日経DIキャリアは、日経HR社の転職支援サービスです。
薬剤師だったら誰でも知っている、日経DIオンラインや日経ドラッグインフォメーション(日経BP社)と同じ日経系列。「日経DI」と頭文字は同じですが、実は系列で別会社です。大きな会社ですね。
日経DIキャリアの転職支援システムについて解説していきます。
なお結論から言うと、日経DIキャリアは「複数社の転職サイトおまとめサービス」のような形で運営されているので、どこか1社選び、転職活動するのがおすすめです。
関連記事:薬剤師転職サイトの闇(ちょっと読んでもらいたい記事です)
日経DIキャリアの薬剤師転職支援サイトは?
評判はほとんど聞かれないものの、ホームページを見てみると、日経DIキャリアも一見すると普通の薬剤師転職サイトのような感じに思えます。求人情報がサイト冒頭に出ていますしね。
しかし、他の転職サイトと決定的に違うのは、独自での転職支援を行っていないという事です。日経DIキャリアを利用するメリットはここを理解しないと先にすすめません。どういう事でしょうか?
日経DIキャリアに登録すると?
日経DIキャリアは、例えるなら資料一括請求のような形で、他の薬剤師転職支援会社の求人を受け取る事ができるようなサービスです。
独自での転職支援は行っていません。2020年1月時点では、33社の薬剤師転職支援会社と提携しています。全国でおよそ150社程度もあるので、その約20%の会社が、日経DIキャリアと「提携」している形となります。
つまり他の薬剤師転職サイトのように、登録すると日経DIキャリアであなた専門の担当者さんがつき、転職支援をしてくれるというような形ではありません。
まどろっこしいので端的に言うと、薬剤師転職支援サイトの「仲介会社」ですね。日本語をうまく使うと「提携」です。
こういった一括登録サービスは好き嫌いがあるかと思いますが、一定のニーズがあるのも確か。
かなり転職とは性質が違いますが、料金比較で悩む車の保険なども「見積もり一括サービス」を使うと結構便利ですからね。私も利用してます。デメリットは毎年更新月近くなると、わんさかメールやダイレクトメールが来る事です。
ちなみにリクナビNEXTも登録していると、例えば他の薬剤師転職サイトの求人メールが届く事があるので、多少、近い形になります。(※ただし、薬剤師に特化していないので利用には注意が必要)
リクナビNEXTは薬剤師専用では無いものの、逆に自分の経歴を元に直接スカウトメールという形で依頼してくる形なので、案外厚待遇の良い求人が来る事があります。
ただ薬剤師専用ではないので、そもそもあまりメールも来ませんし、定期的にアクセスしないとメールすら月に1,2回程度しか来なくなってしまいます。
ですのでリクナビNEXTは、薬剤師ならなおさら転職には向いていません。どういった方に向いているかというと、良い求人が来たら今すぐ辞められる方か、なんとなくいつか転職したいけど少し待ちの姿勢で良いかな?という方向けです。
私は情報収集として、薬剤師の求人情報などの動向がよく分かるので、リクナビNEXTの登録をしています。ただいざ転職しようとする際の利用はやっぱりしづらいかな?というのが本音です。その時に欲しい情報がちょっと、得づらいですね。
▽リクナビNEXT:ほぼ完全に待ちでメールのみ(利用者が多過ぎて電話は掛かってこない)
▽日経DIキャリア:複数の会社を利用できる(薬剤師専用で登録フォームには電話番号などの入力が必要)
日経DIキャリアを他の薬剤師転職会社が利用している意味
なぜ自社で行わず、30社以上もの薬剤師転職支援会社が日経DIキャリアを利用しているかは簡単で、その圧倒的な知名度です。
薬剤師不足の中、薬剤師転職支援会社としても、自分の会社を利用してくれない事には仕事として成り立ちません。
薬局が薬剤師不足で廃業せざるを得ないほどの状況。その薬局を支援をするはずである、薬剤師の転職サイトですら薬剤師不足のせいでサービスを取りやめるところも結構多いのです。
そのため、日経DIキャリアやリクナビNEXTなどの大手を利用し、少しでも多くの薬剤師に利用してもらえるような体制をとっている形になります。
これはヘッドハンティング会社も同様で、薬剤師に関しては結構リクナビNEXT経由で求人がきます。もはやヘッドハンティングでは無いですね。
日経DIキャリアの評判まとめ
日経DIキャリアに関しては、自社で直接サービスをおこなっている訳では無く、評判も結論づけられません。口コミのようなサイトも無いですね。
つまり、自分の働く地域、またあなたがどういった形で働きたいかはっきりしている場合は、転職支援サービスを選んで登録するがベターです。
お住まいの地域によっておすすめできる薬剤師転職の支援会社は事なるので、注意して選択するようにしたいものの、「薬剤師 転職サイト」などで検索するとランキングサイト乱立のひどい状況です。
その乱立状況の問題について、薬局とドラッグストア就職希望の方向けに解説した記事は以下ですが、文字数がこの記事の10倍近くあります。すみません・・。
