今は仕事をしてないけど復職したい「ブランクがある薬剤師」って潜在的にとっても多いはず。一言で「ブランクがある」と言っても、色んなケースがありますよね。
ただ、だいたい以下のケースが多いです。
- もともと調剤・病院などで働いていて退職。子育てなどが落ち着いたので、近所の調剤薬局を中心に仕事を探したい。
- 企業などで働いていて退職してしまった。調剤は未経験だけど、正社員やパートで薬剤師資格を生かして働きたい。
ほとんど上記のケースなのかなと、普段薬剤師の面接をしていて感じています。
調剤経験があってもブランクがあると「薬局で働くのは不安だな」と感じるもの。ましてや調剤未経験であればなおさら「やっていけるだろうか」という思いが強いはず。
もちろん、薬局以外にも就職先は多くあるので、上手に探すことが大切。
この記事を読んでもらった上で、復職に向けて気持ちの負担なく「薬剤師資格を生かして」働く事が出来る職場を探すため、就職活動をしてもらいたいなと思います。
就活では薬剤師としてのブランクを気にしすぎない事
ブランクがたとえ1年であっても不安に思ってしまうものです。まして5年、10年と空いているのならなおさらですよね。
ただまず理解しておいて欲しいのは、薬剤師資格があるのなら、あまりブランクを不安に思い過ぎないほうがいいという事です。
それはなぜかと言うと、薬局ならば「ブランクOK」で募集していれば、そういった形で薬局として求人を出しますし、企業の契約社員などでも「未経験可」という形で募集しているためなのです。
つまり、あなたが「ブランクの有る薬剤師」として就職・転職活動しているのなら、薬剤師の就職支援会社はそれに合った求人を探して来てくれるのです。
「ブランクある事を伝えて調剤薬局で働き始めたのに、即戦力として期待されていた……」というミスマッチは起こらないという事ですね。
まれに自分で求人広告などで薬局探しをする人もいますが、「どんな条件で働けるか」は結構微妙です。いつも求人を出し続けてる地雷求人の可能性もあるという事。
「ブランクのある薬剤師」でも積極的に雇用してくれる薬局・企業かどうか、薬剤師就職支援会社(薬キャリエージェントやファルマスタッフなど)を利用して「自分が希望条件で働ける職場」探しをしてもらう事が、一番安心&近道になってきますね。
上記がまとめです。
正社員・パートに関わらず、まずは自分の希望条件(年収・時給や、通勤時間など)を伝える所からスタートすれば安心です。
ブランクのある薬剤師でも就活・転職活動は心配しないで大丈夫ですし、そのために薬剤師専門の求人サイトを活かしたい所。
薬剤師の求人はとても流動的で人気求人はすぐに埋まってしまいます。まず「第一歩」「早めの行動」がとても大切ですね。
薬剤師ブランク期間の不安を払拭するために
実際の就職活動についてはこれまでお伝えしてきた通り。ブランクがあっても、それに応じた求人、働きやすい会社を紹介してもらえば大丈夫。
とは言え「不安だな……」と思ってしまう人もいるはず。そうした心配は杞憂なんですが、どうすればブランク期間の不安を取り払う事が出来るでしょうか?
仕事に復帰する前に勉強って必要?
やっぱり気になってしまうのはこの部分です。中にはお休みしている間でも「日経DI」などを自分で購読して読んでいる薬剤師もいますからね。
もちろんこうした自己研鑽は薬剤師ならば欠かしたくない部分。ただ、そうした勉強と「仕事で求められる事」は結構違うケースも多いのが現実。
簡単に言うと、薬剤師としての勉強は「プラスα」ぐらいに思っておけば大丈夫です。
「知識が無くてしばらくはご迷惑をお掛けすると思いますが……」ぐらいの伝え方で就職活動していった方が、求人とのミスマッチも起こりにくくなるのです。
これまでの経験にこだわらない事
「昔はこんな事していました」「だからきっとお役に立てます」というように、過去の経歴をアピールし過ぎるのは、あまり効果的とは言えません。
面接する側だって、履歴書にしっかり目を通しますから、疑問点があれば自然に質問してくれます。自然に受け答え出来れば問題ありません。
ただ「面接対策」という部分に「大丈夫かな」と不安を感じてしまうブランク薬剤師が多いのも事実です。
この点もあまり心配する事はなく、先程紹介した「薬キャリエージェント」「ファルマスタッフ」などでは面接対策もしてくれるので、自信を持って求人探しをしていけば大丈夫です。
ブランクがある薬剤師におすすめの仕事ってあるの?
「ブランクがある薬剤師」とは言え、あまり「どんな仕事がおすすめなのかな」なんて心配する必要はありません。
例えば調剤経験が10年前にあったとして、1ヶ月もすれば勘を取り戻すはずです(知識の面ではもう少しかかる)。
未経験であっても、しっかり研修が整っている薬局であれば、3ヶ月もすれば一通りの業務はこなせるようになります。
未経験OKの求人であればなおさら心配する必要は無いですし、企業の管理薬剤師求人などでは、「とりあえず薬剤師資格だけあればいい」という会社も少なからず存在します。
そのため「どこがおすすめか」というよりも、「どんな仕事がしたいか」「通勤時間はどれくらいまで許容出来るか」といった点を中心に探していくほうが将来に渡って働きやすい仕事に就く事が出来るはずです。
仕事の内容は、まずは自分が興味を持って取り組めるかどうかを大切にしよう。
その上で、年収や時給、通勤時間など、細かい点も欠かさずチェックする事が大切です。
要は、ブランクのある薬剤師の就職活動は、普通の転職・就職活動と同じです。
どんな所が働きやすくおすすめという事はなく、何も特別に悩む必要はないのです。
あなたの希望条件に合わせて、求人を紹介してくれるので、興味を持てる・仕事として頑張りたいと思える仕事を選択する事が大切ですね。
多くの求人を紹介してもらうと、「年収・時給」にもそれなりに差が有ることも感じてくるはずです。しかし「年収が安いから仕事が楽」という事は一切ありません。
働いてみたそうな求人が3件あって決め手に欠くなら、年収や時給が高いところにする。そういうスタンスで特に問題はありません。
薬剤師ならブランクは心配せず就活・転職を
「仕事」から遠ざかっていた期間が長ければ長いほど、心配になってしまうもの。それは薬剤師に限らず、どんな仕事だってそうですよね。
ただ薬剤師の場合、あくまで薬剤師として求められて働きます。聞いた事も無いような別のフィールドで働かなくてはならないケースなど、まず無いと思って大丈夫です。
就職活動する前はどうしても心配に思ってしまうもの。それは仕方ありません。
むしろ、その心配や不安と言った事は、ブランクがあるからこそ薬剤師として必要な要素ですらあるかもしれません。仕事に対して真摯に向き合っている証拠だからです。
- どんな仕事をしたいか
- 年収・時給の希望はいくらか
- 通勤時間の許容範囲はどらぐらいか
- 正社員として働けるか
- パートなら土日勤務は可能か
こうした細かい点も含めて、しっかり人材紹介会社に「伝える」事が大切。そこからあなたの希望を汲んで、理想に近い求人を紹介してくれます。
まずはあなた自身が「ブランクがあって……」という事情を伝えた上、もちろん希望条件を伝えつつ、働きやすい職場探しをしてみてください。
・薬キャリエージェント
(求人数・働きやすさ)
・ファルマスタッフ
(薬局求人に強い)
面接対策もばっちりしてくれます。心配や不安をなくし、失敗の無い就職活動が出来る近道となりますね。