「薬剤師転職サイトを使わないで自分で転職先を探すぞ」っていう人結構います。自分の足を使って、職場探しをするっていう事ですね。
主には「そもそも転職サイトを知らない」「過去に転職エージェントからよくない求人を紹介されたから使わない」なんていう場合があてはまるかもしれません。
薬剤師ってなんだかんだ恵まれていて、相変わらず求人がたくさん出てきます。自分で転職先を探す人って結構多いのかも。
そこで、薬剤師転職サイトは使わずに自分で薬剤師求人を探すのがいいのか、そうしない方がいいのか、メリット・デメリットを解説していきます。
結論としてはどちらが良いという事は無く、ケースに応じて利用するかしないか使い分けるのがいいですね。
自分で薬剤師求人を探すそもそもの誤解
一般的に、まず自力で薬剤師求人を探す際「薬剤師 求人 ○○駅」などで検索すると思うんです。ある程度住んでる場所から近くを探す人が多い。
私もそうかもしれないけど、これって特にパートの人が多い傾向が強い。17時までとか勤務なのに、通勤で1時間掛かかるの意味ないですしね。
地域名で求人検索をすると、検索結果に薬剤師募集の情報が、ずらっと出てきますよね。
これを見て検討して自分で探した・・っていうのは間違いで、良く見るとどの求人も転職サイトの情報なんです。
例えば、「薬剤師 求人 横浜駅」で検索して、googleは優秀なんで求人がパッと出てきます。以下のスクリーンショット。
ちなみにこれはクリニックの薬剤師求人(珍しい!)だったんですが、青色の部分に「応募:マイナビ薬剤師」ってありますよね。
なんか色々探したつもりでも、結局は自分で探して無いのと同じなんです・・。
自分で薬剤師求人を探してる誤解
これ、誰でも閲覧できるので「公開求人」っていう形の情報です。サイトに会員登録しないと紹介されないのが「非公開求人」。
待遇など、かなり違うんです。
ネットで見つけた良さそうな求人に応募したい場合、「この求人に問い合わせる」のような形で、結局は薬剤師転職サイトを通します。
それは先ほどの例でも示した通りです。
“ある程度”は自分で薬剤師求人を探してる事にはなるんですが、自力で探したとは言えないですよね。
こうした求人を掲載するのにも、薬局側としてもお金が掛かってるんです。
一見自力で探していると思っていても、ネットにいい求人おちてないかなーってスマホなどで探して見つけるのは一番多いケース。
でもこれだと結局は「誰でも応募できる薬剤師求人」から選んでる事になるんで、ちょっとおすすめしない方法なんです。なぜか?
よく薬剤師サイトの広告なんかで、【非公開求人多数】とかって見掛けますよね。あれって「会員登録したらすぐ紹介してくれる」こともあるんですが、別の大きな理由があるんです。
それは、「働く条件のいい人気求人」って、すぐに転職活動中の薬剤師が手を上げて募集を締め切ってしまうんです。
そういう人気の求人ってまずは電話やショートメールなどで情報をくれるんです。
その上で転職活動中の薬剤師の反応がいまいちだった・・・そうなったらネットに情報を載せるんです。
その理由は、情報を文字に起こしてネットに乗せるって「手間でしかない」から。
つまりネットでちょっと探した求人って、「人気求人」とは言えないんです。この事情は知っておかないと損するので注意ですね。
ここまで読んで「やっぱみんなと同じように転職サイト使った方がいいのか」っていう場合はしっかり利用を。
でもそんな薬剤師転職サイトにも大きな落とし穴があるので、以下の記事を参考にしてみてください。
【参考記事】
・薬剤師転職サイトの仕組みと利用前に注意したい事
薬剤師求人を自分で探す方法
いや、それでもまずは自分で探してみたいっていう場合、基本的に以下の方法になります。
- ホームページから応募する
- チラシを見る
- お客・患者として行った事のある所
- 薬剤師会などの紹介
こういった方法で、自分で薬剤師としての転職先を探す事が可能です。
自分で薬剤師求人を探すメリットは何?
大きなメリットは薬局・ドラッグストア側なんですが、転職サイトに会社が紹介料を払わないでいいので、もしかするとボーナスなどに上乗せしてくれるかも。
ただ、その際は「交渉」を自分で行わなくてはならないので、控えめな人だと難しいです。
私みたいに控えめじゃ無くたって「そちらの薬局に入社するから始めのボーナス100万ください」なんて言えません(笑)
ただ、あなた自身がよく通ってる薬局などであれば、雰囲気を熟知している事もあるしいい面があるのも事実。
ただあまり近所過ぎると微妙な事も。知り合いが来局しますから。
正直言ってあまりメリットって少ないんですが、以下の2つですね。
- 薬局・Dgsが薬剤師転職サイトに紹介手数料を払わなくて済むので、ボーナスが増える(可能性が少しある)
- よく知ってる雰囲気の職場で直接働ける
デメリットも理解して欲しいので、もう少しお付き合いください。
自分で薬剤師求人を探すデメリットは何?
自分で薬剤師の転職先を探すデメリットは、基本的に薬剤師転職サイトを使うメリットって言う事になってしまうんです。例えば以下。
- 年収・時給の条件交渉
- 有休取得状況など聞きづらい事のヒアリング
- 薬局見学に同行
- 退職金や福利厚生など細かい事(自分で聞きそびれる)
- ブラック企業を排除している
逆に言うと、こういう事にこだわらない。或いは自分で対応できるっていう人には、自力で転職先を探すのは向いているかもしれません!
ただ、上に5項目挙げたわけですが、デメリットの一番は「ブラック企業を排除」の部分かなと。
大手の薬剤師転職サイトって、当たり前ですけど評判悪くなったら誰も利用してくれなくなるんですよね。まぁ当たり前ですよね。
そのため、転職を支援した薬剤師がひどい職場だった場合など、その薬局やドラッグストアが「ブラックリスト入り」されるんです。
そして、今後はその会社には薬剤師を紹介しない仕組み、そういったものが出来上がっています。
そういった部分の仕組みを利用出来ないのは大きなデメリットだと思うんですが、一方で大手チェーン薬局、Dgsなどであれば自力で転職先探しはありですよね。
ただし、誰もが名を知る大手チェーンであっても、転職で入ると年収が結構高くなります。そうした交渉は任せたい部分。
例えばある大手チェーン薬局に新卒で入社し、30歳の時の年収。それと30歳の時に転職で入社した場合。転職組の方が年収高くなります。
これは薬剤師ならではの「いびつ」な現象であって、転職をする事によって大幅に年収が上がっていきます。
年収ベースで100万円は普通に変わってくるので、結構むちゃくちゃです。
まぁ個人的にはですが、転職サイトを利用するメリットの方が大きいような気がします。
デメリット<メリット っていう感じですね。
【まとめ】自分で薬剤師の転職先を探す注意点
自分で転職先を探す薬剤師に注意して欲しいのは、そのメリット・デメリットを天秤に掛けて、求人探しをしてほしいという事。
両方並行して探す、それでもいいかもしれませんよね。
薬剤師転職サイトは使わない!それもいい選択ですが、広く求人探しをするために、私は利用をお勧めします。
なぜなら私の体験談として、自力で薬剤師求人探しをして失敗した経験があるからです。8か月で辞めてしまった・・・運が悪いだけかもしれませんけどね。
年収はともかく、案外細かい福利厚生とか、お休みとか、残業とか、面接のときには聞けないものなんです(泣)