もしあなたが、小さな子供から「なんで働かなくちゃいけないの?」と言われたら、何と答えますか?
「働く事は義務」
そう答えるのは簡単だけど、納得できる理由にはならない。
日本国憲法における国民の三大義務。
- 「教育の義務」
- 「勤労の義務」
- 「納税の義務」
その意味では、答えとして間違って無い気もする。でもオトナとして子供にそういった伝え方をするのは、少しさびしい。
働く事が楽しいと思えるなら、みんなそれぞれ色んな答えを伝えられると思う。でもみんながみんな、そうでは無い事も事実。
私自身、生まれてこの方、働きたいなんて思った事は無く、できれば働きたくないのです。今の仕事にやりがいはありますが、たぶん3億円当たったら働きません。
勤労の義務
教育の義務、納税の義務、この2つは分かるけど、ここに「勤労の義務」が入る事には昔から違和感があった。
だって私の母はずっと専業主婦だし、妻も専業主婦。そもそも世の中には働きたくても働けない人はたくさんいる。
専業主婦だって大変で、今の時代は共働きが当たり前。中には「旦那に楽させてもらってる」なんて言う人がいるけど、そういった世間の声を受けつつ子育てするのは大変です。
勤労の定義
勤労の義務の「勤労」の定義はやや曖昧で、そもそも何故これが国民の義務とされたのかは、諸説ある。そして今もって、その意味には色々な角度からの解釈があるようだ。
憲法自体、昭和22年に施行されており、その当時の時代背景を考えるとあまり女性が働くという時代では無かった(男女雇用機会均等法は昭和47年施行)。
時代背景によってその解釈を良い方向に変えていくためには、曖昧さがあった方が良いのかもしれない。
だから働こうとする意志や、働く人を支える事。子を育てる、親の介護をする、そういった事も「勤労」に含めるのは必然的な事だろう。
それは言い換えると「働く=社会の中に自分の役割がある」という事かもしれない。
働く意味をお金とする事
お金について触れるのはたやすい。資産から不労所得を得ている一部の人を除き、働かなくちゃ、お金は得る事は出来ない。
生きるためには働いてお金を得なくちゃいけない、これは事実だ。いくら仕事にやりがいがあったって、無償や著しい低賃金で働く事は出来ない。
私は薬剤師として働き、今たぶん雇われの身としては比較的、多めに報酬を貰っている。少なくとも賃金が理由で転職しようとは思わない。
でもそれを働く意味とするのは少しキツイ。
お金に働く意味を求めると、途中でつまらなくなる
私が30代前半の頃までは、働いてたくさんのお給料をもらう事は、働く事の大きなモチベーションだった。お金を稼ぐ事が楽しかった。
でもだいたい会社員としての年収が800万円くらいになった時、急にお金のために働く事がつまらなくなってしまった、なぜだか今も分からない。
少なくとも「もっと一生懸命働いて年収を増やそう」とは思えなくなってしまった。大して生活も変わりはしないですしね。
これは会社員という、雇われの身だからかもしれない。
もし自分で事業をやったり、薬局を立ち上げたりであったらきっと違うのだろう。それは収入が結果では無くて、やりたい事の通過点の指標だからだ。
あまりネットで調べるとその記事がインプットされてしまうので避けるが、会社員として働いている中で最も幸福度が高いのは、年収700万とか、そんな感じだったと思う。年収1,500万円になっても幸福度は比例的には増えない。
たぶんそうなんだろうなと、そう感じる。
いや、達成してないから、分からないんですけどね。年収1,500万もらえたら、幸せかもしれない。スーパーで値札を見る必要は無くなりそうですし、少しは生きやすさも向上するかもしれない。
隣の芝生は青い
20代後半の頃、確か私の年収が600万円くらいだったとき、年齢的には2,3上の大手製薬企業のMRさんと飲みに行って「年収800万」と聞かされた時、ひどく羨ましいと思ったのをよく覚えています。
でも数年後にそれだけ貰えるようになると、「年収600万も800万も大して変わらない」と感じました。上見ても下見ても、キリがないんですね。
