登録販売者の資格を持っているものの、今の職場に不満があったり、収入面で悩んでたり、転職を考える事は、ありませんか?
私自身、薬剤師として働いていて、登録販売者の資格をとろうと勉強している薬局事務スタッフから質問を受ける事があるんです。でも結構、即答できない。ここ数年は難しいんです、試験内容が薬剤師からみても。
もはや、かなり難しい資格に差し掛かっている登録販売者の資格を生かして転職したい、そう考えるのは自然な事。悲しいながらも「すぐ転職する」薬剤師。その立場だからこそ、登録販売者にも伝えられる事がたくさんあるんです。
この記事では、あえて薬剤師から見て、登録販売者のみなさんが転職に失敗しないよう、しっかりとアドバイスをお伝えします。
ちなみに私も4回の転職経験ありますし、たいていの薬剤師は悲しい事に転職の達人なんです。そこで、いきなりまとめです。
転職活動で一番大切なのは、求人情報収集、そして転職エージェントへの相談です。
登録販売者の需要が急速に高まっています。詳しい求人情報収集、そして相談というスタンスで、すぐに動けるよう必ず備えておきたいところ。
エージェントに相談するための登録販売者専門転職サイトへの無料会員登録は、以下のサイトより可。
厚待遇の求人、働きやすい職場探しなら、目安として6ヶ月以内の転職希望が大切です。求人情報はタイムリーな為ですね。
【チアジョブ登販】
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どちらも求人は豊富ですが、非公開求人があるため併用がベストです。
登録販売者の資格で「転職したい」理由を考える
どんな仕事だって同じなんですが、ふとした理由で転職したいと思う事はあるもの。登録販売者だって、例外じゃありませんよね。
ただやはり、「資格を持っている」という部分、そこでそれを生かして転職できないかを考えるのは当然の事と言え、気持ちもよく分かります。誰しも、よりよい待遇を得たいと思うもの。
職場を変えたい、そう思う最も多い理由、これはもうどんな仕事だって2つ。人間関係の悩みと、収入面で不満がある事がほとんど。
【登録販売者として不満が出やすい職場】
人間関係が悪くて仕事すら嫌になっている。
年収・時給面で他の会社と比べても手当などで不満が大きい。
そういった場合、他の就職先を検討、行動し始めた方が望ましいです。
ただ、もしあなたの年齢が50代、60代であるなら、あまり積極的な転職を検討するのは避けた方がいいかもしれません(パート希望なら問題なし)。
それは登録販売者の資格を持っている人の年齢層が、低いからで、そのため雇用する側としても、どうしても30代、40代までというところで線をひきます。
アドバイス1・理由によっては転職しない選択肢も
そうした年齢的な部分で難しく、あえて転職しない方がいいという事、厳しい意見ですが理解しておきたいところ。
パートなら需要は大きいものの、正社員ならば、50代以降なら熟慮が必要。もちろん、転職活動自体は問題なく行えますが、50代以降なら、必ず働きつつ転職活動したいですね。
また、場合によってはすぐに解決できそうな事であれば、やはり転職はしないという選択肢もしっかり持っておきたいもの。
例えば、今働いているドラッグストアで店舗を異動すれば解決する(希望が通らないものですが・・)、転職活動したけれど、結果として今の会社の待遇が悪くなかった。
いろいろと転職したい理由はあると思うんですが、ある程度解決できそうな課題なら「転職しない」という選択も選べるようにしておく事が大切。
転職活動をする事は、全く問題ありません。ふつうは、転職活動した上で納得し、「やっぱり転職しない」という選択をするからです。
ただまれに、「もう辞めます!」宣言をし、雰囲気的に辞めざるを得なくなるケースがあるので、近しい人以外には、あまり転職活動してる事は伝えない方がベターです。
悩んでいる理由があるからこそ、今の職場を離れたい、他の就職先を見つけたいと思っているはず。つらいなら我慢する必要はありません。
ただそもそも「転職活動をしてみる」という視点は、働く人にとって結構大事です。
もし現状を変えたいと思っているなら、まずは転職するかは分からないけど、転職活動してみるという形でもOKなんです。
半年転職活動したけど、いい求人が無かった。それなら今の職場に留まればいいだけの事。まずリサーチする姿勢で何か変化が生まれるかもしれませんよね。
薬剤師でも「転職サイトに登録してる」人、非常に多いんです。
多いどころか、何かしらの形、例えば情報サイトなどを通し、実際は紹介会社のサービスを意識せずとも利用してる人がほとんどです。
ドラッグストア以外の登録販売者の転職先はどこ?
