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管理薬剤師の仕事

処方箋ポストっていいの?ダメでしょ!

処方箋ポストが設置されている薬局をしばしば見かけることがあります。それこそ、本物の?ポストのように、「処方箋ポスト」と銘打ってある。
あれはさすがにダメでしょ?

「お待たせしません!」
なんて堂々と書いてあります・・。

FAXもスマホ応需も問題点がありますが、 それにしてもあんな薬局の表に堂々とポストを設置するなんて、ちょっと経営者はどんな神経してるんだろうか?ってね。

処方箋ポストの問題点

処方箋有効期間の問題

処方箋ポストの前を通るにあたって、いつも何か不思議な気がしてしまう。
処方箋が例えば土曜日の夜に入れられ、そして日曜日、また月曜日が祝日である場合、確認は有効期間の最終日、4日後になってしまいます。

またそれ以外の連休ということを考えると、そういった連休前にポストに投函された処方箋の有効期間というところは大きな問題になってくるということは想像に難くありません。

処方箋の有効期間については以前の記事でも書きましたが、処方箋有効期間は4日を過ぎてしまえば、たとえ疑義照会したとしても延長をすることが明確にダメと――地域による部分もあるのかもしれませんが――されています。

薬局のふつうのポストに入られる事ありませんか?

数年前ですがこんなことがありました。
月曜日の朝、薬局のポスト・・これはいわゆる普通の郵便ポストなんですが、そこを開けると一枚の処方箋。

その処方箋の有効期間はその前の週の土曜日で切れているのです。おそらくは、土曜日の夜に投函されたんでしょうね。

もちろん、患者さんにとっては土曜日にギリギリ薬局に持ち込んだ~、ギリギリセーフ!というような気持ちがあるのかもしれません。それはよく分かります。

とは言え、さすがに土曜日にポストに入れられた処方箋を、期限が切れた状態で月曜日に受け取り、そして調剤を行う、つまりレセコンへの入力であったり薬を取り揃える。ありえない。

2,3回続いたので、この時はさすがに患者さんに事情をお話しして、ポストへの処方箋の投函はやめて頂くようにお伝えしたのでそれっきりでしたが、処方箋ポストも同じことだと思うのです。

調剤前の確認ができない問題

処方箋を受け付け、まず調剤を行う前に、その処方内容を確認し、そして患者さんへの聞き取りを行った上で薬を取り揃えなくてはいけません。

これは平成26年の調剤報酬改定の際に、厚生労働省から服薬状況等の確認のタイミングの明確化について、下のように示されています。
ちなみにこれは義務です。

引用:厚生労働省資料(平成26年度調剤報酬改定)

もっとも、これは処方箋ポストだけに限った話ではありません。
例えば FAX であったり、今ではスマホを使って処方箋を薬局に送付するというような形も存在しています。

FAXであろうが、スマホ送信だろうが、実際に来局してからじゃなければ、薬の取り揃えをしてはホントはいけないのです。

まぁ、実際FAXが送られてきて、「いやいや聞き取りが先だから」なんて来局後に調剤(たいていは一包化の重い処方箋)を調剤しはじめたんじゃぁ、怒鳴られるのは目に見えてますが、ルール上、ダメなのです。

しかしながら、ふつうに処方箋持って来てどれほどの薬局が事前聞き取りしているかどうかも、はなはだ怪しいところではありますが、ルール上、ダメなのです。

FAXやスマホみたいに、こそっとやればいいっちゅう問題じゃないんですが、処方箋ポストなんていう外に向かって「うちは事前に聞き取り前にお薬を作ってますよ!」なんて明らかに「うちはやる事やってません」アピールしている薬局がある事が、ちょっとアンビリーバボーなわけです。

整理すると、2つの問題点

つまり処方箋受付期間の問題、そして調剤前に患者さんに確認しなくてはいけない事、その二つの大きな問題が存在しています。
それにしても、処方箋ポストが相変わらず割と堂々と設置されているところを見るにつけ、このあたりというものはかなり曖昧になっているんでしょうね。

事前の確認すらしなくていいのかな?という感じすらします。これが大きな問題になってくれば、色々とまた細かい指導が入って来ると感じています。

ただやっぱり、先ほどの厚生労働省からの資料が示されているというところ、非常に気をつけなくてはならない問題です。先確認は義務、として扱われているわけですから。

事前聞き取りなんて、そんな事知らなかったって薬剤師が多いと、先日業界紙で目にしましたらから、まず理解はしっかりしておきたい所です。こんな事言うのもむなしいもんですね。

処方箋の受付期間については、スマホ処方箋であれば、おそらく受付処理を薬局で行う事ができますから、その点については一応(一応です、ホントはダメです)クリアしているものの、やはり先確認については、なんとなく、この問題を、みんながみんな、見て見ぬふりをしている状況なのではないでしょうか。

患者さんにとっては便利なサービスである事は間違いない

もちろん患者さんにとって、FAXやスマホでの処方箋送信は、大変利便性の高いものです。
待ち時間の軽減が測れますし、薬局が閉まっている時間帯に処方箋を預けることができるということは非常に便利なものです。

しかし、幸か不幸か、薬局で行わなくてはいけない、いけなくなってしまった事は、非常にたくさんあります。
私自身は患者さんの利便性を優先すべきだとは思います。しかしながら、そうはお上が見てくれないというところが、非常に難しい課題です。その理想と現実というところで一体どれほどの薬局が対応できているのか。

患者さんへの対応が便利になる、患者さんへの対応がスマートになればなるほど、そこに理想と現実との矛盾が生じてしまうという問題、これは薬局で働く皆を悩ませる大きな不安のタネです。

さらに付け加えると、この3つの応需手段、処方箋ポスト、 FAX、 そしてスマホの処方箋受付、大きな違いがひとつあります。それは上でずらずらと、悪く記載しましたが、唯一、処方箋ポストだけは、処方箋原本が投入されているというところです。

もちろんポストへの投函をもって受付けたことにはなりませんが、ただ一方で FAXやスマホ送信であったら処方箋原本ではありません。4日以内に原本を持って、患者さんに来局してもらう必要があるのです。
そこまできちんと守られているかどうかは、想像に難くありませんよね。
施設から処方箋がFAXでくるなんて日常茶飯事ですものねぇ。

薬局って、なんか大変だ

処方箋ポストを設置するような薬局であれば、もし何か保健所や厚生局から突っ込まれた際に、上手い返事ができるんでしょうから、ぜひそのコツを教えて頂きたいぞ、というのが個人的な想いです。

しかしなんかですね、厚労省の資料まで引っ張ってきて、自分がこうまじめな、・・そうでもないかもしれませんが、こういう記事を書こうとすると、自分自身ができていない事を書いている感じになってきて、とても胃が痛くなってくるのです。
いま、かなり胃が痛いです。タスケテ

ところで・・24時間開局している薬局(ちなみにウエルシア薬局さんでは24時間開局している薬局は関東に6薬局あります。前回記事につながりますが、こういう薬局であれば、年収下げないで上げなさいよ(前回記事)と言いたい。)

ギリギリ日付をまたいでしまうか、そうでないかというような場合、一体どういうような対応しているんでしょう。
気持ち的に温情でセーフ、などという問題ではなくレセコンにはバッチリ時間が記録されますからね。1秒でもアウトなんでしょうかね。まぁうまくやってるかぁ。

薬局の利用ツールが便利になればなるほど、頭の痛い問題が発生してくるもんです。いや、、、胃も痛い。

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