいの?」と言った疑問に対して、将来を見据え、上手な解決策をお伝えします。
ちなみに「うーん・・円満退職したとはちょっと言いづらいな」という場合であれば、以下の記事を参考に、働きやすい職場探しをしてみてください。
前の薬局・ドラッグストアに戻れるかは退職時の状況次第
まず、この記事冒頭でも伝えましたが、前の薬局などを円満退職したとは言えないなという場合、基本的に戻るのは相当難しいです。
私自身薬剤師採用をしていますが、いくら薬剤師が不足しているからと言っても、人材として優秀であっても、「誰でも採用する」っていうわけにはいきません。
それはどの薬局などでもそうですが、採用担当者の一存というより、社内的なことを考慮して、ある程度調整をする必要があるから。
回りくどい言い方になってしまいましたが、小さい薬局でも経営者をはじめ、役員など様々な人がいます。そういった所に配慮という部分。
実際、私が薬剤師として面接し採用する立場でも、まず前提としてそういった事情を把握して採用する必要があるんです。
これはいくら有能で仕事が出来る薬剤師でも変わりなく、やっぱり何ていうんですかね、人って結局「好き嫌い」で判断するんです。誰でもですよね。
そういった理由から、以前働いていた会社を自身を持って円満退職した、そのような経緯でなければ、前の職場へ復帰の道は険しいと言わざるを得ないのです。
ちなみに戻りたい薬局・ドラッグストアが、個人経営など数店舗規模であるか、あるいは大手チェーンかは、あまり関係ありません。
どうやって薬剤師として前の薬局等に戻れるの?
でも、円満退職したよっていう場合であれば、前の職場に戻る事は結構簡単です。
勇気を出して、電話一本掛ければよし!
特にあなたがとても頼りにされていた薬剤師であったなら、大歓迎で前の職場は受け入れてくれます。
私が体験してきたケースでも、割と「戻ってきてくれてありがとう」っていう形で、とんとん拍子で事はすすみます。
薬剤師が足りてると前の職場復帰は難しい
もっとも前の職場に薬剤師が充足しているのであれば、さすがに難しい。というか、無理です。
やっぱり「前の職場がよかったな」っていうケース、もちろん当時は嫌で辞めてしまったっていう事はあると思うんです。
ただ、戻りたいと思えるという事は、それなりに働きやすい環境だったという事も事実。
そういった職場の場合、薬局・ドラッグストア関係なく、「薬剤師の離職率」が低い事も多く、そうすると人員としては充足していますからね。
薬剤師が足りてるか足りてないかは、これはもう電話して聞くしかないです。あたって砕けろ、まずはそういう気持ちで思い切って聞いてみるのが最善策です。
「また働かせて欲しいんですが」そう電話するっていうのは勇気がいる事かもしれません。
電話が難しければ、前の職場の同僚など、そういった人にコンタクトをとって動いてみるのもいい行動ですし、それだと今の前にいた職場の様子が分かるのでいいかもしれませんね。
連絡しようかどうしようか、そう躊躇して時間が過ぎてしまうと大きな機会損失になってしまうかも。早めの行動が吉ですね。
前の職場は諦め、薬剤師求人を探す場合
前の会社を辞めた経緯、現在の薬剤師充足状況にもよりますが、実際に戻ることは諦めないといけないようだ。
そうした場合はしっかりと将来を見据えて行動する事が大切です。
前と同じ失敗を繰り返さないために
どうして転職先で「前の会社の方がよかった、戻りたい」と思ったか。その原因ってありますよね。
- 職場の人間関係が悪い
- 休みが少ない
- ストレスが強い
その人によって、いろんなケースがあります。薬剤師である、それは関係ない事も多い。
それは早く解決する事が大切。
この先何年働くかと思うと、しっかりと自分に合った職場探しをすることが大切だと気付くはず。
もしあなたが40歳だとしても、まだ25年は薬剤師として働かなくちゃいけない。先は長いんです。
いくつもその大きな原因を解決できる職場はたくさんあります。
転職のメリットは職場を選べること
今の働き方がつらい、それ解決するために再転職をする際、一番大切な事は、しっかりと職場見学をする事。
新卒で「チェーン薬局に就職し配属される」と違って、転職の大きな強みは、そのチェーンであれば「○○店」など、勤務先を選んで働けることです。
前の薬局に戻りたい。確かにそれが実現すれば一番です。
ただやっぱり薬剤師が足りてる足りてないっていう「時の運」の要素があるのが事実。
再転職であるからこそなおさら、しっかりエージェントに職場見学を中心に転職活動のサポートしてもらい、働きやすい職場探しをしてくださいね。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
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転職で一番大切なのは、早めの行動。「急いて転職先を探さないと……」と思ってから焦って求人探しをすると、判断が鈍ってしまうからなんです。
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