いまどこで働いているかで、働く場所のイメージがつきづらいかもしれませんよね。やっぱり登録販売者の従事している場所、多いのがドラッグストア。
もしあなたがドラッグストアで働いているのなら、調剤薬局で働くイメージが付きづらいかもしれません。逆に薬局で働いているのなら、イメージしやすいはず。
今後増えるであろう登録販売者の需要が調剤薬局です。
アドバイス2.ドラッグストアしか見ない=選択肢が狭く
薬局の置かれた環境っていうのは年々厳しくなっていて、薬剤師の雇用もいずれ厳しくなってきます。今はまだ転職需要も大きいんですが、10年後、厳しいでしょう。
調剤薬局はその得られる利益率が年々減るばかりで、そろそろ薬局数も減少傾向になる可能性がとても高いのです。
「そんな調剤薬局に転職?」と思うかもしれませんが、これは薬剤師を減らし、事務スタッフを増やす必要が出てくるという事。人件費が事務スタッフにうつるわけです。
なかなか言葉で説明しづらいですが、だいたい以下のようなイメージが想定されます。あくまでざっくりです。
【これまで】
薬剤師3人(年収600万)、事務2人(年収300万前後)
【今後】
薬剤師2人(年収500万)、事務3人(年収400万前後)
薬局と言うとどうしても調剤補助のようなイメージがあるんですが、OTC販売もしっかりしていますし、実際私自身、薬剤師として助けられる事も多いんです。
特に保険調剤の部分で利益が厳しいとなると、どうしても物販(OTC他)にさらにシフトしていかないとダメですし、そうなると事務を雇うにしても、どうしても登録販売者の資格を持っている方を雇いたいものなんです。
ちなみにですが、私の働いている調剤薬局では登販手当は月1万円です。他社の状況は分からないものの、相当充実している会社もきっとあるはず。そういった会社を探せば、また違った働き方ができるんです。
今薬局で働いている登録販売者は?
いま薬局で働いている登録販売者なら、ドラッグストアに転職したいと思うはず。特に、登販に対するしっかりとした評価がされてない、そんな薬局だとすぐに転職検討するのはありです。
世の中、働き手不足です。都心部であれば、事務採用もとても困難。場合によっては薬剤師よりも採用がはかどらないケースも多々あるんです。しかも登販。
そんな環境だからこそ、しっかりと登録販売者の資格を評価してくれる会社、そういったところでどういう待遇が得られるかの確認だけでも、情報収集していく事が必要なんです。
もちろん、登録販売者の転職先として求人数が恵まれているのはドラッグストアであることは間違いなし。両方を視野に入れ、求人を検討していくのが望ましいんです。
登録販売者は転職で年収・時給はどうなるか
ついつい目が行く、年収や時給。「薬剤師募集年収700万!」みたいな広告、よく見ませんか?登録販売者だとあまりそういった広告見ませんよね。
これには大きな理由があって、登録販売者自体の年収相場、時給相場が、なかなか定めづらい時期に差し掛かってるからなんです。
つまり会社ごとに給与規程などが大きく異なり、「同じ仕事をしているのに年収・時給が全然違う・・」という現象がとても多く発生してしまうんです。
これを解決する方法は簡単で、しっかりと多くの求人を確認する事。転職ありきではなく、転職相談をしてみるというスタンスに近いですよね。
といっても、ネットを見て出てくる求人は大差なし。誰でも見る事ができる求人情報っていうのは、やはり「他社横並び」になってしまうのです。
つまり私の会社で登録販売者を募集採用しようとした時、年収設定どうしようか、そんな場合、ネットに出てる求人情報に寄せてしまうんです。
これでは、どこの会社も年収、時給大差ないな・・と感じてしまっても無理はありませんよね。そんな事、実は無いのですが。
アドバイス3.福利厚生も合わせて確認を
ついつい一番きにしてしまう、年収や時給ですが、福利厚生の方がメリットが大きかったりします。薬剤師の転職先を探すときも重要ポイントで、例えば以下。
- 休暇制度など、長く働ける環境が整っている
- 社割などの制度がある
- 確定拠出年金など、退職金制度の整備
- レクなど社外活動の支援
- 独自の制度
「独自の制度」を書きだすとキリがないんですが、案外こういったニッチな福利厚生によって、その会社で働く社員の満足度が高いケースがあるんです。
転職で年収・時給は確実にあがる
