調剤薬局で在宅業務している薬剤師。めちゃくちゃ貢献度合いが高いし、もっと評価されるべきだと思います。
でも私もそうでしたが、大変・つらくて辞めたいとかって思いますよね……。分かります。
私が一番納得いかなかったのは、在宅をやっていると起こってしまう、駐車違反をはじめとした違反金を支払った時です(一時停止や信号無視はなかったですが)。
よく起こり得る駐禁に関しては「そもそもルール違反だし、コインパーキングに停めないのが悪い。個人の責任」そんなふうに会社から言われてしまいますよね。
はい、正論です。何も言い返せないです。
でも正論ですけど、どうしてもどこにも停められない場合ってあります。例えば住宅密集地って、どこにも停めるところなんか無いケースがある。
コインパーキングが無いところなんて、いくらでもあります。医師の往診は許可が取れることも多いけど、薬局訪問では許可が出ない地域も多いです。
介護施設などだって駐車場貸してくれればいいけど、そうでなきゃ重い栄養剤(エンシュアとかラコールとか)を、遠いコインパーキングから持っていくのが無理というケースもあります。
自分も過去に1度、在宅業務中に駐車違反をして切符を切られました。納得いかない。
違反は自分が悪いです。でも、その対応を個人にさせるという働かせ方に納得がいかない。
仕事でとは言え、大半の薬剤師って車で在宅業務なんてしてないです。それは、みんなやりたがらないから。運転ひとつとったって、リスクありますからね。
みんなやりたくない仕事を引き受けてるのに、仕事の中で罰金を払わないと行けないというのは、働いていくモチベーションがとても落ちました。
「個人の責任」それは覆せないです。
でも、そういう働き方をしてる……させられてる事って、だんだん「なんか違うな」って思って、私は辞めてしまいました。
在宅業務を薬剤師ががっつり行うなら、少なくとも担当薬剤師が2~3人くらいはいないと厳しいです。
分担してではないと、どうしても1人に掛かる負担が大きくなります。
在宅業務は大切ですが、働く環境が悪いケースは結構あります。仕事続けられませんよね。
在宅をやりたくない薬剤師は多い「大変」「呼び出しで休み潰れる」
私の場合は働いている薬局の社長から「お願いだから在宅をやってくれ」と言われて、がっつり在宅業務をしてました。
確かに、若いうちに経験するには良かったと思います。でも若いうちの経験だけだな……と思ったので、ある程度で区切りをつけました。
- 連休中に呼び出されることもしばしば
- 医師からの急な呼び出しに備えて、薬局近くに住むように指示
- (よくないですが)駐禁などで違反罰金を支払う
結構きつい環境だったなとは思うんですが、その分「手当て」という形で、年収としては恵まれていました。30歳前でも、東京都内で年収600万以上はあったと思います。
でもいくら年収を手厚くしてもらっても、私の中ではあくまで仕事と割り切っていたので、数年間で辞めてしまいました。
もちろん仕事はきっちり行っていましたが、う~ん……身体とか精神的に大変でしたね。休日もゆとり持って楽しめないんです。呼び出しあるんじゃないかと思って。
ゴールデンウィークとかでも、せっかくの休みを家でTVやゲームして、いつでも出勤できるようにしていたくらいです。
ちなみにその時はまだ薬局薬剤師として2年目だったので、今思うと「結構重い仕事を若手にさせるものだな……」と感じます。
事情を知らないからこそ、任せられたのかもしれませんね。
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薬剤師2年目って、確かに結構「働かせる側」としては、使いやすいのかもしれません。
あんまり薬剤師業務全体の事は分かってないという事もありますし、独身で身軽という事も大きな理由のひとつです。
子育てしてると、特に休日に出勤って結構厳しいですからね。在宅業務も分担して担当できるほど薬剤師が豊富にいればいいですが、そうでも無いですよね。
在宅に専念している薬剤師は報酬的に恵まれてない
何度も繰り返しますが、これから先に向けて、在宅業務を行うということは、薬剤師は欠かせない事です。
「地域支援体制加算」というものが出来てから、在宅を取り組む薬局は増えました。でも、年12回算定出来ればいいやとか、そんなレベルなんですよね。
せいぜい3人くらいの患者さんで在宅やればいいやという感じで。それなら仕事としては、大してつらくはないです。
でも医師が往診してがっつり在宅している薬局も、まだ少ないけど結構あります。そこで働く薬剤師はとても大変です(何店舗でも在宅やっているわけじゃないので、推測ですが)。
まぁでもこの記事をたまたま見て、「同じくきつい思い、やり切れない思いをしてる」っていう薬剤師が一人でもいるかもしれませんよね。
私が思うのは、納得いかない環境なら、違う道を選んでも良いのではないかという事です。仕事も大事だけど、休日の方が100倍大事です。
もしいま年収高いという薬剤師でも、意外と残業が多いから高いだけだったりするので、在宅業務に携わる事って意外と評価されないのではないのかなとも感じています。
・忙しくて残業が多いけど頑張ってる
→残業減らせとしか言われない
・忙しいけど案外利益が出てなくて、評価してくれない
→少なくとも在宅という部分では貢献してるのに
・車の運転に対するリスク(事故や違反など)も考慮されない
在宅やってる薬剤師って、結構真面目だし、行動力あるし、医師とのやりとりもしているケースが多くて、薬剤師として貴重な存在なんですよね。
薬剤師で「在宅やってました」なんて転職活動でアピールしたら、引く手あまたなんです。
なぜなら「在宅業務の始めかた」すら知らない薬剤師ばかりだから。在宅しなきゃいけないと思っていても、待ってるだけの薬局が多いんですよね。
40歳、50歳のベテラン薬剤師でも、在宅経験したこと無いから知らないっていう人多いです。重要事項説明書や同意書の存在すら知らない。
在宅辞めたい・今の職場に不満なら転職はアリ
これまでお伝えしてきたように、在宅ってやってる本人しか大変さが分からないんですよね。チェーン薬局とかで「赤字店舗」に近い扱いをされようものなら、やってられないです。
残業だって好きでしているわけじゃない、身を削ってしているのに報われないのが悲しいところ。
もっともこれは本当は調剤報酬・介護報酬の部分が問題なのかなとは思います。でも国がつくった制度の枠組みの中で働いているのだから、それは仕方ないです。
今まで積んできた在宅経験を転職で活かすとしても、意外と「がっつり在宅」とかではなく、地域支援体制加算要件を満たすための「月3人くらいの取り組み」とかだったりします。
薬剤師には必要な在宅というスキル。評価されないと感じているなら、他社の評価を聞いてみるいい機会にした方が、長い人生きっと後悔しない働き方になると感じます。
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薬剤師として長い社会人人生、仕事と生活のバランスももちろん、きちんと評価される薬局で働きたいですよね。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
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◎年収など条件面を重視したい
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