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薬剤師と就職・転職活動

29歳の薬剤師に考えてもらいたい将来の事

29歳、薬剤師。30歳を目前にして、将来のことを少し考えておいた方がいい。私がそう思うことが、結構あります。

仕事とプライベート両面において、割とこれぐらいの年齢で将来について考え直す必要がある時期なんです。

もちろん、「29歳の薬剤師」「30歳の薬剤師」みんなにとって当てはまる事では無いかもしれないけど、少しでもそうかなって人もいるはず。

ちなみにこの記事では、こんな事に触れています。

  • 薬剤師として今後のキャリアプラン
  • これまでの振り返りをする
  • 正社員として働き続けるために大切な事

もちろん以下の記事、あなたが28歳や30歳であっても将来設計として考えてもらいたい事(あくまで区切りとして表題を「29歳」にしただけです)。

私自身が今実感していること、振り返って「こうすれば良かったな」と思った事を伝えられればなと思っています。

これからの長い薬剤師人生、30歳はいったんの節目となりますよね。

別にむずかしい事は書いていませんが、少し大切な事。将来について、少し考えて貰えればなと思います。

※のんびり働きたい

29歳に限らず、人生の節目では「これから仕事はゆとり重視、のんびり働きたい」という薬剤師がとても増えます。

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29歳【薬剤師としてのキャリアプラン】どうすればいい?

薬学部が6年制になって、29歳というと、入社してからそれなりに薬剤師として経験を積んできたはず。

もちろん、留年や国試の都合で1,2年薬剤師になるのが遅れてしまった人もいるとは言え、それでも3年以上の経験は積んできています。

「キャリアプラン」なんて言うのは個人的にはあまり好きじゃなくて、重々しい。

簡単に言い直すとすれば、これからどう働いていくかという事。

29歳から将来をしっかり考え直してみる事

将来について考えるっていうのは結構大切な事で、でも今の職場に満足してる人ほど、あまり考えない傾向が強い。

今何かしら不満がある、不安があるからこそ、考えるものですよね。

29歳・・・20代のうちはまだ「若手」という見られ方をしていたものの、30代になると中堅になってきます。

若手の育成はもちろん、薬局であれば店舗の管理者。ドラッグストアだって管理薬剤師として働く薬剤師も増えてくるはず。

薬剤師としてどういった形で30代を過ごすか?

ただ一方で、「いや、あまり責任重いの嫌だな」って、管理薬剤師から逃げる薬剤師もいるわけで、それは良い悪いじゃなく、あなた自身の働き方です。悪い事じゃない。

私だって、チェーン薬局でエリマネしてますが、もう少し落ち着いてゆっくり働くのもありなんじゃないかとも感じています。

人それぞれなんですよね。経験してみないと分からない事も多い。

ただ、これからステップアップを目指すのか、(悪い意味じゃなく)平社員という形で薬剤師を続けていくのか判断が必要な時期になってきますよね。

新人の頃に持っていた「目標」っていうのも変わってるはずなんです!

それを少し見つめ直してみるのが29歳っていう年齢なんじゃないかと思っています。

【29歳】薬剤師としての仕事の振り返りをする

そこで、これまで働いて来て薬剤師としてどうだったか、振り返る事が大切になってきますよね。

もちろん、これは別に「29歳の薬剤師」に限ったことでは無く、ある程度人生の節目では考えたい部分。

薬剤師として29歳、成長出来ているか?

さて、29歳になるまで働いてきて、自分自身「薬剤師として」十分なスキルを磨く事が出来たでしょうか?

もっともこういう問いかけって、自己評価が高い人ほど「出来た」って思ってしまうもの。

逆に、いくら勉強してきた仕事が出来る薬剤師だって、自分に厳しければ「29歳の薬剤師なのにまだまだだ!」って思ってしまうんですよね。

もしあなたが大手チェーンなどで勤務していて、同期入社の薬剤師がたくさんいるっていう環境なら比較しやすいんです。

「あの人は出世が早くもう管理薬剤師として頑張ってる」「本社の仕事も色々任されてる」

でもこれって環境によるところが多くて、あんまり参考にはならないんです。

あなた自身が会社からどう期待されているか?

もし新卒から忙しい薬局などに配属されていれば、「勉強」や「自己研鑽」などに励む余裕なんかなく、毎日の薬剤師業務をこなす事で精一杯ですよね。

29歳どころか、20代の経験の浅いうちであれば余裕も少なくなおさらかもしれません。

極端な事を言えば、「暇な店舗」で働いていれば、色々な事にチャレンジできます。ちょっとずるいですよね。

私自身、薬剤師になってからずっと忙しい薬局やドラッグストアに配属される事ばかりで、「仕事が終わった後に勉強会」なんていう時間が余りなかったんです。

ただ!なんとなく感じませんか??

  • あくまでイチ薬剤師として忙しい店舗に配属される
  • 期待されてるからこそ、忙しい店舗に配属される

これって、働いていれば・・・なんとなく分かりますよね。

忙しい薬局だけど、そこの管理薬剤師の代理ぐらいの仕事を任されてる、会社のエライ人から気に掛けられてる、ボーナス等の査定がいい。

働いていれば、自分自身わかるものです。きっとあなたにだって、それが何となく分かっているはず。

出世したい、したくない抜きにして、会社から期待されている薬剤師であったか?