絶対、とは言えないものの、少なくとも今の年収・時給に不満を抱えているような状況であるなら、より厚待遇の求人はわりとすぐに見つける事が可能です。
やはり同じ仕事をするのであれば、少しでも給与のよい会社で働かないと損なんです。時給50円の差だって、年間にすれば10万円の差がでます。正社員ならいうまでもありませんよね。
ただ繰り返しですが、やはり福利厚生は給与に匹敵するくらい大事です。なかなかそういった情報は、ネット求人を見ていても探しきれない部分。
転職活動のコツは、またこの記事内でしっかり説明していきます。
パートの登録販売者の転職事情は?
「転職」っていうと正社員のケースが多いように思うかもしれませんし、実際正社員ほど、転職を考える場合が多いんです。ただ、パート求人の方が多いんです。
これはやはりドラッグストアであれば土日であったり、夕方以降の時間帯、そういうところで働ける登録販売者の時給を高くしていますよね。
逆に、登録販売者でも、土日休みといった求人も探せるのも魅力。それはパートだからこそです。(正社員でも調剤薬局なら土日休みのところもあり)
ただ日中の時間帯でも、正社員、パート両方求人を掛けているドラッグストア、薬局も多いんです。
アドバイス4.パートの方が有利なケースもあり
もちろん「パートの方が有利」と言っても、いま正社員で働きたい登録販売者に、パートに変更をおすすめするわけでありません。
パートだからといって、特に転職活動に意味が無くは無い、という事。つまり、パートの登録販売者ほど、転職で目に見えて時給を上げる、そういう事が可能なんです。
パート、アルバイトで働いている登録販売者ほど、あまり転職っていう意識が働きづらい側面があります。割り切って働いている人が多いから。
ただ薬剤師と同じフィールドで働いている登録販売者だからこそわかると思うんですが、パート薬剤師非常に多いです。薬局の半分以上はパートなんで普通です。
ドラッグストアだって、調剤併設店が増えている今、パートの需要が大きくなっています。薬剤師はどうしても調剤になってしまいますからね。
「あんまり転職自信ないな・・・」という人は、まずはどんな求人があるのか、どんな働き先があるのか、相談からスタートしてみれば大丈夫。
あなたが思ってるよりも、いい転職先があった、その時にはじめて転職検討すればいいんです。
登録販売者の資格は転職に有利なのか
これは本音として割と難しいところで、少なくとも登録販売者の資格が不利になる事なんかないですよね。ただ有利に働くか、それは少し運の要素もあるんです。
特に居住地。東京の求人はやはり多いですからね。
それはこれまでの登録販売者の資格試験と、大きく関係しています。
つまり、これまでは比較的「ある程度勉強すれば取得できた資格」であった登録販売者資格。わざわざ求人をする必要性が少なかったんです。
つまり、いま働いている人にちょっと勉強頑張ってもらい、資格を取得してもらう、それで対応できていました。登録販売者の募集をする必要がなかったんです。
ただ冒頭伝えたよう、登録販売者の資格試験が難しくなってきた。本当に薬剤師の私でもしっかり勉強しないと難しいほどまで。
そこに、例えばドラッグストアの積極的な店舗拡大。調剤薬局の業容(サービス展開)の変化。そういった事が合わさり、登録販売者の需要が増えてきているんです。
つまり、「運の要素がある」と少し伝えたのは、すでに充足しているような小型のドラッグストアチェーンであれば、あらたに募集する必要もないですし、少し住んでる地域にもよるんです。そのため「運」も少し関係してくるんです。
アドバイス5.転職先の選択肢を広げておく事が大切
転職をするときに一番大切なのは、より多くの求人を見る事ではありません。求人をたくさん調べる事、つまり情報は武器の一つであって、最終的な転職への決定打ではないのです。
じゃぁ決め手は何か、それはその時の決断できる自信に他ならないんです。
そしてその決断をさせてくれるのが、しっかり転職活動を行ったか、それに尽きます。自分で調べるのも大切だし、最新の求人傾向や情報を、しっかり転職エージェントなどに相談する事も欠かせない事となってきます。
それがすぐか、ある程度先だとしても、転職先を選ぶにあたって、心理的にもゆとりを持って行動するために重要なポイントとなってくるのです。
登録販売者の資格で正社員に転職できる?
