私自身、薬剤師としてこれまで何度も転職してきて、「働きながら」あるいは「退職後に」いずれの場合でも転職活動をしました。
そもそも薬剤師は働きながら転職活動した方がいいのか、逆に辞めてからの方がいいのか、どちらがいいのか難しい所ですよね。
それぞれメリット・デメリットがあるんですが、これまでの経験をもとに、薬剤師が働きながら、あるいは退職後に転職活動をする注意点をお伝えしたいと思います。
まだ転職は少し考えてるかな程度であれば、この記事がどちらがいいのか参考になるはずです。
「退職後」では無いんですが、有給休暇消化中に転職活動する薬剤師は、退職後の部分を参考にしてください。
もし今転職を考えようとしてるけど「これは注意してなかったな」っていう事があれば、少し参考にしてもらえればなと思います。
まずこの記事、初めは「働きながら転職活動する注意点」。そして後半では「退職後に転職活動する注意点」という形で紹介していてきます。
薬剤師として働きながら転職活動する注意点
まず、もしあなたが転職活動をすでに退職後にしている、それならばあまり大きな支障はありません。しっかりと時間を割いて、求人比較も出来ますよね。
ただ働きながら転職活動をする・・・それって結構大変なんです。すでに求人探しをしてるならば実感してる事かもしれませんよね。
まず大変なのが、転職支援会社との連絡のやりとり。
働きながらの転職活動は時間を有効活用する事が大切
19時過ぎに仕事が終わってスマホを見たら着信があった、ショートメールが来ている・・疲れてるし折り返すのも面倒だし、折り返してももう電話に出ない時間かもしれません。
「実はとっても恵まれた求人だった」可能性であっても、連絡がとれないと他の薬剤師に連絡している可能性もあります。いい求人こそ、早い者勝ちになってしまうからです。
特に、薬剤師の転職支援をしてくれる会社は2パターンに分ける事ができます。
それは電話・メールや面談などでしっかり個別サポートしてくれる会社。あるいは、比較的自分で求人を容易に探しやすい転職サイト。
この使い分けが出来ていないと、スムーズな転職活動をすることが出来ないんです。
自分でも薬剤師求人を探す事が大切
サポートが手厚い会社を数社利用する、これは確かに退職後に転職活動をする時には欠かせないんですが、働いてると自分のペースで探せないというデメリットがあり。
【参考】
サポートが手厚い会社としてすでに利用しているだろう会社として、薬キャリエージェントやファルマスタッフが中心の薬剤師がほとんどだと思います。
ただ自分の空いた時間(通勤時間や夜、平日休みなど)に求人を探したい場合には、リクナビ薬剤師のサイトが非常に使いやすく、ベストです。
求人会社の選びに間違い、電話がしつこい!着信ばかり!なんていうイライラもかなり軽減されるはずです。
という訳でまず簡単ですが、働きながら転職活動をする場合、転職サポート会社と、転職サイト、両方をうまく使い分ける事が少しポイントとなってきますね。
退職後に転職活動する薬剤師の注意点
会社(薬局やドラッグストア、病院など)をすでに辞めた後だ、あるいはもう退職が決まっていて有給休暇消化中。そんな薬剤師の転職活動の注意点です。
これは私自身経験があるんですが、辞めた後って「すこしゆっくり(・・ダラダラ)したいな」って思うんですよね。
社会人になると、長期の休みっていってもせいぜい1週間程度ですし、思う存分休んだ方がいいと思っています。次の仕事までの夏休み、、!!
これって転職を経験しない薬剤師、というか社会人だったらほぼ経験出来ない貴重な時間。薬剤師は転職しやすいですが、一般企業の転職だとまず無理ですからね。
充分満喫して欲しいものの、ただ経験談として、あまり休み過ぎると飽きます。
私が以前転職した時、会社を辞めて「3ヶ月くらいは休もうかな」と思っていたんですが、1ヶ月もしないうちに飽きてくるんです。誰かと会おうにも、周りの友達もみんな働いてますしね。
そして悲しい事に金欠になります。というか、独身でないと貯金が目減りしてくだけなので、結構きついかもしれませんね。
ただ!有給休暇はしっかり消化し、退職しましょう。これは、働く人の権利。前の会社に気を遣う事はなく、そもそも「消化できない状況で有休が貯まってた」というだけですよね。
有給休暇を買い取ってくれる(本当はダメですが)会社もあると思うので、しっかり消化しましょうね。
さて話が少しずれたんですが、休み過ぎると飽きます。飽きない人がいたら、羨ましい。
でも「そろそろ働きたいな」と思った時から転職活動を始める。これだと遅すぎです!遅いと言うのは、次の就職先を選ぶ際に、とっても不利になるんです。
これは結構大事なポイントなので、少し簡単にですが解説します。
退職に求人探す際に気を付けたいポイント
まずなんですが、特に長めに休みを取る人ほど、休み始める当初って「まぁ次はいい職場だといいな」くらいの温度感しかないんです、転職に対して。
それはそう。そもそも仕事の事なんか考えたくないですからね。薬剤師なんて正社員ならいくらでも求人あるだろう、とも思っちゃいますし、実際求人はいつも多いですからね。
ただ「働く気になったから転職活動を開始する」=「短期間」で、多くの求人の中から自分の希望通りの職場を見つけるって、相当に難しいんです。
