新人薬剤師や2年目だけどミス・過誤が多くてつらい。ブランクから復帰して調剤薬局に勤務したけどミスが多い。
いやいや、もう何年も経験があるのにミスばかり。
私も経験があるんですが、自己嫌悪してしまいますよね、とても良くわかります。落ち込む、なんてレベルじゃなく自分が嫌になる。
「自分の薬剤師としての能力に不安」とか「上司に怒られる」っていうのも確かにあるんですが、何より患者さんに迷惑を掛けてしまいますしね。
こうした「ミスを多く起こしてしまう事」が、何をあなたの心に引き起こしてしまうかと言うと、ミスばかりしてしまう自分はそもそも薬剤師に向いていないんじゃないか、という思い。
迷惑を掛けてしまう事で、辞めたいとすら思ってしまいます。
繰り返しますが、その気持ちよく分かります。私自身、何度も通ってきた道だし、何度も辞めたいと思いました。
でもこれって、いくつかの原因があるんです。まだ私が調剤経験が少なかった時には気づかなかったこと。
もしあなたに以下、思い当たる節があるのなら、この解決法が少しお役に立てればなと思います。
ミスが多い薬剤師は能力の問題?いや違うかも
調剤でミスってね、続くんですよ。もうこれは薬剤師あるあるレベル。自分で言うのもなんですが、私は調剤のミスが極めて少ないと思ってます。
でも数年ミスしてないのに、やらかす時は週に2回とかやらかすんです。これって、疲れてたり、仕事以外の要因でストレスを抱えてたり、何か原因があるのかもしれませんよね。
これはもう、「人」が仕事をしてるので、ヒューマンエラーという部分では、仕方ない部分だと思っています。ミスした時はなかなか割り切れないですけどね。
でもこの記事を読んでもらってる人は「いやいやそうじゃないんだ・・・とにかくミスが多くて悩んでる」っていう人もいるかもしれない。
薬剤師として働いているのに、ミスが多く、そのたびに過誤の報告書を書く。もうね、情けなくなってくるわけですよ、自分が、分かります(ほんとに、、!!)。
報告書だって、「薬局」「会社」としてきちんとミスに対応しましたよ、っていういわば外部に対する証明書みたいなもんで、結構あれは意味が無い。
だって、ミスの再発防止策って結局「しっかり確認し、注意を払い気を付ける」っていう結論になりませんか?
私も薬局でエリマネしてるんで、ミスをした薬剤師がいたら報告書を書いてもらって確認する立場です。
だいたい報告書の最終結論は、「しっかり確認する。気を付ける。」こればっか。こればっかだけど仕方ない。
もっと建設的な意見を書いて欲しいなと思いつつ、同時に仕方ないよなとも思ってしまうんです。だってヒューマンエラーなんて、ある程度仕方ないもの。
でも!
仕方ないよな、って思えない薬剤師がいるのも事実。もうほんと、ミスばかり。でもそれって原因がある、そう思って欲しいんです。
しっかり薬剤師としてミスをしない教育されましたか?
ミスが多い薬剤師には傾向があって、それはだいたい以下のパターンに分類されます。
- しっかり教育を受けて来なかった
- 異常なほど人員不足で忙しい
- マニュアル類が著しく不整備
- ミスした際の上司のフォローが適当すぎる
- (本人の資質の問題)
もし仮に「本人の資質の問題」だったら、結構仕事の性質上、改善するのは難しいです。勉強すれば大丈夫!なんて、そんな甘いものではないです。
上司が丁寧に指導しようが、本人が気をつけようが、あまり関係ない。
でも、自分がミスが多い薬剤師だなと思っていて
「そういえばしっかり教育受けたかな」って思い当たる節があったり、「あまりに薬剤師不足で忙しい」店舗で働いたりしてるのであれば、心配はいらないんです。
そんな環境だったら、誰だってミスします。しっかりと教育を受けてないなら当然。
あまり回りくどくいうのは好きじゃないのではっきり言いますが、働いている環境が悪いと、ミスは頻発します。あなたのせいではない。
教育体制、人間関係、ミス後のフォロー、ミスを起こしづらいシステム。
「いまの職場はとても働きやすい」そう正直あまり思っていないのなら、早めに職場を変え、ゆとりを持って仕事が出来る環境が大切。
この先何年働くか考えたことがありますか?まだまだ、長いんです。
薬剤師にとって、ミスは時に致命的な事態を引き起こしますよね。多くミスしてしまう環境は結構危険。
「ミスをして学ぶ」一般的な会社ならいいかもしれませんが、それは許されないのが医療の仕事なんです。
薬剤師として長く安定的に働きたい。そうであるなら、「薬剤師として着実に学んでいける」そうした環境に身を置くことで、安定的な職業人生を歩むことができます。
教育体制が充実した職場、そうした職場選びをすることで、劇的に人生が改善します。落ち込むことはないんです。
しっかりと求人情報をもっている会社を通し、そうした会社選び、安心して働ける職場探しをすることが大切です。
参考:薬キャリエージェント(外部サイト)
まずはそういった求人がないか、相談してみる事が大切です。あなたにあった求人があれば、職場を変えることも積極的に視野にいれてみましょう。
それにしても、入社半年とかでも結構激務の店舗で働かせるチェーンもありますからね。
まぁたぶん大多数の「ミスが多い薬剤師」があてはまるであろう理由、ざっくり上記が「まとめ」のような感じです。
意外と単純で、深く悩むことではないんです。
ただ「いやいや、今の会社は絶対にやめたくない!」という薬剤師に向け、以下記事を続けていきますね。
関連記事:薬剤師新卒1,2年目で辞めた体験談|転職していいのか悩む必要はない
でも大抵はね、教育しっかり受けてないっていう薬剤師が多いと思うんですけどね。
薬剤師がミス(過誤)を減らすにはどうすればいい?