スマホを開けば、たくさんの登録販売者求人が出てきます。そしてパート求人が多いんだと感じるはず。
こういった「自分で調べる情報の先入観」っていうのは、転職を考えるにあたって結構じゃまなもので、転職をためらう原因になってしまうんです。
この求人傾向はあくまで相対的なもの。パート求人の割合が多いからに他なりません。つまり多くの正社員求人を上回る、より多くのパート求人のせいで、正社員求人が少なく見えてしまう。
そのため「正社員の募集少ないな。正社員で転職は厳しそうだから今の職場で我慢しよう・・」となってしまうんです。
アドバイス6.求人が少なく見えるためチャンス
そのためいま正社員で働いていて、転職を考えている。でもネットで見る限り、正社員登録販売者の求人が少ないように感じてしまい、転職活動すらしない。
そういう登録販売者が多いんです。これはある意味、ライバルが少なくチャンスであるとも言えるんです。
登録販売者が転職で職場環境を変える、年収を上げる、そういった事はまだあまり一般的な環境じゃないんです。
それは登録販売者を取り巻く環境が、資格の新しさのせいで整っていないからではなく、個人の意識の問題。
そういった事をとみな「知らない」んです。
逆にそれが普通という環境になると、転職しづらくなる可能性があり、早めの準備が得策ですね。
このように、パート求人の多さは言うまでもないものの、正社員としてまだ「登録販売者が転職でよりよい職場に活発に転職する」というのが、あまり認識されていません。
つまり今だからこそ、よりよい職場探しをしやすい環境にあるんです。
登録販売者専門の転職エージェントで転職失敗しない
登録販売者も他の職種と同じように、登録販売者専門の転職エージェントがいます。よくある一般転職とは違い、専門に求人を取り扱っているのです。
よく聞く、リクナビNEXTや、doda(デューダ)、ビズリーチなどだと、取り扱う求人が少ないのは言うまでも無いんですが、何よりしっかりと相談ができないんです。
登録販売者の転職では、薬キャリエージェント、アポプラスステーションなども使わわれる事がありますが、評判や口コミもほぼなく、サポート力が不安なところ。
どういう職場がいいか、年収はどれぐらいがいいか、転職した方がいいのか、そういった面を「登録販売者」に特化した、登録販売者転職サイトのエージェントに相談する事が必須ですね。
アドバイス7.転職エージェントへの相談が第一歩
もちろん、一般転職サイトのエージェントでも相談は出来るものの、正直なところ、求人を探して紹介して終わりです。残念ながら、資格の難しさすら、理解してない。
あなた自身、登録販売者として悩んでいる事。将来こういう風になりたい、働きたい。給与交渉をしたい、人間関係を改善させたい。
ドラッグストアが不満だから薬局に。その逆もあるでしょう。ゼロから相談し、転職活動する事が、今の働き方を見つめ直すいい機会なのです。
必ず、薬局、ドラッグストア求人を知り尽くした登録販売者転職エージェントを利用し、まずはエージェントへの相談から初めてみてください。
【チアジョブ登販】
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転職希望時期が3ヶ月先でもいいんです。損をしない転職活動が出来るよう、求人情報収集、そして相談からスタートしていきましょう。