つい、薬局かドラッグストアか、年収・時給はいくらか、そこに目が向きがち。でも本当に大事なポイントはいくつもあります。
例えば、私は薬剤師採用をしてるんですが、まぁ薬局なのでドラッグストア希望じゃないのは前提なものの、面接すると年収以外の面で「希望と違うかも」っていう薬剤師がとても多いんです。
これはしっかりと面接して、色々話していく中で分かる事。転職したい薬剤師自身の気づきという部分なのかもしれませんね。
すこし厳しめに言うと、転職に対する温度感がぬるいまま転職活動を始めたため、なかなか希望通りの職場に巡り合えないんです。
すると「ここも違う」「あそこも違う」となるために、妥協する点が見い出せなくなり、迷い続けてしまう事になります。
これまでの経験上、年収以外で気を付けて欲しいポイントは以下。こういう点を踏まえ、求人探しを転職会社に相談しないとダメ。
- 通勤時間(長すぎるor 短すぎる)
- 薬局であれば診療科は何が希望か
- 大型店か、小さな店舗か(スタッフの多い少ない)
- やたらと事務スタッフばかり
- 日曜出勤があるか無いか
こういった点って、例えば大手チェーンのA社に入社しようかなーと思っていても、勤務する薬局、つまり配属先で変わってきてしまう部分なんです。
例えば、A社に新卒で入社したのであれば、会社が配属を割り振りますよね。でも転職だと基本的に「A社のB店」に勤務する事になるんです。
だからこそ、新卒で入社した大手チェーンって離職率が大きいんですが、逆に大手チェーンでも「勤務先を選べる」というのは大きなメリット。
退職者が多いとよくない評判ばかりが先行するものですが、こと転職という事に限っては、安心して勤務出来る可能性が高いと言えますね。
つまりまとめると、休んでいる間にも、しっかり求人情報はチェックする必要があるという事です。
そして、さらに重要な事なポイントがあります。
退職後少しは転職を意識する事が大切
もし仕事を辞めて次に働き始めるまでに「3ヶ月休もう」これは別に問題ないです。繰り返しますが、休みは満喫してリフレッシュした方がいいです。
ただ、少しは転職活動をしておく事、これは結構大切な事になってきます。
「3ヶ月休みたいから転職活動開始しない」これは大きな間違いで、就職可能時期を少し先にすればいいだけなんです。
ちょっと具体的に説明すると、今働いている会社を12月末で退職したとします。そして4月から働きたいと思っている。
この場合、3月から転職活動をするのは結構危険。いざ求人探しをしても、いい求人が見つからない可能性が高くなってしまうんです。探す期間が必然的に短くなるからですね。
しばらく働かなくても、できれば1月、2月中には転職先を決めて、「4月から働けます」ってすれば大丈夫。
働きながら転職活動してる人に負けないため必要な事
私が薬剤師の面接をしていて、まだ働いている、つまり働きながら転職活動をしてるっていう人は結構います、というかほとんど。
そういう薬剤師は、働けるのは数か月後っていう人は結構多いんです。そもそも今働いている職場に、退職を切り出してない薬剤師もいますしね。
さすがに「1年後から働けます!」と言われても採用は難しいんですが、ある程度先、3,4ヶ月くらい先を見越して採用をしているのでその程度なら問題ありません。
まとめとしては、退職後に転職活動をする場合、早めの段階からゆっくりでも良いので、ある程度転職活動はしておく事が大切という事。
逆に言うと、ある程度休むにしろ、次の職場を決めておく方が精神的にも非常に楽です!少し面倒と思う気持ちはとっても良く分かります。
ただ、出来ればお休みに入って早めに転職活動を済ませておく方が、休みも満喫出来るのでおすすめです。
まとめ
働きながら転職活動をする薬剤師は、連絡などうまく情報を得るために、サポートの手厚い薬剤師転職支援会社、そしてスマホでも求人検索出来るサイトの両方を活用していく事がポイント。
また退職後に転職する薬剤師の場合は、いざという時に焦って求人探しをすると失敗します。面倒と思っても、できれば早めに次の求人探しを済ませる事が大切。
サポートの手厚い、薬キャリエージェントやファルマスタッフを利用して求人探しはある程度済ませて置き、十分お休みを満喫するようにしたいですね。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
今のまま5年、10年働けますか?漠然と不安を抱えたままの人生なんて嫌ですよね。
「やっぱり最大手の転職サイトが安心」なら、薬キャリエージェントがおすすめ。みんなが使ってるからこそ、新しい情報に基づいた求人紹介が可能です。
あなたの希望条件に合った求人をコンサルタントが探してくれるので、転職活動で多くの求人から”少しでもいい条件”で探したい薬剤師に向いていますね。
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転職で一番大切なのは、早めの行動。「急いて転職先を探さないと……」と思ってから焦って求人探しをすると、判断が鈍ってしまうからなんです。
「転職で失敗する事」が無いよう、早めの登録&いい求人があったら転職するくらいのゆとりが大切ですね。
・薬キャリエージェント
(薬剤師登録者数が多い安心感)
・ファルマスタッフ
(保険薬局の求人取り扱いが多い)