世の中っていうのは結構不条理なもので、いくら頑張っても評価されないといった事態が発生しがちです。

この場合の評価は「褒められる」だけでは無く、きちんと自分の収入に反映されているかも大切な部分です。

口先だけで評価する。これで済むなら経営者はとても楽ですね。

逆にそれが伝わってこないのであれば、今の環境にこの先何年も身を置く事は、あなた自身にとってデメリットが大きなってくるかもしれませんね。

薬剤師として30代を成長出来ない職場に身を置くデメリット

20代を終え、30代は薬剤師としては一番の働き盛りです。やる気どうこうじゃなく、経験が身に付きそういう年齢なんです。

別に猛烈に働く必要がある!って言う訳じゃなく、管理薬剤師として一人立ちする事であったり、地域ケア会議に出席したり、社内の業務も担っていく。

チェーン薬局などであれば、30代の後半くらいからはマネージャー業務も行う薬剤師も勿論出てきます。

「そういった働き方をするか」どうかは、あなた次第で、別にのんびり働く事を選択するんでもいい。

ただ、自分自身、成長が出来ないと思えるような職場に身を置く事は、調剤報酬改定ごとに厳しくなっていく薬剤師まわりの環境。

そういった外部要因によって、「淘汰される側」の薬剤師になってしまう危険性もあるんです。

とは言え、役割は様々。

別に必死になって働く必要は無いものの、ゆっくりでも薬剤師として成長出来るような環境に身を置けているっていう事は、自分自身を助ける事にもなりますよね。

やっぱり転職を考える薬剤師っていうのも、ちょうど29歳くらいの薬剤師に多いんです。

これまで経験した事をより生かせる職場探し。自分自身を成長させてくれる職場。あるいは年収面でのよりよい待遇を目指して。

薬剤師として数年の経験を経ているからこそ、今、不満を感じている部分を解消するために転職を考える薬剤師が多いんですね。

参考記事:薬剤師転職サイトの選び方(注意点あり)

【29歳の薬剤師】今後も正社員として働き続けるために

29歳の薬剤師って書いたんですけど、この項目は特に女性により関わること。男性には、こういう現実もあるってことだけ、理解しておいて欲しい。

やっぱり29歳を迎える頃から、薬剤師関係なく、ライフイベントとして様々な事が待っています。結婚や育児ですよね。

「今はまだかな」という薬剤師でも、数年もすれば当事者。

「自分には縁が無いし全然関係ない」って思っていたとしても、こういうのって運の巡りあわせだから本当に分からない。

仕事と生活。これってやっぱり切っても切り離せないんです。

あなたが働きやすい薬局だなと思っていても、こうしたライフイベントで一気に「実は働きづらかった」っていうような環境になってしまうんです。

29歳薬剤師、あなたは自信をもって30代を乗り切れますか?

そしてこれは、「自分の努力」だけでは、決して解決できない問題でもあるんです。

正社員薬剤師として働き続けたいと思ってたのに・・

今の職場がいまいちだから転職を考えている。そうであれば、29歳と言う年齢は、薬剤師として需要が大きく、いい機会かもしれません。

でも・・・。

でも「転職なんか考えてなかった」としても、そうせざるを得ないケースが出てくるんです。これはほぼ女性特有のケース。

それは育児短時間制度が整っていない薬局が、ほとんど全てだからです。これは大手チェーンでも「調剤専業」であれば同じ。

ほとんどの会社で調剤薬局だと、時短が取得できるのは3歳まで。よくても小学校に入学前とかなんです。

つまり、それ以降は時短が取得できない。正直、正社員として働き続けるのは非常に難しいですよね。

現実的に、「子が9歳くらいまでの時短制度」が無いと、パートなどで無い限りは正社員で働き続けるのは現実的には無理。

ちなみにいきなり時短で転職も出来なくはないかもしれませんが、極めて難しいです。

なぜなら、法で定められている制度で、1年以上勤務した正社員に、3歳に達するまでの時短が最低基準だからです。そして法定通りがほとんど。

大手チェーンドラッグだと手厚い福利厚生

これって特に「調剤薬局」に起こりうるケース。

でも様々な人、つまり非薬剤師が働く大手チェーンドラッグストアなどだと、時短は小学校3年までか、6年生まで取得出来るんです。

29歳で「薬剤師としてのキャリア」を考えるなら、将来も正社員として働き続けられる環境に身を置けるか?それが非常に重要。

※調剤併設ドラッグストアも基本的には「調剤薬局」ですが、そこは言葉の使い分けとして理解してください。

そして、子が小学校中学年程度まで時短を取得できるのであれば、正社員として働き続ける事が出来ますよね。

女性で長く正社員として働きたい場合は、大手チェーンドラッグがおすすめ。

【注意】
「数年経験がある29歳前後の若い薬剤師」は、採用側からして一番魅力的な人材です。大きなチャンスだという事は自覚ておきましょう。

薬剤師は不足しているけど、福利厚生が充実した会社は限られるもの。しっかり転職エージェントにリサーチを掛けてもらう事が大切ですね。

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参考記事:薬剤師転職サイトの仕組みと利用前に注意したい事

29歳という年齢。薬剤師って案外福利厚生に恵まれてない会社に勤めてる人が多いんです。ぜひ、将来を考えるきっかけにしてください。

転職するか悩んだら

2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。

◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい

そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。

今のまま5年、10年働けますか?漠然と不安を抱えたままの人生なんて嫌ですよね。

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