・薬剤師の転職サイトおすすめランキングの【多過ぎ問題の傾向と対策】
そんな記事を読むのは面倒だという大多数の方や、病院・企業への転職希望の方は、上記記事での結論をざっくり下にまとめています。参考にしてみてください。
▽1~3社登録がおすすめで、理由としては担当者がいまいちだと先に進めないからですが、何社も登録すると連絡が面倒となり注意が必要です。
▽転職希望時期は求人が流動的なため、早いに越した事はありません。例えば、3ヶ月以内だと年収・時給交渉も格段に良くなります。
いつかは転職を検討している、いい求人があったら転職検討くらいでいいかなという場合であれば、薬キャリエージェント1社のみの登録だけで大丈夫です。
登録者にしか紹介されない、非公開求人情報が多いのが特長です。
薬局かドラッグストアに転職したい薬剤師
対応が大手では一番 | 薬キャリエージェント |
---|---|
薬局に強みが大きい | ファルマスタッフ |
求人数に強みがある | 薬キャリエージェント 登録サイト |
基本的に上記3社の登録が担当者も付きベターなのですが、少しフォローが薄くなったとしても、誰でも知っている大手のサービスを利用したいなら、薬キャリエージェントプラス、以下です。
医療業界特化の大手 | 薬キャリエージェント 登録サイト |
---|---|
おなじみリクルート | リクナビ薬剤師 |
病院への転職を検討している薬剤師
病院の求人は2018年を振り返ると減少傾向でした。育児休暇などの一時的な欠員は派遣で埋めてしまう場合も多いので、少しじっくり探した方がベターです。
なお大手ですが、薬キャリエージェントは病院就職にはあまりおすすめしません。
病院就職に強みあり | ファーマキャリア |
---|---|
医療業界特化の大手 | 薬キャリエージェント 登録サイト |
おなじみリクルート | リクナビ薬剤師 |
製薬企業等への転職を検討している薬剤師
「製薬企業等」とざっくり書いていますが、職種によって特に違いはなく、大手企業は基本的に大手のサービスを利用するので、それに合わせて大手を利用すれば大丈夫です。
対応が大手では一番 | 薬キャリエージェント |
---|---|
医療業界特化の大手 | 薬キャリエージェント 登録サイト |
おなじみリクルート | リクナビ薬剤師 |
CRC経験者ならここ | CRCJOB |
いちいち登録するのが面倒な方は
そんな職種ごとの薬剤師転職の支援会社選びはちょっと面倒だな、という方は、日経DIキャリアの一括登録をおすすめします。
転職はあなた自身の本音と向き合うのが一番大切です。慎重になりなりつつも、大胆に行動する事で希望の仕事選びをする事ができます。前向きに進んでいきましょう。
2024年現在、「将来を考えると不安・環境を変えたい」そう感じていても、実際どうすればいいか分からない薬剤師は意外と多いもの。
◎今の職場はつらく逃げたい
◎年収など条件面を重視したい
◎成長できる環境に身を置きたい
◎つらい人間関係を早く解消したい
◎ワークライフバランスを重視したい
そんな状況から抜け出すには、相談して客観的なアドバイスをもらう事。そうすれば、また新たな一歩を踏み出すことが出来ます。
今のまま5年、10年働けますか?漠然と不安を抱えたままの人生なんて嫌ですよね。
「やっぱり最大手の転職サイトが安心」なら、薬キャリエージェントがおすすめ。みんなが使ってるからこそ、新しい情報に基づいた求人紹介が可能です。
あなたの希望条件に合った求人をコンサルタントが探してくれるので、転職活動で多くの求人から”少しでもいい条件”で探したい薬剤師に向いていますね。
総合評価 | |
---|---|
求人 | 正社員から派遣まで多くの求人 |
サイト | https://agent.m3career.com/ |
強み | 幅広い求人を扱っている |
弱み | 面接同行は無し |
年収など待遇面を重視して多くの薬局・Dgs求人から探したいならファルマスタッフを利用したいところ。都市部から地方まで、全国対応してるのが強み。
「出来れば早めに転職したいな」と思っている場合などでも、条件の良い求人をすばやく対応してくれるので安心して求人探しが可能です。
総合評価 | |
---|---|
求人 | 都心部から地方まで網羅 |
サイト | https://www.38-8931.com |
強み | 薬局・Dgs求人に強く、収入upにも |
弱み | 企業の求人には弱い |
転職で一番大切なのは、早めの行動。「急いて転職先を探さないと……」と思ってから焦って求人探しをすると、判断が鈍ってしまうからなんです。
「転職で失敗する事」が無いよう、早めの登録&いい求人があったら転職するくらいのゆとりが大切ですね。
・薬キャリエージェント
(薬剤師登録者数が多い安心感)
・ファルマスタッフ
(保険薬局の求人取り扱いが多い)