少し上記でも触れたんですが、「自分のミスを反省し、そこから学ぶ」っていう姿勢は結構危険です。
失敗を繰り返して人は成長する。確かにそうかもしれない。だけど、そうも行かないのが薬剤師の仕事。
どうしても人間がする仕事なのでミスは仕方ない部分もあるものの、取り返しがつかない事もあるのは事実です。
これは、新人でもベテランでも同じ。もちろんミスの責任を全部あなた自身が負う必要はないけど、なかなかシビアですよね。
やっぱり最終投薬者が責任者という形になるし、ピッキングのミスだってそう。「薬剤師」である自分がミスを誘発したことになりますから。
私自身、「ミスから学ぶのではなく、人のミスから学んで自分はミスをしないぞ」っていう姿勢で常にいました。それでもミスはします。
よく言いますよね。3流は人から学び、2流は自分で学び、1流はミスしないシステムを作るって(違いましたっけ?まーそんなイメージです)
なかなかミスを多く起こしてしまう状況で「システム作り」なんか出来るわけはないんですが、他人から学ぶことはできます。
全国には数万件の薬局があって、そこで起こったヒヤリ・ハット、つまり「薬剤師がミスを起こしてしまう」っていう事例が数多くあります。
そうした事例を多く報告しているのが、公益財団法人日本医療機能評価機構の、「薬局ヒヤリ・ハット事例収集分析事業」。
・http://www.yakkyoku-hiyari.jcqhc.or.jp/(外部サイト)
基本的には事業の性質上、薬局に絞っているものの、病院やドラッグストアで働く薬剤師にもとても役に立つサイトです。
こうした薬局薬剤師が起こしてしまうような、起こりやすいミスを共有し、自分で把握して置くことが大切。
ただ注意点、というわけではないんですが、ピッキングミスなどのケアレスミス的な事例はありません。
ヒューマンエラーというよりは、薬剤師としての深めの知識を問うようなケースの報告集です。
そもそも、ピッキングミスが多い、投薬時の渡し忘れ、分包ミスなど、そういったたぐいの事例はありません。
そうしたミスが多くて悩んでいる薬剤師ならば、このサイトを参考にするよりも、「教育」をしっかり受けるほうが将来的には安心です。
ミスってね、2種類あるんですよ。
- ケアレスミス
- 知識不足によるミス
もっとも「知識」もしっかりと教育を受けていないと伸びようが無いので、普段からそうした研鑽が出来るような職場で働く事も大切になってくるかもしれませんね。
ミスをして注意されて終わり。
そんな職場で働いていても、2年後、3年後、成長しているとは・・・ちょっと考えづらいですよね。
もちろん自分自身で改善するべきことがあるんですが、それに親身になって指導してくれる上司がいないと話にならないのも事実です。
ミスの多さは薬剤師を追い込む
まーほんと、過去の自分を振りかえってみても、ミスしたときって辛いです、本当に。
薬剤師、それほど年収が高いとは言えないのに、ミスした時の責任は結構重いものがあります。精神的にこたえますよね。
私は幸い、フォローしてくれる上司に巡り会えたし、それで自分自身、改善出来るようになっていきました。
薬剤師としてしっかり働きたいのにミスが多い。
もちろん自分自身に原因があるけど、それ以前にしっかりとそうした場面に向き合って対応出来たか、してくれたか。
薬剤師は一生勉強する必要がある。もちろんそうかもしれないけど、そもそも肝心の調剤で間違いが多かったらそれ以前の問題なんです。
「ミスが多くてつらいな・・・」そう感じていたら、これまで薬剤師としてしっかり教育を受けてこられたか見直すいいきっかけと捉えてください。
ミスが多いからって落ち込んでばかりじゃ、人生損です。そりゃそのときは落ち込むのは仕方ない。
でもそれを少しでも前向きに捉え、長い社会人人生、歩んでいけたらいいかなと感じています。
これを読んでもらってる薬剤師がこれまでどんな薬剤師人生を歩んできたかは、あなたしか分からない部分です。
少し振り返って、安心して働けるようになる日がきっときます。みんなが通ってきた道です。安心して大丈夫なんです。
でもやっぱりミスは・・・減らせるような環境、そうした場所に身をおいたほうが賢明だと思いますよ。この先長いんですから。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
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