薬局で働く薬剤師が転職を考えるという事は、今働いている職場に何らかの不満や不都合があるという事ですよね。
例えば人間関係であったり、業務量の多さ、年収・時給に対する不満、休日の少なさ、引っ越し等で通勤が厳しい、など。
みんなそれぞれに理由があるはずで、そしてそれを転職によって解決しようとするわけです。
ただ他の薬局で働くという事を“直接働いて比較”した上で転職できるわけではありませんから、そこに難しさや、失敗、あるいは逆転ホームラン!も潜んでいます。
ブラック薬局を辞めて転職し解決できる事
もっとも解決しやすいのが、勤務地の問題。
1つ目、これは言うまでもありません。1時間かけて通勤しなくても、都市部であれば自転車で10分以内に薬局がある場所がほとんどです。
地方であれどそもそも車通勤ありきですから、よほど医療資源に乏しい場所で無い限り、転職先が無いという問題は起こらないでしょうね。
私も自宅から最寄り駅に15分歩く間に薬局が3軒ありますから、近いところで働きたいなぁとは常々思っていますが、年収がよいので働いています。
年収に対する不満も解決しやすい
2つ目に解決しやすいのが、年収・時給など、賃金に対する不満です。
現在の年収が450万円で不満だから、転職して500万円になる、単純明快です。
そして悲しいかな、特に薬局ではチェーン薬局に入社してそのまま経験を積んで年収アップしていくというよりも、転職で一気に年収は上がります。
特に30歳前半までの若手薬剤師であれば、転職というステップを踏むという事はある程度、積極的に検討すべきなのです。
実際私がもし新卒で働いていた薬局に今も勤めていたとしたら、今もそこで働いている同期に聞くと、年収で250万円程度違っています。
さすがにこれ以上は望めないと思いますから、もう転職での年収アップは考えていませんが。
休日の不満も解決しやすい
そして3つ目に解決しやすいのが、休日の不満です。
大手チェーン薬局に勤めている方には想像できないかもしれませんが、小規模では週休1日としている薬局も多いのです。(※ちなみに病院でも週休1日は割とあります)
厳密に言うと、例えば土曜は半日などもあるかと思いますが、58,000軒薬局があるうち、いわゆる大手チェーン薬局は20%ほどです。
ですから週休1日で働いている薬剤師は多い(過去の薬局に関する調査記事によると2割は週休1日)のです。
ただこの場合、それに見合った年収を得ている場合が多いですから、<週休2日・祝日・夏季年末休暇あり年間125日休み>の薬局に勤めると年収が大きく下がる可能性がある事は注意が必要です。
また、薬剤師募集が急募レベルなのか、少し人手が足りないレベルかでも忙しさ、つまり休みの取りやすさは大きく変わってきます。
転職に関しての詳細はこちらの記事を参考にしてください。
»薬剤師の転職サイトおすすめランキングの【多過ぎ問題の傾向と対策】
ブラック薬局を辞めて転職し解決できないかもしれない事
人間関係の問題
1つ目に人間関係ですが、これは転職先でも人間関係が悪いという事は、単に確率の問題として考えられる事です。
ある薬局において、人間関係が悪くて退職が続いたうえ薬剤師不足に陥り、求人をしているかもしれません。
もし女性特有の人間関係のもつれから退職を考えているのであれば、男性薬剤師のいる薬局に勤めるというのは有効な手段かもしれません。
また、「〇〇薬局▲▲店」として1薬局だけ募集しているのではなく、チェーン薬局として複数店舗で求人しているのであれば、希望を伝えやすい状況も生まれてきます。
大手チェーン薬局であれば異動もしやすいですから、少々年収面では劣るものの、検討してみても良いかもしれませんね。
ただ、薬局薬剤師というのは「会社に勤める」という意識ではなく「薬局に勤める」という意識がきわめて高いところがありますよね。
やっぱり転職先が当たりであるという希望は、もう祈るしかないという感じでしょうか。ただそこは転職サイトを積極的に利用すればかなり解決できますね。
唯一確実にできる事は下見です。
目星を付けた薬局がもしあるのであれば、処方箋など無くても飛び込んでOTC相談などしてみましょう。そこでの対応は必ずや、いい判断材料になるに違いありませんね。
業務量の多さの問題
2つ目、業務量の多さに対する不満です。
これを図る目安としては、夜にどれだけ営業しているか、薬局は18時に閉まっていても明かりはいつも21時過ぎまで点いているような薬局では危険なシグナルも点灯しています。チェーン薬局などでは、社内業務など本当に多い場合があるのです。
日中にどれだけ患者さんが多く忙しそうであっても、19時までにはきっちり終わる薬局であれば問題ありませんよね。
しかし、ただひとつ問題なのが「業務量の多さの不満」というものが、あなたが優秀な人材であり、仕事が集まって業務量過多となっていたタイプの薬剤師であれば、そううまくはいかないかもしれません!
転職先でも遅かれ早かれその秀でた才能を見いだされ、どんどん仕事を任され、いつの間にやら忙しい状況に戻ってしまう事でしょう。
それはもう、仕事の出来る人間の宿命です、残念ながら。それならいっそ、年収の高いところにでも転職しましょう。
薬剤師の求人をしているという事
そもそも薬剤師の求人をしているという事は、薬剤師が足りていないという事です。
ですから転職先が暇でのんびりしているという事は、無くも無いですが、あまりありません。
ただ、大手チェーンが新規出店や、M&Aをする事により薬剤師不足に陥ったり、或いは個人経営の薬局は求人に大きなお金を掛ける事が出来ませんから慢性的な薬剤師不足に悩まされているだけであったり、つまり「薬剤師募集」と言えども状況はどこも違い、一概にどうこうとまとめる事は難しいところです。
物差しとしては「未経験者可」の募集であれば、育成する人的・時間的余裕があると考えてOKですね。
たくさん出ている求人広告、その1つ1つ全てを検討する事は難しいかもしれません。
しかし、1~2ヶ月くらいの時間的猶予を持ちながら、しっかりと面接も多く行う事が、働きやすい薬局選びに繋がる事は間違いのない事実です。
すぐに次の就職先を決めてしまう薬剤師、とっても多いのです。
ただ、条件のいい就職先はすぐになくなってしまう事も忘れずに転職活動してみてください。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
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