年収1,500万の同年代の友人がうらやましいかと言えば、少し羨ましい、くらいです。羨ましいというよりは「凄いねぇ!」という感じ。妬みというより尊敬。
世の中にはお金に無頓着な人も多いですが、私は決してそんな事はありません。でももう、会社員として働いているのなら、年収600万もあれば十分じゃないかと感じるわけなのです。
結構長い間「働く事の意味」をお金に見出す事ができ、そして働く事が出来ていた訳ですが、そこに意味を見いだせなくなったここ数年、困っています。何かツマラナイ。
もしかしたらそれで去年、ブログを始めたのかもしれません。
働く意味は社会の中に存在する
曲がりなりにも薬剤師という医療に携わる形で働いていると、そこに「働く意味」が見出せそうな気もしますが、私自身は全く意味を見出せません。
中学生の時の進路相談
中学生の頃、なりたい職業はありませんでした。野球選手とかそんなレベル。
中学3年生の頃、校長先生と進路面談みたいなのがあって、聞かれたわけです「将来どういう仕事に就きたいですか?」って。
だから「みんなの役に立つ仕事に就きたいです!」って答えました。それは中学生であるボクにとって、本音でストレートな答えだったと思います。
校長先生は「どんな仕事も人の役に立つよ」と。
中学の頃の先生、ましてや校長先生の記憶なんて余り無いんですが、それだけははっきりと覚えています。職業に貴賎は無い、それが植え付けられました。
その言葉は今でもひっかかっていて、私自身、良く言えばどんな仕事でも(ある程度)ためらいなくできますし、悪く言えば余りどんな仕事も、特別な感情を抱く事は無くなりました。
「どんな仕事でも役に立つ」そりゃそうでしょうけど、誰でも出来る仕事と、そうでは無い仕事は、実際問題あります。ただそれも、大抵は努力で解決できる、つまりその仕事に就く事が出来る場合は多いわけです。
社会に見出される価値の問題
少し社会学的に考えれば、個人の秀でた能力や個性と言ったものは、社会があって初めてそこに価値が見出されます。社会に評価されるという事です。そしてそれが、たぶん全てです。
いくら誰にも負けない優れた能力を持っていても、社会から隔離して1人で暮らしていたのでは、そこに価値が生じる事はありません。これは、仕事だけでなく全ての事です。
働く事を前述の通り広義として欲しいのですが(働きたくても働けない人や、子育て介護も含める)、社会という物を無視してしまうと、働く事の意味は全く意味をなさなくなってしまいます。つまり、社会の中で役割を果たす事は、働くという事と同義と言えます。
もっともこんな視点で考えてしまう事は、恵まれた日本という国で生まれ働いているからかもしれません。
世界では生き延びる為に働く人が殆どです。また、日本の人口以上の児童労働の問題が存在しています。
働く事に本質的な意味は無い
いつかは自分の子から聞かれるでしょう「何で働く必要があるの?」と。とっさに答えられるはずもなく、思った事を記事にしてみた訳ですが、やっぱり難しい。
「お金のため」「国民の義務」だなんて答えたら、逃げでしかありません。
もっともその前に「なんで勉強するの?」という疑問を必ずぶつけられる訳ですが、それは瀧本哲史さんの「なんで勉強しなきゃいけないの?(現代ビジネス)」という記事が面白く参考になります。でも働く事の意味については、まだまだ自分自身の課題です。
生きる意味とか、働く意味とか、あまり深く考え過ぎると大抵ロクな結果になりません。変なセミナーとか行くはめになります。
身近な人に聞いてみてください、何のために働いていますか?と。大抵はつまらない答えか、良くてどこかの受け売りのような答えが返ってくるはず。でもたぶんそいういうモノなんだろう。
なぜなら働く事にきっと本質的な意味は無く、働く事でそこに意味が生まれてくるからです。
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◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
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